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紫色や白色のきれいな花を上向きに咲かせるモクレンは、暖かくなる春の時期に見頃を迎えます。中国が原産の落葉広葉樹で、日本には江戸時代以前より渡来していたようです。
モクレンは暑さや寒さに強く、園芸初心者の方でも育てやすい樹木です。モクレンを育てる際には剪定が必要なので、ここではモクレンの剪定時期や剪定方法、剪定の注意点などについて詳しく紹介していきます!
モクレンは生長が早い樹木で、庭などに植えると数年で樹高約4~5mほどに生長します。
モクレンが大きくなりすぎると葉が生い茂り風通しや日当たりが悪くなってしまい、病害虫が発生する原因にもなります。剪定することで風通しや日当たりをよくして樹形の大きさもコントロールできるので、モクレンを定期的に剪定して元気に育てましょう!
モクレンの剪定は、休眠期の11~2月頃が最適な時期といえます。この時期に剪定することで樹木への負担が少なく、剪定によって枯れてしまうことが低いです。
モクレンの剪定は「間引き剪定」が基本で、間引き剪定することで樹木の風通しをよくする効果があります。
間引き剪定では、徒長枝(とちょうし)を優先的に剪定することがポイントです。徒長枝とは樹木の主な枝から上に向かって伸びる枝のことで、徒長枝が生えていると花つきが悪くなったり他の枝に養分が行き渡らなくなってしまいます。状況が悪化すると樹木が枯れてしまうこともあるため、徒長枝があれば剪定してください。
また、ヒコバエも取り除く必要があります。ヒコバエは「ヤゴ」や「シュート」とも呼ばれ、樹木の株元から生える若い枝のことです。ヒコバエを放置すると必要な養分が吸収されてしまい、モクレンの主幹が弱ってしまいます。植物によってはヒコバエを残す必要がありますが、モクレンの場合は生長を妨げる原因になるため、ヒコバエは剪定しましょう。
モクレンを小さく剪定したい場合は、剪定ノコギリを使用して枝が分岐している箇所から約5~10cm離した辺りを切り落とします。
枝が分岐しているすぐの箇所を切り落とすとモクレンが枯れてしまう原因になるため、切り落とす箇所を確認してから剪定しましょう。
モクレンの剪定後は、切り口をそのままにしておくと雑菌などが侵入してしまい枯れてしまう原因になり兼ねません。切り口が大きいほど病気になる可能性が高くなるため、剪定した後は切り口の部分に癒合材を塗布して保護しましょう。
また、剪定後はモクレンが弱りやすいため、十分な肥料を与える必要があります。肥料には有機肥料や化成肥料、そして緩効性肥料などの種類があり、種類によって適切な量が異なります。適切な量を確認してから、モクレンに肥料を施しましょう。
モクレンの剪定を成功させるためには、最適な時期に剪定することがとても大切です。モクレンは春の時期に花を咲かせて夏~秋にかけて花芽を形成するため、生長期に剪定すると生長を妨げてしまいます。
また、適切でない時期に剪定することで花が咲かなくなったり樹木自体が枯れてしまう原因にもなるので、必ず冬の時期に剪定しましょう。
モクレンは葉が落ちた冬に剪定するため、実際はどれくらい葉が込み合っているのか分かりにくいことがあります。その場合は葉が付いている時期に写真を取っておくことで作業しやすくなるので、時間があれば写真撮影しておくことをおすすめします。
モクレンを剪定する際は、全体的なバランスを見ながら剪定することが大切です。剪定の途中で一度樹木から離れ、全体のバランスを確認しましょう。自然な樹形に仕上げることでモクレンの花も引き立つので、左右対称に剪定しないことがポイントです。
また、モクレンはカイガラムシやカミキリムシなどの害虫がつきやすく、害虫が原因で枯れてしまうこともあります。剪定している間にこれらの害虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。
モクレンは樹木に紫色や白色など数多くの花を咲かせ、見応えがありますね。育てやすい樹木でもあるのでシンボルツリーとしても人気があり、定期的に剪定する必要がありますが剪定方法は決して難しくありません。
すでにご自宅のお庭などでモクレンを育てている方やこれから育てる方は、モクレンの剪定に挑戦してみましょう!
GreenSnap編集部