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すらっと伸びる枝にハート型の葉っぱが可愛らしい「インドボダイジュ」。お釈迦様がこの木の下で悟りを開いたという逸話があることから、聖なる植物としてお寺などでも多く育てられています。こちらではそんなインドボダイジュの育て方をご紹介します。
インドボダイジュは日光を好む植物なので、年間を通して日当たりの良いところで育ててあげてください。日の当たらない場所だと日照不足で落葉しやすくなったり、葉っぱの色が薄くなってしまうことがあるので注意しましょう。
インドボダイジュは室内でも育てることはできますが、丈夫な木にするには春から秋にかけて外でしっかりと日光に当ててあげましょう。下葉にも日光がしっかり当たるように、時々鉢を回してあげてください。
ただし、強い直射日光は葉焼けの原因になるので、半日陰くらいの場所で管理しましょう。また、蛍光灯で照らされた室内で育てると、光線不足によって葉の茎が伸びて綺麗に育たなくなってしまうので注意してください。
春から秋の間は、インドボダイジュを丈夫に育てるためにも。直射日光の当たらない明るい半日陰で管理するのがおすすめです。
インドボダイジュを室内で育てる際でも、レースのカーテン越しに日の当たる場所など必ず明るいところに置いて、徐々に室内の環境に慣らすようにしてください。
また、空気が高温で乾燥している場所や、風通しの悪い場所もインドボダイジュは苦手なので避けるようにしましょう。冬場の窓辺やエアコンの風が直接当たる場所など温度変化が激しい場所もNGです。
インドボダイジュへの水やりは、春から秋にかけての時期であれば、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいにはたくさん水を与えます。
特に夏は水切れを起こしやすいので注意が必要です。ただし、根腐れの原因になるので受け皿には水を溜めないように気をつけてください。
また、水やりとは別に、定期的に霧吹きで葉っぱの部分に水分補給させると元気に育ってくれます。
冬の時期は、水やりの回数を徐々に減らしていき少し乾燥気味に育てます。霧吹きでの水分補給は行ってOKです。
冬は与える水が冷たすぎると根っこを傷めてしまうことがあるので、できるだけ室温程度の温度の水を与えるようにしてください。また、受け皿には水を溜めないようにして根腐れ対策をしましょう。
インドボダイジュは良く成長する植物なので、春から秋の生育期に置き肥の緩効性化成肥料を月に1回程度与えると良いでしょう。それと合わせて定期的に活力剤(アンプル)を与えても良いです。
または、3回に1度の割合で、水やり代わりに薄めた液体肥料を併せてあげても大丈夫です。
休眠期の冬場には特に肥料などはあげなくても構いません。
インドボダイジュの栽培には、水はけと水もちの良い土が適しています。市販の観葉植物用の土でも大丈夫です。
自分で土を作るという場合には、小粒の赤玉土にバーク堆肥や腐葉土をそれぞれ3割ほど混ぜたものがおすすめです。
インドボダイジュは2〜3年に1度くらいを目安に、1回り大きな鉢に植え替えを行います。植え替えを行う時期は休眠期である冬は避けて、5〜9月の間にすると良いでしょう。
インドボダイジュの増やし方は、「挿し木」が一般的です。挿し木の時期は、インドボダイジュの育成期である5〜8月の気温の高い時期がおすすめです。
挿し木の方法は、まずコップなどの用器に水を溜めておき、そこにインドボダイジュの木から10〜15cm切り取ったほどの長さに切り取った枝を入れます。木から切り取った枝は清潔なナイフなどを使って、切り口を斜めにカットすると良いでしょう。
枝を水に浸けている間に挿し木用の鉢と程よく湿らせた土を用意します。枝を数時間水に浸けたら水気をとって、切り口にメデールなどの発根促進剤を塗ります。発根促進剤を挿し木する枝の切り口に塗ることで、根っこが生えやすくなります。
発根促進剤を塗ったら、用意した鉢植えに割り箸などで穴を開けてそこに枝を挿し込みます。挿し込みを行う土は、育てるときと同様に赤玉土などがおすすめです。その後は直射日光の当たらない明るい日陰などに置いて、土が乾かないように管理しましょう。
挿し木をして数ヶ月経つと、枝から新しい芽と葉が生えてきて苗木になるので、一回り大きな鉢に植え替えてそのまま育ててきます。
インドボダイジュを風通しの悪い高温乾燥の環境で育てていると、ハダニやカイガラムシが発生してしまうことがあります。害虫を発見したら、すぐに勢いのある流水や葉水で葉を洗浄するようにしてください。
特にカイガラムシは、植物の養分を吸い取るだけではなく、排泄物ですす病を発症させる可能性もあるので速やかに駆除するようにしましょう。
害虫対策としては、霧吹きなどで葉水を与えると予防になるので定期的に与えることをおすすめします。また、風通しが悪くならないように定期的に剪定してあげると良いでしょう。
そのほかにもインドボダイジュは、日照不足になると落葉や徒長、新芽の変形などの成長障害を起こしてしまうことがあるので、特に室内置きする場合には気をつけて育ててください。
インドボダイジュは仏教でお釈迦様が悟りを開いた場所にあった木と伝えられており、ムユウジュ・サラソウジュと共に仏教3大聖樹として大切に扱われています。そのため各地の仏教寺院ではインドボダイジュが多く植えられています。
それだけではなく、インドでは伝統的な治療薬としてインドボダイジュが利用されています。
インドボダイジュの葉は抗炎症剤として、果実は下剤として、樹皮は淋病や潰瘍の治療に効果があるといわれています。インドボダイジュはこのように仏教でも医療でも重宝されています。
インドボダイジュの生育温度は20〜30度とされており、直射日光さえ避けていれば真夏でも屋外で育てることが可能です。
耐寒温度は0℃なので暖かい地域であれば屋外での冬越しもできます。ある程度寒くても枯れることはありませんが、葉がかなり落葉してしまうので、無傷で冬越しするには10℃以上の気温が必要になります。冬は暖かい室内に避難させた方が無難かもしれません。
インドボダイジュを室内に取り込んだ場合でも日照不足や乾燥などで害虫が発生したり、病気になることもあるので充分に注意しましょう。夜間に気温の下がる窓辺や、エアコンの風が当たって乾燥するような場所は避けてください。
インドボダイジュの花言葉は「夫婦愛・結ばれる愛・情熱の恋」です。
くねくねと伸びる茎がエキゾチックな雰囲気を醸し出し、ハート型の可愛らしい葉っぱがとっても個性的なインドボダイジュ。お釈迦様が悟りを開いた時に側にあった木としても有名で、仏教では神聖な植物として扱われています。
そんなインドボダイジュですが、一般的な観葉植物と同じく育てるのに特別難しい点などはありませんので、自宅でも気軽に楽しむことができます。あなたも可愛いインドボダイジュを育ててみませんか?
GreenSnap編集部