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イワダレソウ(岩垂草)は、グランドカバーとして適したプラントです。日本でも自生している植物です。繁殖力が芝生の10倍ともいわれ、あまりにも育ちすぎて困ってしまうということもあります。
そんなイワダレソウの育て方についてみていきましょう。
イワダレソウは、日当たりの良いところでよく生長します。イワダレソウの特徴として、日光に当たる時間が3時間程度しかない環境でも十分に育つことができます。半日陰でも育てられる丈夫です。
イワダレソウは、基本的にどこでも元気に育ちます。
ただし、イワダレソウは根が深く生えるので、取り除いて別の植物を植えようとしても育てるのが難しくなります。また、そどんどん繁殖してほかの植物を植えられなくなることもあるので、イワダレソウを植える場所は、最初に十分考慮してから植えましょう。
芝生の代わりに庭に植える場合、鉢植えやプランターなどで育てる場合は、問題ありません。ちなみに、イワダレソウは人に足で踏まれても問題ないという踏圧耐性があります。
イワダレソウを地植えしている場合は、一年を通して水を与える必要がありません。乾燥にも強いですが、真夏の乾燥する日が続くときは水を撒いてあげてください。
鉢植えの場合は、乾燥がきつい時期ですので朝と夕方の2回に分けて水を与えるようにしましょう。土の表面が乾いてから水をあげましょう。
冬は特に水やりを行う必要はありません。
イワダレソウは、基本的に肥料を不要とします。
地植えであれば、痩せ過ぎた土地でないのであれば問題ないでしょう。鉢植えで育てている場合は、生育の調子が悪いようであれば、春と秋に緩効性化成肥料を施すようにしてください。あくまでもイワダレソウの様子を観察してからにしましょう。
イワダレソウを育てるときは、土質にも基本こだわる必要はないです。繁殖力も旺盛でグランドカバーにも利用されることから、どんな環境でも植えることができます。強いていうならば、水はけの良い土にしておくことで、生育はより良くなります。
イワダレソウの植え付け時期は、4月〜7月を適期としています。イワダレソウを地植えする場合、比較的暖かい地域であれば、2月辺りから植えていってもいいですし、秋が終わるころにでも問題ありません。
北海道・東北地方・信越地方などの寒い地域であれば、早めの春や晩秋に植えてしまうと根付く前に寒波によって枯死してしまう可能性があります。できれば、暖かくなってから植えると管理もしやすく早くに生長します。
イワダレソウを植え付ける際は、横に伸びて広がる性質があることを考慮して、地面すれすれで植えていきましょう。植えた場所が平らになるようにするためにも重要なことです。
イワダレソウを鉢植えにするのであれば、底が浅い鉢を選び、プランターでは丸形の大きいものが最適です。
外来種のヒメイワダレソウの場合、極稀に種をつけることがあります。種まきすることで新たに増やすことが可能です。種を蒔いて水やりを施しておけば自然に生長します。
イワダレソウがキレイに広がってもらうためにも、雑草抜きは欠かさず行いましょう。こまめに抜き取るか、除草剤を使用することが大切です。3ヶ月もあれば庭全体をイワダレソウで覆うことができるでしょう。一年経てばきれいな緑の絨毯が完成します。
イワダレソウを植え付ける間隔は、1平米(100cm)であれば大体4ポット植えるようにします。ポットとポットの間は50cm開けてください。きっちり50cmを測らなくても大丈夫です。
イワダレソウの増やし方は、「株分け」です。
株分けは真冬以外であれば1年を通して行うことが可能です。丈夫で繁殖力がありますので、長さを適当に切って植え付けるだけで育ちます。
イワダレソウは害虫に強い植物ですので、対策などしていなくても問題ありません。むしろイワダレソウの品種は害虫のえさになる雑草や花を咲かせなくしてくれるので、イワダレソウ自体が害虫対策になります。
病気もあまり気にすることはありませんが、まれに白絹病にかかることがあります。
白絹病は感染病で葉っぱが枯れてしまったような茶色い葉っぱに色を替えてしまう病気です。感染してしまったら株は元気にはならず、回復の兆しもありません。発見したら速やかにスコップなどを用いて掘り起こし処分するようにしてください。
イワダレソウは、16度〜35度が適した生育になります。15度以下になってしまうと茎葉が褐色に変化して、休眠状態に入ってしまうので注意しましょう。
イワダレソウは耐寒性も耐暑性にも強く-5度まで耐えることができます。
イワダレソウの花言葉は「忍ぶ恋」です。
イワダレソウの品種と育て方についてご紹介しました。
植えるだけで十分生長し、匍匐するので雑草や害虫が寄り付かないという便利な性質を持っています。しかし、植えた場所や生長の仕方では驚くほどの繁殖をしてしまいかねません。
イワダレソウは種子をつけず、除草剤で枯らすことは容易いので、芝生代わりに育ててみてください。
GreenSnap編集部