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クラスペディアは、丸くて不思議なかわいらしい花のビジュアルが人気の多年草です。オーストラリア原産で、乾燥した暖かい場所を好む以外は、手のかからない育てやすさも魅力です。背が高くなるためペレニアルガーデンの植栽のアクセントとして活躍してくれます。この記事では、そんな人気のクラスペディアの育て方全般についてご紹介します。
クラスペディアはほどよい日光と乾燥を好む植物です。盛夏以外はよく日のあたる場所、そして水はけのよい土壌で育てましょう。なお、2年目以降も花を咲かせて宿根草として育てたいなら、真夏の直射日光を避けられる場所に植えるとよいでしょう。
鉢植えとして育てる場合も、風通しのよい雨のあたらない屋外で育てましょう。
クラスペディアの生育期にあたる春や、開花期の初夏から夏にかけては、土の表面が乾いたら葉にかからないようにして水やりを実行しましょう。
クラスペディアの植え付け時に緩効性肥料を加えたあとは、それほど肥料は必要ありません。クラスペディアの生育期にあたる春から夏場にかけて、薄めた液肥を月1回をめどに与えるだけで十分です。
クラスペディアを育てるときは、排水性がよい土を用いましょう。また、園芸用土に適宜腐葉土や鹿沼土を混ぜ込むとよいでしょう。鉢植えの場合は、根腐れ防止のためにも鉢底石を多めに入れておきましょう。
クラスペディアの株は、開花期には20~30cm前後まで広がります。そのため、あらかじめ株間は30cm程度あけて植え付けましょう。
用土は排水性がよく有機質に富んだ土を用意し、同時に緩効性肥料を与えておきます。
高温には強いものの多湿に弱いクラスペディアは、暖かい地域では一年草として扱われることも多いようです。植え替えるのであれば、花が終わってから休眠期になる秋から冬の間に行いましょう。
クラスペディアは、開花後にできる種を採取して「種まき」で増やします。採取した種は、発芽適温が20度前後の秋の初めが、まきどきになります。
丈夫なクラスペディアは、あまり手入れは必要ありません。ただし、クラスペディアは加湿を嫌い、花後は長く伸びた茎だけが残り花壇の景観を損ねるため、適宜切り戻しておきましょう。
また、クラスペディアの株は、地面から直接葉が円盤のように広がるロゼット状です。地面がじめじめした状態が続くと葉が腐ってしまうこともあるので、あまり葉が混み合わないように適度に剪定しておくことが必要です。
クラスペディアは病気に強く、注意すべき病気は特にありません。ただし加湿による根腐れ病や葉の軟腐病には注意しましょう。また水が不足して高温乾燥が過ぎるとたちがれることもあります。
害虫が付きにくいクラスペディアですが、時にはアブラムシがついたり、バッタの食害を受けることがあるため注意しましょう。
クラスペディアの花は、まるで黄色のピンポン玉が浮かんでいるような姿をしています。切り花やドライフラワーの素材としても人気があります。
長い花茎の先に花をつけたクラスペディアは、まるで黄色い球が空中に浮かんでいるようなシーンを作り出してくれます。
InstagramなどのSNSで人気が高いのもうなずけるフォトジェニックさで、ブーケアレンジやハーバリウムにも引っ張りだこです。もちろん花壇の植栽にも育てやすく花期が長いクラスペディアはおすすめです。
今年のサマーガーデンの主役にクラスペディアはいかがですか?
※トップ画像はToshieさん@GreenSnap
GreenSnap編集部