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フランネルフラワーは、白っぽい緑色をした葉の中から、白くやわらかな花を咲かせます。オーストラリア原産のセリ科アクチノータス属の多年草植物です。以前は輸入切り花として親しまれていましたが、品種改良が進み鉢花の流通も増えました。そんなナチュラルでふんわりとした優しい雰囲気で、近年人気が高まっているフランネルフラワーの育て方を説明します。
フランネルフラワーは、年間を通して日がよく当たる場所で育てましょう。日光が不足すると、間延びして花が付かなくなります。
また、多湿が苦手なので雨の当たる場所には置かないようにしましょう。梅雨や夏場の高温多湿に弱い植物です。霜に当たると枯れてしまいます。そのため、寒い地域で育てる場合は、冬は室内の日当たりのよい場所で管理します。
屋外で管理したい場合は、霜の当たらない場所に鉢を置くか、地植えの場合はビニールなどで防寒しましょう。
フランネルフラワーを育てている土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやります。土が常に湿っていると根腐れを起こす可能性があります。
フランネルフラワーへは、3カ月に1度、固形肥料を施します。葉が白っぽくなるのは肥料が不足している可能性が考えられます。株が弱ったり花が小さくなってきたら、液肥を与えてもよいでしょう。ただし、夏は肥料を控えめに与えましょう。
フランネルフラワーを庭に植える場合は、基本的には肥料やりの必要はありません。
フランネルフラワーは、水はけのよい酸性の土を好みます。酸度無調整のピートモスと鹿沼土を5:5の割合で混ぜた用土が向いています。
フランネルフラワーの植え付け・植え替えの適期は、4〜5月または9〜10月頃です。
フランネルフラワーは根が非常にデリケートなので、植え付け・植え替えの際は傷めないように注意しましょう。根はなるべく触らず、ていねいに扱います。
フランネルフラワーの増やし方は「種まき」が一般的です。枯れた花をそのままにしておくと、いずれ種が実るので、その種を5月頃にまきましょう。
フランネルフラワーの花弁が黄色くなってきたら、開花が終わる合図です。付け根から切り取るようにしましょう。そのままにしておくと種ができてしまいます。花がらを放置しておくと病気の原因にもなるので、こまめにカットします。
フランネルフラワーは8月頃に枝を5㎝程度切り戻すと、株の形が整い新芽が生長します。風通しが良くなり、病害虫の予防にもなります。切り戻す際は、必ず枝に葉を何枚か残すようにします。古くなった下葉も取り除くようにしましょう。
病害虫には強いフランネルフラワーですが、念のため、以下の病気と虫には注意しましょう。
枯れ葉や花がらに灰色カビ病が発生することがあります。風通しの悪い環境で蒸れると発生しやすい病気です。対策として、こまめに花がらや枯れた葉を摘み取る・風通しのよい場所に置きましょう。
6から9月はハダニに気を付けましょう。株が弱っていたり、風通しの悪い場所に置くとハダニが発生しやすくなります。ハダニを見つけたら薬剤で対処しましょう。予防として、風が通る場所に置くのも手です。
フランネルフラワーは、毛織物のフランネルのようなやわらかい手ざわりの白い花を咲かせます。花と枝葉の表面には細かい毛が密集していて、ふわふわとした独特の質感があるのが特徴です。
4~6月、9~12月に2度花を咲かせるフェアリーホワイト。コンパクトなので、鉢植えで育てやすい品種です。花びらのふちが緑色に色づくのが特徴となっています。
細かい毛の生えた不思議な質感と、白くかわいらしい花と葉でガーデニングファンを魅了するフランネルフラワー。夏場の高温多湿には気を付けて、酸性の土で管理しましょう。
フランネルフラワーの花はもちが良く、花数も多いです。長い期間たくさんの花を楽しみたいという方にはぴったり。ぜひ、栽培にチャレンジしてみてください。
※トップ画像ははるなつさん@GreenSnap
GreenSnap編集部