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フワフワ、モサモサの見た目がかわいく、ガーデニング好きにはファンが多いアサギリソウ。寄せ植えの脇役としても優秀で、アサギリソウが鉢に入るだけで全体がほんわかした雰囲気になります。夏には小さな花を咲かせますが、開花すると茎自体は成長をストップさせてしまうので、葉の色が変わることもあります。そんな見ているだけで癒されるアサギリソウの、失敗しない育て方を見てみましょう。
本来アサギリソウは、北陸・東北地方の高山や海岸の岩場に生息しているヨモギの一種です。
寒さには強い一方、高温多湿を苦手とするので、夏場や温かい地域では直射日光の当たる場所を避け、半日陰の場所に置いてください。特に、厳しい西日に当てないように注意しましょう。
アサギリソウは、涼しい地域や季節に日当たりと風通し、水はけのいい場所に置くと葉をどんどん茂らせます。
岩場を好むアサギリソウは、乾燥気味に育てましょう。庭に地植えしている場合は、雨だけで十分です。何日も降雨がなく、土がカラカラになっている場合のみ水を与えてください。
なお、梅雨時期には、よく雨が多すぎて枯れることがあります。この時期は雨の当たらない場所に移動するか、水はけのいい場所に植え替えてください。
アサギリソウを鉢植えにしている場合は、土が乾燥して白くなってから水をたっぷり与えましょう。冬場は、水やりしすぎず乾燥気味に育てましょう。
アサギリソウへは、たくさんの肥料は不要です。逆に肥料を多く与えすぎると根腐れを起こすので、注意してください。
3月中旬から4月にかけて植え付けをするのと一緒に、緩効性化成肥料を置いてください。また、5月頃に状態を見て、もう一度軽く置き肥すると葉が力強くなります。
アサギリソウを育てるときは、市販されている山野草用の培養土を使用すると失敗が少ないです。しかし、特に細かな決まりはなく、水はけのいい用土を使用することだけ気を付けてください。
庭に地植えする場合は、水はけが心配なら、腐葉土を混ぜると水はけが良くなりますよ。
アサギリソウの植え付け時期は、3月中旬から4月にかけてが適期です。植え付けでは用土を葉の間にも入れ、株元までしっかり植えると安定します。植え付け後は、水をたっぷり与えて水切れを防いでください。
アサギリソウの植え替え頻度は、2年に一度のペースが最適です。植え替え時期は、植え付けと同じく3月中旬から4月にかけてが適期です。
アサギリソウの増やし方は、「株分け」か「挿し芽」をするのが簡単でおすすめです。
株分けするときは、無理に分けず、力を入れなくても離れるところで分けます。
挿し芽をする際は、伸びた茎を切ってさしておくと根が出てきます。但し、乾燥させると発根に失敗するので注意してください。
アサギリソウには、特に多くの手入れは必要ありません。ただし、アサギリソウは育つ過程で株元が木質化してしまうので、新芽を増やしてこんもりとさせたいなら、木質化した部分を残しつつ短く剪定すると良いでしょう。
また、夏時期に花が咲くと葉の色が悪くなるので、摘み取る人も多いです。緑々しい葉を楽しみたいなら、これも剪定してください。枯れた茎から根が出れば、四方に新しい茎が出て自然と増えていきます。増えると困る場合は、剪定して好みの形に切り揃えます。
葉の美しさを長持ちさせたいなら、花の開花前に剪定するといいでしょう。
アサギリソウの病気でもっとも多いのが、多湿による軟腐病です。葉がしおれ、地際が腐ったようになっていれば、多湿のため細菌が繁殖したことが原因です。一度発症すると、薬剤での治療が難しいので、水はけの良い場所に植え付け、薬剤で事前に予防しましょう。
害虫でもっとも被害が多いのはアブラムシです。室内で育てている場合は、風通しが悪くなると虫がつきやすくなります。粒状の殺虫剤を撒いておくと、根から殺虫成分を取り入れるので害虫が付きにくくなります。
ほかにも、ナメクジやイモムシに食べられる被害が出ることがあります。ついているのを見かけたら、割りばしなどですぐに取ります。また、ナメクジは夜行性なので、夜チェックするとより多くのナメクジを駆除できます。
アサギリソウは開花時期は8月頃になると、黄緑色の地味な花を咲かせます。アサギリソウは花があまり目立たないため、花よりも葉の鑑賞を楽しむ人が多いようです。
アサギリソウの花言葉は、「脚光を浴びる」「陽気」「光」「慕う心」です。
キラキラとシルバーに輝く葉っぱにふさわしい花言葉で、大切な人にプレゼントするときは花言葉を添えると素敵です。しかし一方で「復讐」という花言葉もあるので、少し注意が必要です。
雨や水やりのあと、葉についた水がキラキラして、とてもきれいなシルバーリーフは、寄せ植えにも盆栽の下草としても重宝されるガーデニングの名わき役です。
アサギリソウもこんもりと可愛らしい形状が特徴的で、庭にグリーンが足りない場所に植え付けておくと、初心者でも雰囲気のいいガーデンづくりができます。
風通しと水はけに気を付ければ、育て方はそれほど難しくないので、ぜひあなたのガーデンライフの仲間に迎えてあげてください。
※トップ画像はchip sp.さん@GreenSnap
GreenSnap編集部