3月某日、職場は少々重苦しい空気に包まれていた。
体調不良による欠勤者が続出していたのである。

熱が出た位で簡単に休みやがって。
電話一本で。済まなそうな口振りも、業務の依頼や引継ぎすらありはしない。

いや、もちろんそれは心の声。そんな感情はおくびにも、顔にも声にも出しはしない。ハラスメント研修はウンザリするほど受けた。
不適切にも程がある。

オレは風邪など引かない。小5の風疹以来、中高、入社してからも休んだ事がないと豪語しているからこそ慎重を極める。
「あ、大丈夫。ご心配なく、ゆっくり治してくださいね。」

しかし、翌朝起きると喉の痛みと倦怠感、何より衣服が肌と触れ合う全ての場所の不快感。
だがしかし、休むなどという選択肢はなく、そのまま出勤。

声はガラガラ。名乗らずに内線に出たら間違えました、と切られた。

え、熱はあるんですか？って、オレはいつでも熱いぜ。(昭和か)

気合い気合い。
え、具合はどうかって？
頭が痛くて、気持ちが悪くて、喉が痛くて、鼻水が出て。肌がゾワゾワして食欲もない。

え、それじゃあ全部ですやん。
って、ボケたつもりじゃなかったのに。

朝礼で、「体調管理には気をつけてくださいね。こんな声でなんですが。」

ウケるのと引くのが見事に世代で分かれたね。良い実験。

大丈夫ですか？無理しないで下さいね。(ジャアカワリヤッテクレヨ)もちろん心の声。不適切にも程がある。

さすがに後片付けはお任せして少し早上がり。

翌日は休みだが間の悪い事に月一の母の病院付き添い。付き添いはオクさんの助けを借りて、車内で休ませてもらいました。
これでだいぶ楽になった。

翌日は、更に間が悪い事に鍵開け担当者のバケーション代わりで、日の出前の出勤。(ダレモカワッテクレナイワケダ)

体調はだいぶ良いが声がイマイチ。
今日は黙っておこう。

これが悪かった。なんだ冗談も出てこないぞという訳だ。
大丈夫ですか？が大丈夫ですかぁ？
に変わり出した。

お気持ちはありがたいですが。
後はなんとかしますから帰って下さい。

アレ、オレ困らせてる？

そんな訳で早上がりさせていただく事にしました。まぁ、早く来ているんだから当たり前なんですが。

明るい時に帰った事なかったから風景が新鮮だね。向こうの土手が菜の花で真っ黄色じゃん。

寄り道して撮影してきました。

オイ、早く帰れよ！不適切にも程がある。(今期唯一、録画を頼んであるドラマ、本日最終回)

って、話が長ぇよ！