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金のなる木は生育旺盛で、自生地では2〜3mほどに伸びる金のなる木は、剪定をしていくことでより美しく健康に育てることができますよ。
この記事では、金のなる木の剪定や、挿し木や葉挿しなどの増やし方についてご紹介します。
金のなる木は適度に剪定をすることで樹形を調整できたり、より茎がしっかりとした株にすることができます。とくに金のなる木はひょろひょろと伸び上がってしまいやすいので、太く大きく育てたいという方は、むしろ剪定したほうがいいということですね。
また、剪定をしないと株が蒸れて病害虫のリスクも上がるので、見た目だけでなく金のなる木の健康のためにも定期的に剪定をしましょう。
金のなる木の剪定時期は4〜10月ごろです。よく晴れた日の午前中に作業すると、切り口が早く乾いて、細菌に感染するリスクも減ります。
ちなみに植え替えの時期も同じなので、同時に作業してもいいでしょう。植え替えのときに根を切り戻した場合は、地上部も同じ割合だけ剪定しておくと、蒸散作用のバランスがとれてより元気に育ちます。
金のなる木の剪定は、不要な枝や茎を根本から切る剪定と、枝や茎を途中で切って分岐をうながす強剪定を組み合わせて作業します。
不要な枝とは、おもに株の内側に向かって伸びている枝茎や、枯れ枝・病班のある枝茎のことです。そのほか、混み合っている部分の枝茎も減らしておくと、風通しが良くなります。
強剪定で枝茎を途中で切るときは、分岐した部分から2〜3cm、もしくは地ぎわから8cmほどは残しておきましょう。それ以下まで短く切り詰めてしまうと、部分的に枯れることもあるので注意してください。
金のなる木を剪定した枝は、挿し木という方法で増やすこともできます。挿し木とは茎を切って発根させ、新しい株として育てていく手法のことで、今育てている金のなる木から別の株を増やすことができます。
挿し木できる時期は剪定と同じく、4〜10月です。この時期は金のなる木の生育期なので発根する力も強く、挿し木が成功しやすいです。
金のなる木を挿し木した後は、風通しの良い半日陰の場所で管理しましょう。挿し木後の水やりはほぼ必要ありません。金のなる木は多肉植物の仲間なので乾燥ぎみにすることでよく発根するようになります。
金のなる木は根がしっかりと出るまで、1ヶ月ほどかかります。管理している環境によって多少前後することはよくあるので、気長に待ちましょう。十分に新芽が伸びるようになったら、鉢上げ(植え替え)して育てます。
金のなる木は挿し木以外にも葉挿しで増やすこともできます。葉挿しとは葉だけを土に挿して発根させる方法です。挿し木と同じ時期にやりましょう。
葉挿しをするときは、葉の根元が潰れていないキレイで大きな個体を選び、2日ほど日陰で乾かしてから、葉を並べます。あまり日当たりの良いところに置くと、葉が乾燥しすぎてしまうので、室内で試みてください。
そして、根が出てきたら、土で覆ってやり、大人の個体と同じように育てます。芽が出て、根を張りはじめたら、葉挿しに使用した古い葉は切り取ってください。
金のなる木は観葉植物の中でもかなり丈夫で育てやすいので、少し剪定に失敗したくらいでは枯れたりしません。試行錯誤しながら、剪定を繰り返していくうちに、樹形もまとまってくるでしょう。
最近では金のなる木の盆栽も人気なので、慣れてきたら個性的な樹形に剪定してみるのもおすすめです。
松原真理子
GreenSnap編集部