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グランドカバーはおしゃれな庭づくりに欠かせない、大切な要素です。おなじみの芝生以外にも、地面一体を埋め尽くすことができるグランドカバープランツはたくさんあります。
グランドカバーには、よく遊ぶ庭に植えたい、駐車場の目地に植えたいなど、それぞれ植える場所や目的用途にあった植物を選びましょう。
今回はグランドカバーにおすすめの植物を、植えたい場所や目的用途別にご紹介します。
グランドカバープランツを使うと、ほかの園芸資材を使ったグランドカバーにはない、次のようなメリットも感じられますよ。
グランドカバープランツを植えると、雑草が生える隙も無くなるので、庭や駐車場などの管理が楽になります。
野ざらし状態の地面では、土砂降りの雨には、泥はね影響がでたり、強風の日には埃が舞い上がるなどの影響がでますが、グランドカバープランツを植えることで、それらを防止できます。
グランドカバープランツにはさまざまな花をつける品種もあります。土をむき出しにするのではなく、緑や花で埋めることで、お庭の完成度もあがり、美観が楽しめます。
植物は地中の水分を吸って蒸発させる蒸散作用という特性がありますが、この蒸散作用によって冷気を発するので、植物があるところでは最高5度ほど低くなるともいわれています。夏の日差しが照りつける庭も、グランドカバープランツを使えば涼しさを感じられるでしょう。
グランドカバーの方法はたくさんありますが、グランドカバープランツを選ぶときは、自身の目的や用途に合ったものを選びましょう。
例えば、庭の景観を担う植物として、花が咲くグランドカバープランツを植えたり、よく遊ぶ庭には、踏みつけに強いグランドカバープランツを選ぶといいでしょう。
それぞれの特性ごとに、おすすめのグランドカバープランツをまとめましたので、参考にしてみてください。
【常緑性:なし/開花期:8〜9月】
アサギリソウは耐陰性が強く、日陰でも十分に育つグランドカバープランツです。ただし常緑性はなく、冬は落葉して地上部分を枯らした状態で冬越しします。全体的に白い繊毛におおわれていて、シルバー色の草が光にキラキラ反射するのが特徴です。
【常緑性:あり/開花期:なし】
ディコンドラは細長い茎の先に、葉を密につける植物で、グランドカバーやハンギングの寄せ植えなどにも使えて便利です。踏みつけには弱いので、人が通らないような日陰の場所に植えるようにしましょう。
【常緑性:なし/開花期:6月】
エゴポディウムは白い斑が入った明るい葉色が特徴で、耐陰性も強く、日陰になりそうな庭木の下のグランドカバーなどにおすすめです。地下茎で伸びていき、地面が見えなくなるほど密に茂りますが、常緑性はなく、冬場は地上部分を枯らして冬越しします。
【常緑性:あり/開花期:4〜5月】
シバザクラは春に紫がかったピンクの花を一面に咲かせる草花で、まさに満開期は花の絨毯のようにひろがり、大変美しいです。常緑性があり、管理も楽ですが、芝ほど踏みつけには強くないので、注意してください。
【常緑性:あり/開花期:4〜6月】
アジュガは春から初夏にかけて、青紫やピンクの花を縦型に咲かせる、かわいらしいグランドカバープランツです。耐陰性が強いので日陰でもよく育ちますが、夏場の直射日光は苦手です。葉に白い斑のはいった品種などもあり、爽やかな庭を演出してくれます。
【常緑性:あり/開花期:5〜10月】
ニーレンベルギアは初夏から秋にかけて長期間、白や青紫の爽やかな花を咲かせます。とくにマット状に育つレペンス種がグランドカバーに向いています。満開期にはカップ状にさくかわいらしい花が地面を埋め尽くします。
【常緑性:あり/開花期:4〜11月】
ヒメイワダレソウはグランドカバーによく使われる草花で、踏みつけにも強いです。繁殖力が強いので広範囲でのグランドカバーに向いています。春から初冬にかけて、小さな白い花をつけるのも人気の理由の一つです。
クラピアはリッピアと日本在来のイワダレソウの交配種で、グランドカバー用に開発された品種です。踏みつけに強く、密に茂り、成長速度も早い、まさにグランドカバーにぴったりの植物と言えます。
【常緑性:あり/開花期:なし】
リュウノヒゲはその名の通り、ヒゲのように細長く、濃い緑の葉をはうように伸ばしていく植物です。とても丈夫で踏みつけにも強いので、駐車場の目地などに適しています。ほかにタマリュウ、ヒメリュウなどの品種がグランドカバーに人気です。
【常緑性:あり/開花期:10〜5月】
シロツメクサは公園や河川敷などでよく見る植物で、踏みつけにもよく耐えるグランドカバープランツです。初夏から秋にかけて白い花をさかせ、花言葉も「幸運」などポジティブなイメージから、長く人気を得ています。
【常緑性:あり/開花期:7〜9月】
ミントは成長スピードが早く爆殖植物とも呼ばれるほどなので、広範囲のグランドカバーにおすすめです。また中でもペニーロイヤルミントは蚊などの虫除けにも良いと評判の品種です。ハーブですので、アイスなどの付け合わせに使えるのもいいですね。
【常緑性:なし/開花期:5〜9月】
クラウンベッチもハーブの一つで、アレロパシーという植物の成長を抑える成分を持っているため、雑草除けに最適です。耐寒性・耐暑性ともに優れており、乾燥にも強いので、放っておいても育っていきます。春から初秋まで金平糖のようなピンクの花をつけます。
【常緑性:あり/開花期:4〜6月】
【常緑性:なし/開花期:なし】
コグマザサは笹の中でも草丈が低く、最大に伸びても50cm程度です。地下茎を伸ばして、どんどんと横に範囲を広げて育っていきます。踏みつけには弱いですが、人の通らない和風の庭の一角にグランドカバーとして植えると、和の雰囲気をさらに際立ててくれます。
【常緑性:あり/開花期:なし】
ヒメリュウは先述のリュウノヒゲの品種の一つで、草丈が10cmにも満たないコンパクトさから、その名前がつけられました。育てやすく、踏みつけにも強く、和風の庭との兼ね合いもいいので人気のグランドカバープランツです。
【常緑性:あり/開花期:5〜6月】
ハツユキカズラは新芽にピンク色から白の斑が入るカラーリーフです。成長するとともに葉色を緑へと変化させていきます。つる性で成長がゆっくりなので、狭い場所のグランドカバーとして使うと、管理も楽で、観賞用としても楽しめるでしょう。
【常緑性:あり/開花期:なし】
アイビーはつる性の植物で、壁面や樹木などに張り付いて成長していく性質をもっています。広範囲なグランドカバーに適していて、耐寒性・耐暑性・耐陰性にも優れた、とても強健な性質を持つカラーリーフです。
【常緑性:種類による/開花期:種類による】
多肉植物のセダムは、岩や壁などにも着生して、どんどんと範囲を広げて成長していきます。とはいえ多くの多肉植物と同じく、成長スピードもゆっくりとしているため、狭い場所でのグランドカバーに適しています。挿し木で簡単に増やすこともできます。
【常緑性:あり/開花期:4〜6月】
プラティアも成長スピードがゆっくりのため、狭い場所でのグランドカバーにおすすめです。葉の密集具合が高いのと、初夏から形の良い星型の花を咲かせることで、最近人気を集めている植物です。
植物でグランドカバーをするなら、ご自身の用途や、植えたい場所にあったグラントカバープランツを選ぶことが、成功の鍵です。
グランドカバープランツには、さまざまな特性があり、それぞれ直射日光にも強いものや、日陰でも育つもの、グランドカバー用に品種改良されたものもあるので、ぜひご自身のお庭に合った植物を選んでみてください。
GreenSnap編集部