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小さくて一口で食べられる金柑は、甘い食感が特徴の柑橘類ですね。夏にはジャスミンのような白い花を咲かせて冬になると数多くの実をつけるので、庭木としても人気があります。育てやすい金柑ですが、他の樹木のように剪定することで元気よく育ってくれますよ。
ここでは、金柑の剪定時期や剪定方法、剪定した後の手入れや注意点などについて詳しく紹介していきます!
金柑は育て方が簡単な常緑低木で、地植えや鉢植えで育てている方も多いと思います。金柑を沢山実らせるためには、定期的に剪定することが大切です。金柑は庭木として育てると2m以上に成長することもあるので、剪定して樹高を調整しましょう。鉢植えの金柑はコンパクトに育てられますが、全体の大きさを維持するためにも剪定は欠かせません。
また、金柑は植物の中でも病気や害虫に強い方ですが、剪定すると病気にかかった枝などを見つけることがあります。剪定することで病害虫を早期発見することもできるので、金柑の健康も維持できますよ。金柑の木には灰色かび病やアブラムシ、ハダニなどが発生することがあるので、定期的にチェックするとよさそうですね。
金柑の剪定時期は一般的に3~5月頃で、この時期は金柑の成長期なので枝が伸びきる前に剪定した方がよいです。また、金柑は2月頃に収穫時期を迎えるので、金柑に日光を当てるためにも2月頃に剪定するのもよいでしょう。
剪定時期を逃すと翌年まで待つ必要があるので、金柑の木をよく観察しながら最適な時期に剪定してくださいね。
金柑は剪定によって開心自然形に仕立てるのが一般的です(開心自然形とは、まだ若い木のうちに主枝を3本に定め、それぞれを別方向の斜め上へ伸ばしていく樹形です)。
剪定方法は以下の通りです。
主幹を30〜40cmほどの高さで切り戻します。
主枝を3本決め、それ以外の枝を全て切り戻します。
下がった枝や混み合う枝を切り戻し、主枝を横に誘引します。
なお、剪定するときは、木を傷つけないように剪定ばさみを使うのがおすすめです。剪定した枝は、植え替えや接ぎ木をつくるときにも役立ちます。
金柑は「ほうき仕立て」という方法でも剪定されます。ほうき仕立てとは、ほうきを逆向きにしたような樹形で、金柑の自然に成長する樹形と同じです。
金柑の木を剪定したら、カットして地面に落ちた枝や葉などはきれいに掃除しましょう。
また、金柑の太い枝を大胆に短く剪定すると、枝の切り口より雑菌が入りやすくなってしまいます。このような状態だと金柑の木が枯れる原因にもなるため、短くカットしすぎたようであれば切り口の部分に殺菌剤を塗布することがおすすめです。
樹木の種類によっては強めに剪定することもありますが、金柑の場合は強くカットしないで軽めに剪定すると良いです。万が一太い枝をカットしすぎてしまっても、殺菌剤を塗布することでカバーできますよ。
また、金柑の中には2m以上の高さまで成長する種類もあり、その場合は脚立を使って作業する必要があります。脚立の作業に慣れていればよいですが、そうでないと作業が難しいため、転倒して怪我をすることもあるようです。脚立を使う作業は、くれぐれも怪我をしないように注意しましょう。
金柑の木を定期的に剪定することで元気に育ってくれるので、ご自宅のお庭などで育てている方やこれから育ててみたい方はぜひとも金柑の剪定に挑戦してみましょう!
GreenSnap編集部