警告

warning

注意

error

成功

success

information

ガジュマルはどこまで大きくなる?失敗しない剪定方法を写真で解説

花屋だけでなく雑貨屋でもよく売られている人気の観葉植物、ガジュマル。人の足のようでかわいらしいですが、実はこのガジュマルには剪定が必要です。

今回はガジュマルの剪定のやり方や時期のほか、剪定が必要な理由や効果も合わせご紹介していきます。

ガジュマルはどこまで大きくなるの?

室内の観葉植物として人気のガジュマルは、ゴムの木の仲間で亜熱帯地方に分布する植物です。

生育は旺盛で、環境条件が整えば4〜5mほどにも成長する常緑高木ですが、日本の環境ではそこまで大きくなることは滅多にないでしょう。

ただし、室内観葉として楽しむのであれば、定期的に剪定してコンパクトに保つ必要があります。

ガジュマルを剪定しないとどうなる?

ひょろひょろに伸びて不恰好になる

ガジュマルは生育旺盛な植物で、幹はあまり伸びませんが枝葉をよく茂らせていきます。放って置くと形が悪くなったり、大きくなりすぎることがあるので、管理しやすい大きさに形を整えるためにも剪定が必要です。

風通しが悪くなり、株が不健康になる

ガジュマルは葉が生い茂りすぎると、光が当たらずに弱ってしまう葉もでてきます。さらに密集して湿気がたまり病気にかかりやすくなったり、害虫が好む環境になってしまうので、ガジュマルの健康を守るためにも剪定が必要です。

ガジュマルの剪定時期はいつ?

ガジュマルの剪定に適した時期は、5〜7月です。植え替えと同時に1年に1回は必ず剪定するようにしてください。

この時期はガジュマルの生育期にあたるので、剪定をして茎や葉にハサミを入れても、また葉や枝がどんどん伸びていきます。負担を最小限にするためにも、ガジュマルの剪定時期は、遅くとも夏までに行いましょう。

それ以外の時期に剪定をすると、ガジュマルに大きな負担がかかり、最悪枯れてしまうこともありますので、ご注意ください。

ガジュマルの剪定に必要なもの

ガジュマルの剪定に必要な道具は次の物です。

  • 剪定バサミ
  • ゴム手袋
  • ゴミ袋
  • 癒合剤

ガジュマルはゴムの木の仲間です。剪定すると、ゴムの木特有の白い樹液が切り口から出てきますが、これに触れるとかぶれることがあるので、ガジュマルを剪定するときは手袋をして作業しましょう。

グローブでも良いですが細かい作業がやりにくいので、ゴム手袋がおすすめです。

ガジュマルの剪定で目指すべき樹形とは?

ガジュマルの樹形は極論でいえば自分の好みで問題ありません。ただし、幹の高さの2〜3倍ほど枝葉がひょろひょろ伸びてしまうと不恰好になりがちなので、短めに剪定しておくとバランスがよく収まります。

また、混み合って日の当たらない葉っぱがあると、鬱蒼とした雰囲気になりがちなので、葉は向こう側が透けて見えるくらいの枚数にしておくと良いでしょう。

ガジュマルの剪定には「切り戻し剪定」と「丸坊主」の方法がある!

ガジュマルの剪定方法は「切り戻し剪定」と「丸坊主に切る」2つの方法があります。

切り戻し剪定とは伸びすぎた枝を切りそろえて大きさを調整することで、丸坊主とは枝葉をすべて切り落とし、太い幹のみを残す剪定方法のことをいいます。丸坊主にすると文字通り植物は葉っぱ一枚もつけない状態となります。

丸坊主はひょろひょろと徒長しすぎたり、元気がないガジュマルに対して行う剪定方法です。とくに生育に問題がなければ、基本の切り戻しの剪定をしていきましょう。

①ガジュマルの基本は「切り戻し剪定」

ガジュマルの剪定 切り戻し

ガジュマルは適切な時期に剪定すれば、あまり剪定でハサミを入れる位置を気にしなくて大丈夫です。切り終えたらスカスカになりすぎたと思っても、すぐにまた枝葉が伸びるので、気負わずに剪定しましょう。

  1. ガジュマルの全体を見る
    まずガジュマルの全体を見て、どんな風に仕上げるか剪定後の樹形をイメージしましょう。やみくもにハサミを入れると、バランスが悪くなりますので、ご注意ください。
  2. 飛び出した枝や茎を剪定する

    飛び出した葉や枝をハサミで切って、バランスよくなるように剪定します。切り戻し剪定では、枝の切る位置でその後の伸び方が異なります。下記を参考にしながら、その後の伸び方をイメージして切りそろえましょう。

    • 枝を浅めに切った場合:その後の成長がゆっくりで、細めの枝が伸びる。
    • 枝を深めに切った場合:その後の成長が早く、太めの枝が伸びる。
    • 分岐の生え際の根元から切った場合:そこからは生えてこなくなる。

    とはいえ、ガジュマルは生育旺盛な植物なので、あまり深く気にする必要はありません。

  3. 重なっている内側の葉を剪定する
    重なった葉をそのままにすると通気性が悪くなるので剪定しましょう。重なった葉の両方をカットするとスカスカになってしまいますので、重なった場合はどちらか片方をカットするのがおすすめです。
  4. 明るい日陰に置く
    ガジュマルを剪定したら、切り口に癒合剤を塗って雑菌の侵入を防ぎます。その後は明るい日陰に1週間ほど置いて、様子をみながらもとの置き場所に戻していきましょう。

②ひょろひょろに大きくなりすぎたガジュマルは「丸坊主剪定」

ガジュマルの剪定 丸坊主

ガジュマルの丸坊主は、どうしても徒長しすぎてひょろひょろと大きくなりすぎてしまった場合にのみ行いましょう。

葉をすべて落とすと弱ってしまうと思われがちですが、生育期のガジュマルであれば、丸坊主にしてから1ヶ月もすれば新芽がたくさん生えてくるので安心して剪定してください。

  1. すべての枝葉を剪定する

    ガジュマルの太い幹を残してすべての枝葉を剪定してください。丸坊主にするときはできるだけ細い枝葉を根元から剪定していきましょう。

  2. 明るい日陰で管理をする

    丸坊主にするとガジュマルに負担がかかりますので、レースのカーテン越しで管理をして日差しを与えすぎないよう注意してください。

  3. 新芽がでてきたら日当たりのよい場所に移す

    ガジュマルに新芽が出てきたら、今まで管理していた場所に戻して日差しをたくさん与えてください。

    ちなみに、ひょろひょろ徒長していた場合はこれまでの日光不足が原因です。丸坊主にした後は、これまでの置き場所を見直してほど良い日が当たる場所に置き、リセットするような気持ちで育てましょう。

ガジュマルの気根は剪定していいの?

ガジュマルの気根

ガジュマルは成長するとともに、幹の途中から細い根(気根)を出します。気根はゆくゆくは幹ほどに太くなって株を支える支持根といわれる部位になるわけですが、成長初期段階だと細い気根がたくさん伸びていて、きれいに切りたくなりますよね。

結論、ガジュマルの気根は剪定しても大丈夫です

すべて剪定をしてもその後の生育に問題はありませんし、伸ばしたい気根だけ残してそれ以外を剪定することもできます。ただし、気根を切るときはできるだけ幹の生え際ギリギリの部分を剪定するように気をつけましょう。

それさえ守っていれば、気根はあまり気にせずに剪定して、自分の好きな株姿で楽しむことができますよ。

ガジュマルを剪定した後の管理

ガジュマルを剪定したあとは、切り戻し・丸坊主どちらも1〜2週間ほどは明るい日陰で管理しましょう。

剪定した直後は丈夫といえどもダメージを受けている状態なので、デリケートです。様子をみながら元の日当たりの良い場所に移動していきましょう。

また、葉の数が少なくなると、水分の吸い込みも悪くなります。必ず土が乾き切っているのを確認してくから水やりをしましょう。

ガジュマルを剪定したあとは挿し木で増やしてみよう!

ガジュマルの剪定で切り落とした枝は、挿し木という方法で増やすことができます。切り落とした枝の切り口を斜めにカットし、水に2〜3時間つけてから、挿し木用の土に挿しましょう。

そのうちに発根して、もうひとつのガジュマルとして育てられますよ。

ガジュマルは丸坊主に剪定してもしっかり成長します!

ガジュマルの剪定はとても簡単。伸びた部分や形が崩れた部分だけカットするだけです。切った葉や茎はもったいないですよね。水挿しや挿し木にするのもおすすめ。

日差しが足りなくてひょろっと元気がなくなったガジュマルの場合は、思い切って丸坊主に。生命力の強い植物ですので、またすぐに成長してくれますよ。

この記事を監修した人

岩隈淳樹

「始終植物屋」という屋号で植物を扱っている。 都立園芸高校にて農業基礎と園芸基礎を学び、東京テクノホルティ園芸専門学校にてフラワーデザインを主として鉢花などの管理方法を学ぶ。 その後、都内老舗のいけばな花材部にて5年半勤務し切り花の知識を広め、退社後に渋谷区恵比寿にて個人経営の花屋に務め3年鉢物仕入れを担当する。 その後、独立し都内飲食店の装花や個人宅の庭園の施工管理、ギフトの注文を受け4年半行なう。その間、さまざまな記事監修を行なう。 現在は岩手県の矢巾町にて地域おこし協力隊として活動を行っている。 Instagram:https://www.instagram.com/sisue_botanical/

おすすめ機能紹介!

【無料で利用できる】写真を撮るだけ!アプリが植物・花の名前を教えてくれる『教えて!カメラ』のご紹介!

剪定に関連するカテゴリに関連するカテゴリ

剪定の関連コラム

サルスベリを小さく育てるならどこを切る?花後の剪定の仕方は?の画像

サルスベリを小さく育てるならどこを切る?花後の剪定の仕方は?

柿の木の剪定はどこを切る?適した時期や切る場所をわかりやすく図解の画像

柿の木の剪定はどこを切る?適した時期や切る場所をわかりやすく図解

失敗しないレモンの木の剪定!低く育てる方法やトゲの取り方とは?の画像

失敗しないレモンの木の剪定!低く育てる方法やトゲの取り方とは?

モンステラの剪定|ひょろひょろ茎の切り戻し方法、切る位置の注意点の画像

モンステラの剪定|ひょろひょろ茎の切り戻し方法、切る位置の注意点

ラベンダーの剪定してはいけない時期は?強剪定はどこを切るといい?の画像

ラベンダーの剪定してはいけない時期は?強剪定はどこを切るといい?

剪定の新着投稿画像

人気のコラム

春に咲く花といえば?4〜6月に見頃を迎える春の花一覧の画像
いいね
511

春に咲く花といえば?4〜6月に見頃を迎える春の花一覧

簡単DIY!「100均製氷ケース」で多肉ポットを作ろう!の画像
いいね
428

簡単DIY!「100均製氷ケース」で多肉ポットを作ろう!

クローバー(シロツメクサ)の花言葉|葉の枚数によって幸せにも怖い意味にもなる?の画像
いいね
331

クローバー(シロツメクサ)の花言葉|葉の枚数によって幸せにも怖い意味にもなる?

カット苗を買ってきたら?購入後の手順と根を出させるコツの画像
いいね
327

カット苗を買ってきたら?購入後の手順と根を出させるコツ

小さな多肉がギュギュぎゅっと。魅惑の「多肉畑」へようこそ!の画像
いいね
290

小さな多肉がギュギュぎゅっと。魅惑の「多肉畑」へようこそ!