『タチアオイ』
🏷️今日のお花


日本では「葵祭（あおいまつり）」の“葵”という名前の由来として知られるのは「フタバアオイ（二葉葵）」ですが、平安時代の庭や薬園にはタチアオイ（唐葵）もよく植えられていたと言われています。
高さがあって目を引き、薬草にもなるため、魔除けや厄払いの意味も持たせていたそうです。

色によって花言葉も異なります

赤…情熱
ピンク…優しさ
白…純潔
黒（深紫）…深い愛・神秘

🌿【タチアオイの薬効・効能】

タチアオイはアオイ科の植物で、特に根・花・葉に薬効があります。
※薬用にされるのは、主に 多年草タイプのホリホック（Hollyhock） とされる種類です。

1. 鎮咳・去痰作用（咳止め）
根や花に含まれる粘液質（ムチレージ）が喉や気管を潤し、咳をやわらげます。
🌿乾燥させた花や根を煎じて、ハーブティーのように飲むと効果的。

2. 消炎作用
お肌の炎症や、口内炎、喉の腫れなどに優しく作用します。
外用として煎液を冷ましてうがい薬にも

3. 利尿・緩下（軽い便通改善）作用
身体の余分な熱や老廃物を排出し、むくみや軽い便秘にも役立ちます。

4. 冷却・保湿（皮膚のケア）
花びらを湿布のように使ったり、ハーブローションに利用することも。


ヨーロッパの民間療法では、タチアオイの花を乾燥させてハーブティーに。
中国の漢方では、同属の「蜀葵（しょっき）」が消炎薬として使われていました。
昔の日本でも、根を煎じて咳止めの民間薬として利用。

多彩な花色のように、効能も幅広いタチアオイ。
美しさと癒しを兼ね備えた、まさに「頼れる花薬草」ですね🌺



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