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ブルースターは、初夏から秋頃まで咲く星形の青い花をつける多年草です。庭の花壇や鉢植えでも見かけたり、切り花としても流通しています。
この記事では、ブルースターの育て方や種まきや挿し木での増やし方について紹介していきます。
ブルースターの育て方のポイントは、乾燥気味に育てることと、雨よけをすることです。とくに雨に当たってしまうと葉や花の部分にシミができて、せっかくの美しい色合いが台無しになります。
鉢植えで育てる場合、雨の時期は軒下などへ移動させましょう。地植えの場合は、雨除けシートなどを利用して防雨対策をしてください。
ブルースターは日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日当たりが悪いと花が咲かなくなり、風通しが悪いと病害にあいやすいので注意してください。
また、先述のとおり雨に弱いので、梅雨や台風シーズンは鉢植えを雨の当たらない軒下などの場所へ移動させます。寒さにもやや弱いので、室内にとりこんでおくと安心です。
ブルースターの種まき時期は、4〜6月か9月後半〜10月です。発芽温度が20〜25℃と高いので、気温が低すぎる場合には加温が必要になります。発芽してから開花までには約4〜5ヶ月程度かかるので、春まきがおすすめです。
ブルースターの種は、花が終わったあとにできる大きな鞘が中にが入っているので、そこから種を採取して種まきもできます。
ブルースターの苗を植え付ける時期は、4〜9月です。種まきから育てた場合は、草丈10cmを目安に植え付けをましょう。また、鉢植えのブルースターは2〜3年に1回、この時期に植え替えをしてください。
ただし、真夏は生育が鈍るので、植え付けは避けましょう。
ブルースターを鉢植えで育てる場合、5号鉢に1株、65cmプランターに3〜4株が目安です。
ブルースターの水やりは、表土が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり水やりするのが基本です。
ブルースターは多湿が苦手なため、水やりのしすぎで湿った状態が続くと、花が枯れる原因となるので気をつけましょう。
また、葉っぱや花の部分に水をかけてしまうと、白く色抜けをしたり、細かな斑点ができたりして傷みやすいため、株元部分に上手く水をかけるようにするのがポイントです。
ブルースターの肥料は、5〜10月頃に肥料効果が続くよう、定期的に追肥します。植え付けしたときの元肥の効果が切れ始めるころから追肥を始めましょう。
使う肥料は草花用の固形緩効性化成肥料か、液体肥料です。固形の化成肥料の場合は、製品にもよりますが、だいたい2ヶ月に1回です。
液体肥料は8〜10日に1回、水やりの代わりに与えましょう。
ブルースターは初夏から秋まで、長期間花を咲かせますが、その都度、咲き終わった花がらは摘んでおきましょう。
花と花がついている茎を根本から剪定してください。
咲き終わった花をつけたままにしていると、すぐに実をつけてエネルギーを消費するので、できるだけ早く花がら摘みをするのがポイントです。
ブルースターの耐寒温度は5℃くらいで、冬越しができれば多年草として長く育てられます。
鉢植えで育てているなら、室内の日当たりのいい場所にしまいましょう。水やりは、根腐れを起こす原因になるので、土が乾いてから4〜5日後にたっぷり与えるなど、かなり控えめにしてください。
地植えで育てているなら、敷きワラや腐葉土でマルチングをしましょう。寒冷地ではそれでも寒さで枯れることがあるので、秋頃に掘り上げて鉢植えにして冬越しするのが確実です。
ブルースターの増やし方には、「種まき」以外にも「挿し木(挿し芽)」で増やせます。
挿し木のやり方は、穂木をカットして、切り口部分から出てくる白い乳液のようなものを水に浸けてからよく洗い流します。その後に、清潔な用土の中に挿すようにします。
挿し木の適期は、生育期である春〜秋の高温になる時期でしたらいつでも行えます。
ブルースターの寄せ植えのコツは、開花時期や栽培環境が同じ花を組み合わせることです。また、紫や白い花との相性がとてもいいので、色の組み合わせも考えてみましょう。
とくに相性がいい花は、下記などです。
ブルースターには、アブラムシがつくことがあります。
アブラムシは、茎や花の部分に付きやすい事でも知られている害虫です。針をさして大切な栄養分を吸い取り、だんだんと株を弱らせてしまいます。
またアブラムシが出す排泄物からは、すす病が発生してしまう可能性もあります。発見したらすぐに殺虫剤を散布し、駆除を行って下さい。
特に春先に新芽が出る時期には、アブラムシが発生しやすくなるため、よくチェックするようにしましょう。
今回は、サムシングブルーという欧米の風習にちなんで、今では日本でもウェディングのブーケに入れて花嫁さんが持つことでも知られているブルースターについてご紹介してきました。
乾燥気味に育てることや、雨や水やりに気をつければ、初心者にも育てやすいのでおすすめです。
自分で育てたブルースターを切り花として、室内のインテリアに取り入れるのも空色をした可愛いらしい花がオシャレでとっても素敵だと思います。
松原真理子
GreenSnap編集部