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アデニア・グラウカ(学名:Adenia glauca)はトケイソウ科アデニア属の植物。和名は幻蝶かずらです。南アフリカとボツワナが原産地で、日本国内ではアデニア属のアデニア・グロボーサやアデニア・キルキーなどと同様に、コーデックスの種類の一つとして知られています。
コーデックスは多肉植物の中でも塊根植物や塊茎植物を総称する呼び名で、これらは根や茎が塊状になる特徴を持ちます。肌がザラザラと木のようになるほか、イモに似た塊の形状から「イモ」と呼ばれることがあります。
今回はこのアデニア・グラウカの栽培方法を紹介します。ぜひ育て方の参考にしていただければと思います。
アデニア・グラウカは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。日光が不足すると腐ってしまうこともあるので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
真夏の暑い時期は、茎の緑の部分が色褪せたり葉焼けをおこさないよう、半日陰で育てましょう。一方、耐寒性があるので寒さには強いのですが、寒冷地で氷点下になる場合は室内で越冬させてください。秋~冬には葉が落ちますが、枯れるわけではありません。
夏は水をたっぷり与えて育てます。土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水を与えましょう。アデニア・グラウカは多肉植物の仲間ですが、夏型なので夏に水をたくさん与えると大きく育ちます。
そして、秋には水やりを徐々に減らしていき、冬は断水して越冬させます。冬に水やりをすると腐ってしまう場合があるので注意してください。
春になり気温が上がってきたら水やりを再開し、徐々に回数を増やしていきましょう。4月頃から芽が出てきます。
アデニア・グラウカを育てるときは、土に緩効性の元肥を入れるほか、夏の生育期には薄めた液体肥料を施します。
アデニア・グラウカは、水はけの良い土であれば土質をそれほど選びません。市販の多肉植物用の培養土や、観葉植物用の培養土に赤玉土や砂を配合したものを使いましょう。
アデニア・グラウカは夏型の多肉植物ですので、冬が明けて暖かくなった春に植え付けや植え替えをするのがおすすめです。
鉢底に敷石や鉢底ネットを敷くなどして、水はけの良い用土に緩効性の元肥を入れて植え付けましょう。鉢に根が回りすぎているようなら一回り大きな鉢に植え替えをしてください。
アデニア・グラウカは増やすのが難しい品種です。
雄株と雌株が存在するので、どちらも用意して種を取る必要があります。挿し木も不可能ではないのですが、根が出にくいのでおすすめできません。
アデニア・グラウカが休眠期に入ると、葉が落ちるので取り去りましょう。4~5月になっても芽が出ない場合は鉢から取り出して根の状態を確認してください。
剪定をする場合は、休眠期である2月頃に行うようにしましょう。
夏の生育期に乾燥ぎみになるとハダニやカイガラムシがつきやすくなります。乾燥防止にこまめに霧吹きで水を吹きかけるか、害虫予防の薬剤を吹き付けておきましょう。
今回はコーデックス植物であるアデニア・グラウカの育て方を紹介しました。
アデニア・グラウカは根に近い部分が塊状になり、茎の緑と茶色のツートンカラーがユニークなことから人気の高いコーデックスです。また、耐寒性があるので育てやすい品種です。
アデニア・グラウカは冬の休眠期にも日光が当たるよう注意すればほとんど手がかかりません。ユニークな見た目が魅力で初心者でも簡単に育てることができることから、おすすめの観葉植物です。
※トップ画像は jillさん@GreenSnap
GreenSnap編集部