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メキシコからペルーの地域で品種改良されてきたアゲラタム(アゲラタム/カッコウアザミ)の育て方についてご紹介します。アゲラタムは色鮮やかでフラワーアレンジメントなどにも適した花を咲かせます。小さい花が集結して開くので人気が高いです。
アゲラタムは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、真夏になると気温の暑さで株が弱体化してしまいます。株を弱らせないためにも、夏は半日陰での管理を心がけましょう。夏全体を通して午前中の間でしかも数時間程度日照に当てていれば元気に育ちます。
春・秋・冬の季節では日光によく浴びさせましょう。日光不足になってしまうと、葉や花の色が希薄になってしまいます。
アゲラタムは冬に入る前には枯れてしまう植物です。しかし、条件さえ満たせば、冬越しをできないわけでもありません。
冬越しさせたい場合は、冬でも気温10度以上で、日当たりが良い場所での管理を維持しましょう。また、アゲラタムは霜の耐性がほとんどないので、霜が全く降りてこない場所を確保しましょう。
アゲラタムを庭上で育てるのであれば、ほとんど水やりの必要はありません。
鉢植えのときは、萎れやすいので土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてあげましょう。ただし、水やりをしすぎて過湿状態にしてしまうと、根腐れの原因になりますので注意してください。
土が湿っていると茎はどんどん伸びますが、花付きが悪くなることにも繋がりるので、気をつけましょう。
アゲラタムは春に種を撒いて、秋の終わり頃には枯れてしまう一年草です。そのため、ほとんどの場合は冬は水やり不要でしょう。
越冬を希望するのであれば、土の表面が乾いていたらたっぷりと与えるようにします。
アゲラタムの花を長期間咲かせ続けるためにも、肥料はかかせません。肥料が途切れてしまうと、花も停止してしまいます。
アゲラタムの花が咲き始めたら、液肥を10〜12日に1度施してください。花の咲き具合を観察しながら肥料を調節していきます。あまり肥料を与える過ぎると、逆効果になってしまいます。
肥料は加減して与えるようにしてください。植え付けるときにも緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。
アゲラタムは排水不良になると根腐れになる可能性があります。そのため、アゲラタムを育てるときは、水はけの特化した土を使いましょう。
一般的に販売している「草花用の培養土」を用いるか、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で作りましょう。
水はけを良くする土には、先程の割合から赤玉土を5割にして川砂を1割加えて配合しても良い土ができます。鉢植えで育てるときはこの配合土を使います。
地植えにする場合、土を耕して腐葉土を2・3割混合させておきましょう。1週間から2週間寝かせておくと水はけの良いふかふかした用土になっています。
アゲラタムは春まき一年草であるため、基本的に植え替えを行うことがありませんが、鉢植えで育てているのであれば、夏に入る前に根づまりを起こしていれば植え替えましょう。
植え付けるときは、苗であれば間隔を20〜25cm空けて植えていきます。間隔を空けておかなければ、株が生長したときに風通しに悪影響が出て蒸れます。
また、アゲラタムは種から育てることもできます。種まきを行う時期は、4月〜6月です。
種まきで用意するものは育苗ポットまたは育苗箱、小粒の赤玉土(ピートモスなど)、スコップ、厚紙、ジョウロ(霧吹き)、植え替え用の鉢です。まず、3号(直径9cm)の大きさである育苗ポットに赤玉土を入れていきます。
アゲラタムの種を、厚紙を2つ折りにしてその上に乗せます。育苗ポットの上に手を優しく叩きながら種を落としましょう。アゲラタムは「好光性種子」と言われる日の光を浴びなければ発芽できません。
種の上には、薄く土を被せるようにしましょう。ジョウロや霧吹きなどで、ポットの中に土に水を入れてます。その後の水やりは、土が乾かないように様子を見ながら与えていきます。
管理場所には、日当たりの良い場所に移動させましょう。発芽後も土が乾いていたら水やりを行うようにします。双葉が出てきて、その後本葉が2・3枚付いていたら、用意していた鉢などに植え替えましょう。
アゲラタムの花が咲き終わったあと、種をとって育てることもできますが、種はとても小さく軽く、さらに個体差が大きいので、種を購入する方が確実でしょう。
また、アゲラタムは種まきから育てると親株と似た花を咲かせるとはいい難いです。そのため、あまり種まきで育てることはありません。
アゲラタムの増やし方には、「種まき」のほかに「挿し木」という方法があります。
挿し木を行うには、15度よりも上の気温が必要です。芽の先を10〜15cmの大きさに切り取り、新しい土を入れた鉢や水に挿します。挿してから10日以上経つと根を生やしてきます。保管するときは直射日光に当たらない場所に移動させましょう。
季節問わず行えますが、夏の厳しい暑さを避けたいのであれば7月に挿し芽をに取り掛かって苗だけ作っておきます。秋になったら挿して根を生やさせていきましょう。
アゲラタムは、基本的には病気や害虫には強いです。
ただし、乾燥させすぎるとハダニが発生するので注意しましょう。ハダニは特に葉っぱの裏側に付いて養分を吸い取ってしまう厄介な虫です。駆除するには、殺虫剤などで退治しましょう。ハダニは湿気の多い場所を嫌います。
また、水やりのときに葉っぱや茎にも水をかけることでも発生防止になります。
アゲラタムを種まきから育てるとき、発芽するには20〜25度の気温が必要になっています。この気温でなければ失敗してしてしまいますので、十分に気温が上がってきてから作業に取り掛かりましょう。
また、15度以上に達していれば挿し木を行うことができます。耐寒性は10度以上になっていますので冬を越すのは厳しいです。室内に取り込んで10度以上の気温をキープでき、日当たりの良く当たる場所で管理できれば越冬も可能です。
アゲラタム(カッコウアザミ)はキク科のカッコウアザミ属に分類される植物です。
熱帯アメリカを中心に原産地として約40種類が世界中にあります。日本でも沖縄県に野生化している品種があります。流通に多いのは、カッコウアザミやオオカッコウアザミがあります。
原種のアゲラタムも豪勢な花を咲かせますが、より目立つ花を咲かせるように品種改良されたF1品種もよく栽培されています。
サルビア、マリーゴールドなどのは色の濃い花との掛け合わせは相性が抜群です。寄せ植えや並べて育てられることもしばしばあります。
そのほかの品種には、トップ・ブルーやブルー・ハワイなどの「ハワイ」シリーズなどもあります。
色の濃い花を咲かせるアゲラタムは、ほかの花と一緒に組み合わせて寄せ植えされることが多いです。アゲラタムは紫やピンク、青、白といった色の花を咲かせます。
花の姿は小さい可憐な花が集合して咲き、アザミと特徴が似ています。花の開花時期は7月〜10月下旬までで、比較的長い間花を咲かせ続けます。
アゲラタムには、「高性種」「矮性種」「中高生種」の3つに分けられています。園芸用に使われるのは低い草丈に生長する「矮性種」です。
アゲラタム(カッコウアザミ)には、「信頼」「幸せを得る」「永久の美」などの花言葉があります。
アゲラタムの花の名前の語源とも関係しており、花が咲いている時期が長い上、色褪せないことから付けられています。「永久の美」のほかに、「安楽」という意味も含まれており、花の性質が穏やかなことと合致しています。
寄せ植えにしても相性の合う花が多いアゲラタム(アゲラタム)についてご紹介しました。
夏の暑い時期に花を咲かせる爽やかな雰囲気を漂わせてくれるので育ててみてはいかがでしょうか。
GreenSnap編集部