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イチジクはクワ科イチジク属に分類されている落葉高木で、熱帯地域を中心に世界で700種類ほど存在している植物です。『南蛮柿』という和名のように、果実を食べると口いっぱいに甘さと酸味が広がります。
今回はイチジクの収穫時期や方法、完熟したかの見分け方、収穫したあとの保存方法等について詳しく説明していきます。
イチジクの収穫時期は品種によって異なり、大きく『夏果』と『秋果』の2つに分けられます。『夏果』は6~7月、『秋果』は8~11月が収穫適期です。
イチジクを含めた多くの果実は熱をもつと傷みやすいと言われています。気温の上がりやすい昼間を除き、1日のなかでも比較的気温の低い朝と夕方に収穫してください。
イチジクは株元にある果実から上に向かって徐々に熟していく性質があります。収穫の際は株の下にある果実から順に収穫していきましょう。
切り口から出る樹液にふれると肌がかぶれるリスクがあるため、ゴム手袋を着用したうえで収穫することをおすすめします。
イチジクの果実の先端にできた割れ目にオリーブオイルを挿す”オイリング”を行うと、収穫を1週間ほど前倒しできます。とくに完熟間際のタイミングで気温が低下しやすい『秋果』を栽培している場合に有効です。
植え付け1~2年目のイチジクからは、約7~10個ほどの果実が収穫可能です。鉢植え栽培の場合、株の生長とともに2~3年ごとの植え替えをすると収量も増えていきます。
果肉の柔らかさゆえに、イチジクは鮮度の落ちやすい果実として知られています。収穫後3日以上保存したい場合は、果実の水気をよく拭き取ったうえで、1つずつラップに包み冷蔵・冷蔵保存してください。こうすることで1ヶ月ほど保存可能です。
食べきれなかったら、冷凍の「イチジク・シャーベット」にして楽しむのもおすすめですよ。
果実の中には、メロンやバナナなど収穫後に糖度が高まるものが存在しますが、イチジクの果実は追熟しません。収穫後は鮮度が落ちる一方なので、早めに食すことをおすすめします。
自家栽培をすれば、イチジク本来の甘さを堪能できますよ。
七尾びび
GreenSnap編集部