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熱帯アフリカや南アフリカ原産のミルクブッシュは、そのエキゾチックな姿から、アオサンゴとかミドリサンゴとも呼ばれている多肉植物です。
このエキゾチックなシルエットのヒミツは、葉っぱがほとんど退化しているところにあります。茎の先に小さな葉っぱが付くものの、すぐに落ちてしまいます。しかしミルクブッシュは、そのフォルムだけでなく、色が変化するものもあり、枝ぶりを存分に楽しむことができます。
ここでは、そんなミルクブッシュの育て方についてご紹介します。
ミルクブッシュは日当たりの良い場所を好むので、年間を通して充分日に当たるところに置くことが大切です。
また、ミルクブッシュは寒さに弱く、どんなに寒くても5度以上は必要です。春から夏にかけては、戸外の良く日の当たる場所に置いてOKですが、秋から冬にかけては室内に入れて、ガラス越しに日の当たる窓際に置きましょう。
ミルクブッシュはもともと乾燥した場所に自生している植物なので、乾燥に強いという性質があります。そのため、土が乾燥してから水やりをします。
逆に水を与えすぎて過湿になると、根腐れを起こしてしまいますので注意が必要です。
5月から9月頃には、土が乾いたらたっぷりと水を与え、10月以降、寒くなってきたら水やりを控えます。冬の間は、土が乾いてから5日ほど経って水やりをすれば充分ですので、水やりは月に3回くらいのペースでOKです。
ミルクブッシュを育てるときは、5月から9月頃に、緩効性肥料を2ヶ月に1回程度置き肥します。
ミルクブッシュは過湿に弱いので、水はけのよい用土を使います。市販の観葉植物用の土にパーミキュライトを加えると、水はけがよくなります。
ミルクブッシュは根詰まりを起こすと弱ってしまいます。そのため、1年から2年に1回程度、ひと回り大きい鉢に植え替えをします。
ミルクブッシュの植え替えは、土が乾燥している状態で行います。鉢からミルクブッシュを引き抜いたら、古土を手でやさしく揉み落とし、根腐れしている部分は剪定しまいましょう。鉢に植え付けたら、たっぷりと水を与えます。
ミルクブッシュの増やし方は、「挿し木」が一般的です。
挿し木は5月から6月頃に行います。茎のどこからでも根っこが出るので、伸びすぎた茎などを、挿しやすいところで10センチ程度にカットして挿し木をします。
その際に出るミルクのような白い樹液が、ミルクブッシュという名前の由来でもあります。しかし、触るとかぶれてしまう人もいますので、作業の際には手袋をするなどして、触らないように注意しましょう。
切り口を水で洗い流したら、風通しの良いところで2日くらい乾かしておき、川砂など水はけのよい土に挿します。1カ月程度で発根しますので、しっかり根が出たら鉢上げします。
ミルクブッシュのお手入れのポイントは、日当たり・水やり・気温です。
ミルクブッシュは水やりを忘れても直射日光にさらされても、乾燥や暑さには強いのでそれほど問題ありませんが、逆に水をやりすぎたり、日当たりが悪かったり、気温が低かったりすると枯れてしまいますので、上手に管理しましょう。
ミルクブッシュは、比較的病害虫の少ない植物ですが、風通しが悪いとカイガラムシが付くことがあります。もしみつけたら殺虫剤で駆除してください。成虫は殺虫剤が効かないこともありますが、歯ブラシなどでこすり落とすと取れます。
ミルクブッシュには、季節や環境に応じて赤や黄色、ピンクに色が変化する種類のものがあります。
ファイヤースティックは、季節によってオレンジからピンクっぽい赤に色が変わるミルクブッシュです。
こちらのミルクブッシュは、季節や環境によって茎の色が黄色やオレンジっぽく変化するイエローマジックです。
こちらは、季節によってかわいいピンク色に紅葉する不思議なミルクブッシュで、その名もピンクカメレオン!
ミルクブッシュの花言葉は「穏やかな性格」です。部屋に置いておくとホッとできるような花言葉ですね。
ここでは、熱帯アフリカや南アフリカ原産の多肉植物、ミルクブッシュの育て方についてご紹介しました。
この、茎を楽しむというおしゃれな観葉植物は、季節によって色が変化する種類のものもあり、年間を通して存分に楽しむことができます。乾燥や暑さに強く、病害虫の心配もほとんどないので、初心者にもおすすめです。
GreenSnap編集部