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ルリタマアザミと呼ばれるように、濃い青い色の丸い蕾が印象的なキク科エキノプズ属に分類される草木です。品種は120種類ほどあります。耐寒性があり、多年草で、ヨーロッパやアジアに自生しています。今回は、そんなルリタマアザミの育て方をみていきます。
ルリタマアザミは、日なたでの栽培が適しています。耐寒性があり、マイナス10度ぐらいの気温ならば成長に影響はでませんが、高温過ぎたり、多湿過ぎたりする環境は苦手です。
関東より西の場合は、高温や多湿のせいで、夏に枯れたりする恐れがあります。それらを考慮すると、置き場所を替えることができる鉢植えで育ててあげるのがおすすめです。
ルリタマアザミは多湿が苦手な草木ですので、地植えの場合は、やりを特別にする必要はありません。ただし、そのときの天気によって何週間も雨が降っていない、土が干上がっている等の場合は、水をあげましょう。
鉢植えの場合は、土の表面をチェックしか乾いていたら水やりをします。
ルリタマアザミは土壌の良し悪しにかかわらず、多くの肥料は必要ありません。春と秋の種まきの前に緩効性化成肥料を与えます。
ルリタマアザミを育てるときは、水はけの良い土かつアルカリ性のものが適しています。pH7~7.5の土がおすすめです。
ルリタマアザミは実生でも育ちますが、種まきでの場合は、5~6月を目安に行います。ちなみに、秋蒔きも可能で、9~10月がおすすめです。ただし、種まきの場合は、花が咲くのは3年目くらいになります。
ルリタマアザミの植え付け時期は、春先3~4月と秋の10~11月頃が適期です。そのときの天気よって春先は、4~6月が良い場合もあります。
苗を庭に直接植え付ける場合は、ルリタマアザミの根が地中に深く伸びる性質を持つため、深めに穴を掘ります。株と次の株の間は、できれば40cmほどあけましょう。
苗木を2つ以上並べて植えたいときは、千鳥植えという植え付けをします。これは、15cmほど交互に話しながら植えて行く方法です。株と株の間は、1条植えと同じぐらいとります。
ルリタマアザミの植え替えですが、成長にもよりますが庭で育てている場合は、2年ないし3年に一度株をわけて植え替えます。鉢植えでは1年おきに鉢を一回り大きなものに替えます。
ルリタマアザミの増やし方は、植え替えのときに行う「株分け」という方法です。株分けをする時期は、植え替え時期の時に、株を2ないし3に分けておくと便利です。
また、「種まき」で増やすこと可能です。発芽に適した気温は20℃前後です。ルリタマアザミの種が発芽し、ある程度の大きさの苗になるまでは、ポット蒔きで水を適宜与えながら発芽するまで管理します。
本葉が3枚ほどになったら、鉢植えもしくは庭に直植えします。耐寒性がありますが、春まきがおすすめです。
ルリタマアザミは、花が咲き終えると色褪せが始まります。花がらを摘まないでいると、開花前の花の栄養が足りなくなります。そうなると、花の開花時期が短くなり、鑑賞時期が短くなります。
そのため、定期的に花がらを摘んで手入れをしましょう。茎から切り落としてあげるといいですよ。
ルリタマアザミの蕾に、アブラムシが発生することがあります。発生したら、すぐにピンセットなどで駆除します。
病気は、葉や茎が白くなるうどんこ病になる可能性があります。梅雨時期になりやすいので、気をつけましょう。
ルリタマアザミは、もととも多湿が得意な草木ではないので、鉢植えの場合は、風通しのよい場所におくと病気予防になります。
ルリタマアザミの開花時期は、夏の7~9月頃です。この時期になると、濃い青や紫、白色のまん丸の花を咲かせます。
ルリタマアザミの花はドライフラワーなどにも人気です。ドライフラワーにする場合は、ルリタマアザミの花が開く前に、ほどよい長さの状態で切り取ってあげる良いでしょう。
ルリタマアザミの花言葉は、「鋭敏」「傷つく心」などです。
ルリタマアザミの蕾がハリネズミのようにトゲトゲしいことから、学名ではエキノプス「Echinops」といいます。これはギリシャ語ので「ハリネズミのようだ」という意味です。
ルリタマアザミは、草丈が150cmぐらいまでに育ちます。夏になると濃い青色のほかに、紫や白などの花を咲かせるので、観賞用に育てても楽しい草木です。
また、ドライフラワーなどにも適していて、蕾の丸い形状は無造作に切り取り、ほかの花と束ねたり、リース状にしてもアクセントになります。多年草ですので、毎年花を楽しめます。水はけに注意して育ててみてはいかがでしょう。
※トップ画像はおしげどんさん@GreenSnap
GreenSnap編集部