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チョコレートコスモスは、メキシコが原産地のキク科のコスモス属に分類される多年草であり球根植物です。生長すると高さが約40〜50cmくらいになります。独特な花の色味は、大人っぽくシックな風合いを演出してくれます。
今回は、そんなチョコレートコスモスの育て方をご紹介します。
チョコレートコスモスは、日光を好む性質があるため、日当たりが良い場所で育てるのが適しています。
一番おすすめなのは、室内よりも戸外において管理する事です。
またチョコレートコスモスは、7〜9月頃までは強い直射日光を避ける為に、半日陰になる場所で管理するようにします。
夏の強い日差しは、葉の部分が傷む原因にもなりますので注意するようにします。
とは言っても日当たりが極端に悪い場所で育ててしまうと、だらしなく徒長してしまい、花つきも悪くなってしまいます。
それだけでなく、「うどんこ病」にもかかりやすくなってしまうので気をつけるようにしましょう。
チョコレートコスモスは、日光が良く当たる戸外に置いて育てるようにします。
しかし高温多湿の環境は苦手ですので、夏場のキツい直射日光は避ける必要がありますが、それが無理な場合には、遮光してあげるなどの対策を取るようにします。
日当たりを確保できる場所で、かつ風通しが良い環境下で育ててあげると、花つきも良くなり病気にもかかりにくくなる為、元気に生長してくれます。
寒い冬の時期には、耐寒性はやや弱い性質がありますから、鉢植えの場合には凍ってしまわない場所で、庭に地植えの場合には、凍結防止の為に株元をマルチングしてあげて管理するといいでしょう。
球根であるチョコレートコスモスは、球根部分を乾燥させてしまうと枯れてしまう原因となりますので、冬の時期であっても決して掘り上げなどせずに管理するようにします。
休眠期である12〜3月頃は、地上部分は枯れてしまいますが、春の暖かい時期になるとまた新芽が出てきますので大丈夫です。
チョコレートコスモスの生育期は、だいたい4〜11月頃となっています。
夏の時期もチョコレートコスモスの生育期にあたりますので、土の表面が乾いていたら十分な水やりを行うようにします。
しかし庭に地植えする場合には降雨任せでもほぼ大丈夫です。ただし、日照りが何日も続いて乾燥してしまうようなときには、やはり水やりは行うようにして下さい。
チョコレートコスモスの休眠期は、12〜3月頃となっています。そのため、冬越し中には、少し乾燥気味で管理をする必要があります。
ただし、完全に乾燥させてしまわないように気を配るようにします。チョコレートコスモスの球根は、極端に乾燥には弱い性質を持っていますので、完全に乾燥が進んでしまうと枯れてしまい二度と元には戻らなくなってしまいます。
夏の時期だけでなく、冬の時期も案外乾燥しますからチェックを怠らない事が大切です。
チョコレートコスモスは、鉢植え、庭に地えに関係なく、5〜10月頃に緩効性の化成肥料を少量施すようにします。肥料が多過ぎてしますと、逆に花つきが悪くなってしまう原因となります。
肥料は多ければ良いというものでもありません。花や植物の種類や性質によっても違ってきます。
キバナコスモスとの交配種であるチョコレートコスモスではなく、気難しい性質を持っている原種チョコレートコスモスを育てている場合には、真夏の時期である7〜8月の間は肥料を与えるのは厳禁ですので覚えておくようにして下さい。
チョコレートコスモスには、有機物に富んでいて、水はけも良い用土が最適です。
園芸店などに手に入る市販の培養土を利用してもOKですし、自分でつくりたい方なら、「赤玉土の小粒サイズ5:腐葉土3:酸度調整済みのピートモス2」の割合で配合して作った土がおすすめです。
それにリン酸分が多く含まれている緩効性化成肥料を用土1リットルにつき5gを目安として混ぜるようにします。
交配種ではなく、原種チョコレートコスモスを育てる場合には、加湿は大敵となりますので、軽石をさらに1〜2割程度混ぜ込むようにして水はけが良くなるようにしてあげます。
チョコレートコスモスの植え付け時期は、5〜8月頃です。
庭に地植えする場合には、日当たりが良い場所を選ぶようにして下さい。もし鉢植えにしたい場合には、最低でも6号鉢以上の大きめの鉢を用意します。
チョコレートコスモスを6号未満の鉢で育てている場合には、毎年植え替えが必要となります。植え替え時期は、4〜5月頃です。6号以上の鉢で育てている場合には数年に1回が目安です。いずれも、古い土は落とした後で植え替えましょう。
植え替えに一番最適なのは、新芽が地上部分に出てきた頃となります。茎や葉で大きくなった株は、根鉢は崩さないようにして鉢増しを行うようにします。
庭に地植えの場合には、植え替えは特に必要ありません。
チョコレートコスモスには、基本的に種ができません。そのため、「挿し木」もしくは「株分け」をして増やすのが一般的です。
挿し木に最適なのは6月頃で、株分けするのに最適なのは4〜5月頃となっています。
春〜秋の時期の特に乾燥する時期にかけて、チョコレートコスモスはうどんこ病が発生しやすくなります。この病気は、葉の部分が白くなってしまいます。原因は白いカビです。
これをそのまま放っておくと、株全体が弱っていってしまいますので、早めに発見し対処する事が重要となります。薬剤の散布が効果を発揮しますのでおすすめです。
チョコレートコスモスは、春から秋にかけての生育期は、日当たりが良い外で管理するのがおすすめです。しかしチョコレートコスモスの原種である場合には、初夏から秋の初旬にかけては、必ず半日陰にて管理を行うようにして下さい。
特に、チョコレートコスモスは夏の暑さに弱い性質があるので、風通しが良く涼しい場所へ置いてあげるようにしましょう。
また、チョコレートコスモスは、短日植物のため、電灯が当たるような室内では花が開花し辛い性質があります。
冬の寒さには弱いので、霜に当たってしまうと弱って枯れてしまいますので、冬場は鉢植えならば、凍らない場所へ移動させます。庭に地植えしている場合には、株元をマルチングするなどして凍結しないように注意します。
チョコレートコスモスの品種にはいくつかあります。まず黒色に近い赤色の花が咲く原種である「コスモス・アトロサンギネス」です。
これはチョコレートの香りが他の品種と比較しても強く感じられます。高温多湿の環境には弱い為、夏越しには不向きです。また、うどんこ病にかかりやすいのも特徴です。
次に、「ノエル・ルージュ」です。これは、赤色の花が咲き、キバナコスモスとの交配で誕生しました。
うどんこ病にも高温多湿にも強くまた耐寒性もありますので、初心者向きで育てやすい品種となっています。
そのほかには、「キャラメル・チョコレート」や「ショコラ」、「ストロベリーチョコレート」などお菓子のような名前の品種があります。
チョコレートコスモスは開花時期である5月〜11月頃に、黒みがかったような赤色、黒紫色など、8弁の一重咲きの花を咲かせます。よく交配に使われるキバナコスモスの花の形とよく似ています。
花の色は、品種によっても違い、黒色に近い赤色や、深みがある赤色、褐色がかったようなオレンジ色、紫や赤紫色などさまざまです。
チョコレートコスモスの花言葉には、「恋の思い出」「移り変わらぬ気持ち」「恋の終わり」があり恋愛にちなんだものとなっています。
今回はチョコレートコスモスの育て方についてご紹介しました。
園芸品種として出回っているものはキバナコスモスなどと交配されており、比較的丈夫なので育てやすいです。
ガーデニングや切り花としてもおすすめですのでぜひ一度育ててみて下さい。
GreenSnap編集部