warning
error
success
information
ブライダルベールは、別名タヒチアンブライダルベールとも呼ばれますが、タヒチではなくメキシコを原産とするかわいらしい花を楽しむことができます。また、花が咲いていないときも観葉植物として楽しむことができ、そのかわいらしさと育てやすさから、とても人気があります。
そんなブライダルベールの育て方について説明します。
ブライダルベールは、日当たりが良くて風通しの良い場所で育てましょう。
春から秋の間は屋外に出しておくことができますが、生育には気温が10度以上あることが好ましいので、冬の時期は室内の日当たりの良い窓際に置きます。
また、ブライダルベールは暑すぎる夏の日差しも苦手ですので、夏場は風通しが良く、西日が当たらない半日蔭を選んで配置しましょう。
ブライダルベールを育てるときは、水をたっぷりと与えます。
ブライダルベールは乾燥すると花がつかなくなるので、春から秋にかけてはたっぷりと水やりをし、冬は少し控えて土が乾いているようなら水やりをします。
ブライダルベールには、春から秋にかけて、液肥(1000倍液)を2週間から4週間に1回ほど与えます。ほかにも、2か月に1回程度、緩効性化成肥料を与えるという方法もあります。
いずれにせよ、ブライダルベールは肥料も多すぎると花がつかなくなるので、注意して与えましょう。
ブライダルベールを育てるのに適しているのは、水はけのよい土です。
例えば、吊るすのであれば、軽く済む赤玉土4:ピートモス3:パーライト3の混合土がおすすめです。軽さを重視しなければ赤玉土7:腐葉土3で配合された土なども適しています。
ブライダルベールは根詰まりを起こしやすいことから、1年に1回は植え替えをした方が良いでしょう。4月から9月頃までの間ならいつでも植え替え可能ですが、最も植え替えに適しているのは5月頃です。
ブライダルベールの株元を5センチから10センチ程度残して切り戻し、古土を3分の1くらい落として植え替えます。
ブライダルベールの増やし方としては、「株分け」や「挿し木」といった2つの方法があります。
株分けは、植え替えのときに根っこを分けて増やす方法です。
根っこの古土を軽く手でほぐしながら3分の1ほど落とし、根っこの部分を手または剪定ばさみで切り分けて、それぞれ別の鉢に植え替えます。
枝の先の方を10センチ程度切り取ったら、先端の葉っぱを2枚から3枚くらい残して下葉を切除し、挿し穂を作ります。挿す際には、5本から10本程度をひとまとまりにして挿します。
吊り鉢に直接挿して大丈夫です。ひとまとまりにした挿し穂を何箇所かに挿し、やや密植気味に植えます。
植えたら日当たりがよく風通しのよいところに置いて、十分水やりをして管理していると、10日くらいで発根して、2ヶ月から3ヶ月くらいでこんもりと形が整ってきます。
ただし、密植気味に挿すこともあって、どうしても夏場は蒸れやすくなり、挿し木をしてもだめになってしまうことがありますので、夏場の挿し木はあまりおすすめできません。
ブライダルベールはよく茂るので、伸びすぎた葉っぱや、黄色く変色してしまった下葉をこまめに切るようにします。
こんもりとしたいい形りつくり上げるコツは、伸びすぎた茎葉や出てきた脇芽などを、こまめに摘み取ることです。また、花が咲き終わったあとの花がらは、花が付いている枝ごと切り落としてください。
ブライダルベールがかかりやすい病気といえば、炭疽病です。原因はカビなのですが、黒っぽい斑点が発生し、葉っぱに穴が開いてしまいます。そのような状態の葉っぱを見つけたら、すぐに取り除いてください。
炭疽病を放置していると、どんどん広がってしまいますので、早く見つけて取り除くことが大切です。
ブライダルベールに付きやすい害虫は、ハダニやガイガラムシなどです。
葉っぱの栄養分を吸い取って真っ白にしてしまうハダニは、乾燥している場所に発生しやすいという特徴があります。ハダニは水に弱いので、こまめに葉水をしてあげることで発生を予防できます。
ガイガラムシは、湿度が高い状態になると発生し、茎葉から栄養を吸い取ります。ガイガラムシの幼虫は薬剤で駆除できますが、成虫は薬剤があまり効かないこともありますので、歯ブラシなどを使ってこすり落としてしまいましょう。
ブライダルベールは、吊り鉢から垂れ下がった紫色を帯びた細い茎に、小さな白い花を散りばめたように咲かせます。その花姿は、まさに花嫁さんのベールのようです。
ブライダルベールの花言葉には、「幸福」「願い続ける」といった意味があります。
この花言葉はもちろん、ブライダルベールという名前からきています。まるで花嫁のベールのように、白い小さな花がちりばめられたブライダルベールは、結婚式で白いベールをまとった幸せそうな花嫁さんを連想させますよね。
今回は花嫁さんのベールのような、その名もブライダルベールの育て方についてご紹介しました。
比較的育てやすいということもあり、ブライダルベールは初心者にもおすすめです。
育てやすいだけにどんどん成長し、下葉が枯れてくることもあるのですが、それは根詰まりを起こし始めているサインだと言えます。ですので、植え替えながら長くブライダルベールを楽しみましょう。花のない時期も観葉植物として別の楽しみ方ができます。
そんなブライダルベールは、かわいらしい白い小さな花を咲かせてくれて、とても人気があります。
花嫁さんにあやかって、花言葉のとおり、きっとたくさんの人に幸福をもたらしてくれるのではないでしょうか。
※トップ画像はoritomoさん@GreenSnap
GreenSnap編集部