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種類が多く丈夫で育てやすいイワダレソウはグランドカバーによく取り入れられる花です。夏には小さな花を咲かせ、お庭に柔らかい印象を与えてくれます。
今回は、イワダレソウの花言葉や種類、特徴を紹介していきます。
岩場にへばり付くようにして可愛らしい花を咲かす様子から、忍耐深い感じがして恋を秘めているところを連想させたとされています。
イワダレソウの名前は、岩のある場所に垂れ下がるようにして生えていることに由来します。
別名「リッピア」とも呼ばれ、日本には昭和初期のころに渡来してきたとされています。この名前はヒメイワダレソウも同じで使われています。イワダレソウの学名には、Phyla nodiflora(フィラ・ノディフロラ)といいます。
またはLippia nodiflolaとも綴られます。属名はラテン語の種族という意味である「phyle(phylon)」から由来しています。
種小名のノディフロラでは、「節上開花の」という意味が用いられています。漢字に変換しても「岩垂草」になります。
イワダレソウの花色は、白やピンクです。正確にいうと、クラピアS1が白い花でクラピアS2がピンクの花を咲かせます。クラピアK5に至っては希薄なピンク色に咲きます。ヒメイワダレソウに関しても白やピンク色をしています。
また、全体的に見るとイワダレソウの開花時期は5月〜10月の間ですが、S1・S2の場合、5月〜10月で、K5はこの期間よりも1か月ほど短くなります。
イワダレソウは日照時間が3時間しかない環境でも十分に育てることができます。日本のイワダレソウから品種改良されたのが「クラピア」です。
クラピアは、宇都宮大学の教授であった倉持仁志さんにより日本産のイワダレソウを用いて品種改良したのが「クラピア」です。クラピアの生長っぷりは芝生の約10倍にも昇ります。そのためグランドカバーに利用される機会が多いです。
クラピアには「S1」「S2」「K5」というのがあります。この3種類には違いがあり、一つは「花の色」が異なります。
まずは、「S1」です。S1は、S2との違いというものは特になく、園芸店などでも同じものとして扱われていることが多いです。強いていえることは、S1はS2より草丈が少し低いということぐらいです。花の色で購入するのが良いかもしれませんね。
次に「K5」ですが、こちらの品種は寒い地域で育てるのに適した品種と言えます。しかし、実際は「S1」と耐寒性が変わりません。S1との違いとしては、芽吹きが少し早く休眠に入るのも10日程度遅くに入ります。
また、暖かい地域であれば緑色維持率がS1であれば4割ですが、K5は7割にも増します。
外来種もありヒメイワダレソウと呼ばれています。ヒメイワダレソウは東南アジアからペルーの亜熱帯地域に自生しています。世界中では約200種類もの品種があることが確認されています。
ヒメイワダレソウは野生化が警戒されている品種で、生態系被害防止外来種リストに指定されました。その理由にはヒメイワダレソウが日本の生態系の被害を及ぼす危険性があるとしたからです。
また、種子が10%にも満たない数値で付けることがあり、種子があると繁殖を想像以上に拡大してしまう可能性があります。そのため日本では、イワダレソウ及びクラピアの生育をおすすめしています。
ただし、クラピアは「改正種苗法」で登録されている品種です。茎や葉や根を無断で栽培したり、増殖、譲渡、販売さらに輸出入などを行うと種苗法に違反することとになります。クラピアの類似した商品の扱いには注意してください。
みなさんもグランドカバーでイワダレソウを取り入れてみてくださいね。
GreenSnap編集部