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アガパンサスは、梅雨時期になるとユリに似た花を放射状に咲かせます。優雅で美しく、涼しげな花姿から、切り花として人気の高い花です。ここでは、そんなアガパンサスの育て方について紹介します。人気の品種などについても詳しく解説しているのでぜひ参考にしてくださいね!
アガパンサスの育て方は、「日当たり」と「水はけ」の良い場所で管理するのがポイントです。
育てる場所にさえ気をつければ、あとの育て方はとても簡単と言えます。ただし、簡単であるがゆえに、株が増えすぎて困る…ということも多々あります。
株が混み合うと花つきが悪くなる原因にもなるため、数年に1回は株分けをしてあげるようにしてください。
アガパンサスは品種にもよりますが、基本的には寒さに比較的強いです。そのため、多少の日陰となる場所でもきちんと育ちます。
冬になると葉が枯れることがありますが、根っこはかなり極寒地でも耐えられます。とはいえ、葉を枯らさないほうが成長は良いので、日当たりの良い場所で育てましょう。
なお、夏の西日に当たると花が枯れやすくなることがあるため、夏の時期は室内に取り込んだり、日陰に移動させると良いでしょう。
常縁タイプのアガパンサスは、寒さに弱いです。
これらの品種を育てる場合は、日陰を避けた場所に植えて、さらに冬は株元に落ち葉などを敷いてマルチングします。心配ならば、室内に取り込むと安心でしょう。
アガパンサスは水はけの良い土であれば、さほど土質を気にしなくて大丈夫です。
鉢植えの場合は、「赤玉土7:腐葉土3」の割合で配合した土を用いましょう。地植えの場合は、庭土と同僚の腐葉土を混ぜておきます。
また、どちらの場合も、元肥を一緒に与えておきましょう。
アガパンサスの種は園芸店などでは入手しにくいので、球根を植え付けるのが一般的です。
種まきから育てることもできますが、種まきからだと花が開花するまでに5年近くかかります。
どうしても種まきで育てたい場合には、アガパンサスの花が咲き終わったあとに、花茎を切らないでおくと種ができます。種を採取したあと、すぐに種まきしないならば、種を乾燥させて涼しいところで保管しておきましょう。
アガパンサスを苗や球根から育てる場合は、3〜6月もしくは9〜10月頃に植え付けます。
土に穴を約20cm間隔で堀り、球根の先端部分が土の表面から出るよう浅く植え付けましょう。
アガパンサスは、じめじめした環境よりも乾燥した土壌を好みます。
アガパンサスを鉢植えする場合には、表土が乾いたら水を与えます。アガパンサスを地植えしている場合は、水やりはいりません。
アガパンサスを植える際に、土に腐葉土などを混ぜて栄養たっぷりな状態にしておくほか、春と秋に追肥をする必要性があります。緩効性肥料なども用いるといいでしょう。
アガパンサスの植え替え時期は、4月もしくは9月頃です。植え替えは、年に1回程度行うと良いでしょう。
もし植え替えせずに放っておくと、鉢から株が取り出せないくらいに大きくなってしまいます。植え替えは、根づまりを防ぐためにも重要な作業です。
アガパンサスの開花時期は、5月〜7月頃です。この初夏の季節になると、小さなユリに似た花をたくさん咲かせます。涼し気な青い花は、見ているだけで爽やかな気持ちになりますね。
アガパンサスの花が咲き終わったら、花茎を付け根からカットします(※種を採取したい場合には、そのまま残しておきます)。花茎を切ることによって、株に栄養を残すことができ、翌年もきちんと花を咲かせてくれます。
冬に霜がつくような地域は、アガパンサスを育てている地表を寒冷紗で覆うか腐葉土やワラを土の上にのせてマルチングをしましょう。
もしアガパンサスの葉が全て枯れてしまっても、春になるとなんでもなかったかのように芽が出てくることがあるので安心してください。
アガパンサスは長い間同じ場所や鉢内に植えておくと、球根や株が増えすぎてしまうということも多々あります。
増えすぎると花つきが悪くなったり、株一つひとつが弱々しくなってしまうため、これらを防ぐためにも、株が増えすぎたときは「株分け」を行い、別の鉢に植え替えたり、場所を移すといいでしょう。
アガパンサスの増やし方は「株分け」が一般的です(種まきで増やすこともできますが、株分けのほうがより簡単です)。
株分け時期は、気温が高くなる前の3月頃もしくは、夏の暑さが落ち着いた10月頃が適期です。
細かく株分けしすぎると花が咲かなくなってしまうため、少なくとも5芽は残るように、根を分けていきます。株分けしたあとは、土を深めに掘って植えましょう。
アガパンサスを育てていると、アブラムシの被害に遭うことがあります。アブラムシが発生したら殺虫剤で対処します。
アガパンサスは、ジメジメした環境で育てると根腐れすることがあります。水のやりすぎには注意しておきましょう。アガパンサスは乾燥した土壌をより好みます。
アガパンサスには個性的な品種がいくつかあり、品種によって背丈がかなり異なります。もしもベランダなどで育てたり植え込みに利用するならば、ミニムスのような小さな品種を選ぶと良いでしょう。品種によっては軽く1mを超えるものもあります。
また、品種によって開花時期が異なります。通常は初夏に開花しますが、秋に咲くものもあります。咲く時期が異なる品種を組み合わせるのも良いでしょう。
細かい種類については、下記の記事を参照ください。
アガパンサスは紫君子蘭(ムラサキクンシラン)などとも呼ばれます。とはいえ、アガパンサスはユリ科の植物でクンシランとは科が異なるのも面白いところ。
公園の植え込みなどに利用されていることも多いアガパンサスは、丈夫で育てやすいのでおうちでも育てやすい植物といえます。アガパンサスは観賞価値が高いので、これから何を育てたらよいかわからないと迷っている場合には、手にとってみるのも良いでしょう。アガパンサスは初心者向きでもありますよ。
GreenSnap編集部