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多肉植物の中でも、エケベリア・エレガンス(月影)は丸みのある柔らかい葉っぱをしており、半透明のエッジが綺麗で人気です。多肉植物エレガンスの魅力と育て方についてまとめました。かんたんに増やすこともできるので、ぜひ参考にして下さい。
エレガンスは、春と秋の間は直射日光の下で日光浴をさせ、夏は軒下などの半日陰で育てると良いでしょう。
冬は、雪が降りそうな日は室内の明るいところに取り込みます。ただし、外が寒くてエレガンスが凍ってしまうかもしれないからといって、屋内にしまい込むと軟弱になってしまいます。ときには、日中の温かい日をねらって、屋外で日光浴をさせてやりましょう。
そうすると、春に日に当てても葉焼けを起こす心配が減ります。
雨水がかからない風通しが良い所が好ましいので、できればが一番夏越しに向いています。夏の暑さや蒸れには十分配慮しましょう。
長雨に当たらない場所であれば、冬と夏の季節にも外で育てることも可能ではあるので、庭植えもできます。ただし、霜と雨には十分に気をつけましょう。
春の生長期には、用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
エレガンスは葉が大きくて内向きになっているので、上から水をかけてしまうと、葉と葉の間に水が溜まって、根まで水が届かなくなりがちです。このような水やりを続けていると葉焼けを起こしたり、菌が繁殖して葉が傷んでしまいます。
底面給水の方法をとると、鉢底から水を上げていくので、前述した状況を避けることができます。底面給水は、夏でしたら比較的涼しい夕方に行います。20分程度水につけましょう。
夏場の水やりの回数は、春よりも減らして下さい。水やりの頻度は、2〜3週間に1回程度に留めます。
秋のエレガンスは春同様に生長期ですので、たっぷりと水を与えます。土の中が完全に乾いたら、水をたっぷりと与えます。慣れないうちは竹串や割り箸などを土に刺しておいて、必要になったら鉢に水を入れていく方法もあります。
心配で水をやりすぎるのは根腐りの原因となりますから、用土が乾いてから、もしくは少し乾かし気味で大丈夫です。このときも葉っぱに水がかからないように、水を注ぐか底面給水をします。
冬の水やりは、生長が滞っていて給水ができない状態ですので、極力減らします。葉に張りがなくなったと感じたら水やりをする程度です。夏同様に乾かし気味にします。
多肉植物であるエレガンスは、葉に栄養と水をためて育っています。そのため、たくさんの肥料を定期的に与える必要なありません。
4月〜6月、9月〜10月の生長期に、約15日に1回の頻度で、液体肥料を与えます。真夏や冬は生長が止まっていますので、元気がないといって肥料を与えると根が腐って枯れます。
なお、エレガンスの紅葉が始まったら肥料を少なくして下さい。
一般的な多肉植物用の培養土を使うか、自分で土を配合したい場合は、小玉の赤玉土とピートモスの比率を7︰3で混ぜた用土にしましょう。元肥として緩効性化成肥料を混ぜても構いません。
エレガンスなどの多肉植物も、長い期間同じ鉢植えに植えておくと、密度が高まり水はけが悪くなります。また、茎の部分が伸びで背が出てしまうと、せっかくの多肉植物本来の姿からかけ離れてしまいます。
エレガンスの頂芽から離れた葉が枯れてきたら、植え替えをするサインです。
植え替えするべきタイミングとして、他には鉢底から根が見えてきたり、下の方の葉が落ちてしまって、そこからまた株が育ってきている場合などです。このような様子になったら、春か秋に植え替えをします。
植え替え時期としては、3月から4月がベストです。以前植えていた鉢よりも、一回り大きい物を使って下さい。植物を傷つけないように、また根についている土を剥がさないようにもして、元の鉢から引き出し、土をいれた鉢に植え替えます。
鉢の縁から2〜3cmほど下に土がくる高さにしたら、割りばしで鉢の際をつつき、根と土がなじむようにします。苗が浮かないことを確認したら、明るい日陰で管理します。
すぐには水を与えず、5日ほどたって根が落ち着いてから水を与えるのが、他の植物と違う多肉植物の植え替えの特徴です。コンパクトにしたいときは、根を短く切り取り、葉もその分減らし、小さい鉢に植え替えます。
エレガンスの増やし方の代表的なものとして、まず「葉挿し」があります。
葉を剥がすように、付け根から途中で切れないようにそっと摘み取ったものを使います。そして、バーミキュライトの上に付け根が軽く触れるようにして置きます。水やりはせずに、直射日光が当たらない場所で管理します。
10〜30日で根と新しい芽が生えてきたら、根をバーミキュライトに埋めて初めて水やりをします。2〜3ヶ月経つと苗へと生長します。
そのほか、エレガンスの増やし方には「挿し木」や「株分け」といった方法もあります。エレガンスはすぐに苗になるので、大きな株をいくつも揃えたい人に向いています。
エレガンスの茎や葉には、害虫ならカイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、アザミウマなどが発生します。また、根にはネジラミが発生します。見つけ次第取り除きましょう。
エレガンスは、春から秋にかけては、管理温度を気にすることなく育てられます。
冬の寒さには気を払い、5度を下回るときは必ず室内で管理しましょう。越冬の温度は0度から3度です。越冬時期は水やりを極力減らすこと、日中は日に当たる屋外に出したり、窓際に置くようにして下さい。
「アルビカンス」、「アルバ」、「ケッセルリンギアナ」、「ヒアリナ」、「ポトシナ」「雪影」は現在、Echeveria elegans (エレガンス)系に統合されています。また、エケベリアエレガンスの園芸名が「月影」とされています。
「月影」は肉薄なのに対し、「アルバ」は肉厚です。「雪影」は「月影」よりも葉が細みです。葉が白っぽいもの、紫っぽいものなど、エレガンス系の多肉植物にも少しずつ特徴が異なりますが、並べて見ないと判断が素人には難しいです。
エレガンスは直径10センチほどに生長し、葉の色は青緑色に白色がかっています。春から夏にかけて葉の間から花茎をのばし、夏頃になるとピンク色の花を咲かせます。
また、エレガンスの魅力は葉の紅葉ですが、こちらは秋から春にかけて紅葉します。きれいに紅葉させるポイントとしては、春から夏にかけて十分に日光に当てることが必要です。
エレガンスの花言葉は「優美」「たくましい」です。
エケベリア属エレガンス(月影)は、大きなバラの花が咲くイメージを与えてくれるような、見た目が美しい多肉植物です。夏には花を咲かせ、秋には紅葉し、一年にいろいろな姿を見せてくれる多肉植物でもあり、特に観賞に優れたな品種です。
増やし方にも「葉挿し」「挿し木」「株分け」など様々な方法がありますが、どれも簡単に根が出るので、どんどん増やすこともできます。
ぜひ、育ててみて下さいね。
GreenSnap編集部