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暗めのグラウンドカバー(地面を覆う草)として重宝される竜のひげ。
かなり強い植物で日陰でも難なく生長し、水や肥料を特段与えなくても大丈夫です。
今回はそんな竜のひげの実態や育て方に迫ります。
竜のひげは日本・中国・朝鮮と東アジアを中心に分布する多年草(1年で枯れずに複数年にわたって生存する植物)です。
寒さ・暑さ・日陰にも強く草丈も大きくなり過ぎないところから地面を覆うグラウンドカバーとしていたるところで散見されます。
その竜のひげという呼称は細く伸びた葉っぱが竜のひげを連想させることに由来します。
育て方に関してはほとんど何も考えなくて大丈夫です。
土はどんなものでも育ちますので他の植物みたいに「鹿沼土がいくら、赤玉土がいくら」といったように配合する必要がありません。
水やりも極端に乾燥しないかぎり不要ですし肥料も要りません。
あえてあげるのであれば植えつけの折に緩効性化成肥料(ゆっくり長く効く肥料)をあげれば良いです。
竜のひげが丈夫さゆえグラウンドカバーに用いられることは述べましたが他にも用いられる理由があります。
竜のひげは一度植え付ければ雑草を寄せ付けないのです。
他の草が生えにくくなってその部分が深緑の美しい竜のひげに変わってくれます。
そのため雑草でお困りの人も購入されるのです。
しかし踏まれるのは得意でないので人が立ち入らない場所を選んで植える点にお気をつけ下さい。
竜のひげは今でこそグラウンドカバーのイメージですが、
昔は生薬として漢方になっていましたし、高知県では茎を油揚げと煮て食していました。
そんな日本との関わりが深い竜のひげ。
今後地面で発見した際はそんな歴史や有用さに思いを馳せて御覧ください。
※トップ画像はPhoto by 野村 みのりさん@GreenSnap
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