久しぶりに高尾山に行っていろいろ見て来たので、まとめました。今回はシダ植物編。花はだいぶ少なくなっていましたが、その分果実やシダを沢山見れました。あまり写りが良くないものも有りますが、この時期にここに確かに有ったという記録用を兼ねているのでご了承下さい。また、植物名に誤りが有りましたら遠慮なくご指摘下さい。
ハカタシダ
いきなりカッコいいシダです。中斑が入ったものも有りますが、高尾山系では入っていないものが多いです。
ヤマイタチシダ
大型でカッコ良かったです。この仲間は似た種類が多いので、同定は難しいです。
ヤマイタチシダの葉裏
オオバノアマクサシダ
オオバノハチジョウシダの無融合生殖による幼型成熟個体だと言う事です。チョット形が歪な葉ですが、本来ならとてもかっこ良くなるシダです。
不明種
大型のカッコいいシダでした。
その裏の様子
リョウメンシダ
よく見る大型のシダで、大型なのに繊細な雰囲気も有って好きなシダです。
リョウメンシダの葉裏の様子
ジュウモンジシダ
沢の近くなど水の多い場所でよく見られるシダです。
イノデモドキ
この仲間は非常に同定が難しいです。
同定にはソーラスの位置、形の他に鱗片の色・形・着き方を確認する必要が有ります。
イノデモドキの葉裏の様子
イノデモドキの鱗片
イワガネゼンマイ
よく似たシダにイワガネソウが有ります。簡単な見分け方は、葉裏をめくって、葉脈が網目状になっているかいないかです。
イワガネゼンマイの葉裏の様子
主脈から出た細い葉脈は葉縁に向かってそのまま、或いは二又に別れて伸びて行きますが、再び合流する事がないので、このシダはイワガネゼンマイと同定出来ます。
オオバノハチジョウシダ
美しい葉が展開していました。胞子葉は見つかりませんでしたが独特雰囲気が有るのでたぶんオオバノハチジョウシダ。
シダ
オオバノハチジョウシダの株のすぐ横に同じ様に大きな綺麗な葉が展開していました。
これがその葉裏。
イヌワラビ
ウチの庭では雑草扱いで、抜いても抜いても生えてくる厄介者ですが、山では環境が厳しいのかおとなしい雰囲気です。
オオバノイノモトソウ
オオバノイノモトソウの大群落です。イノモトソウ同様、胞子葉と栄養葉の二形になります。胞子葉は幅が狭く立ち上がります。
ヒメワラビ
かなり大型で立派な株でした。夏緑性のシダなので、間もなく地上部は枯れていくと思われます。
ヒメワラビの葉裏の様子
ソーラスが密に着いています。
ヒロハヤブソテツ
AIによると高尾山には分布しないとありました。
不明種
カッコいい。
ナガバヤブソテツ
この仲間も同定が難しいです。
ナガバヤブソテツの葉裏の様子
ヤマヤブソテツ
美しい姿でした。
何故かこの葉だけ裏返っていました。
クマワラビ
あちこちの山で見られる美しいシダです。
クマワラビの葉裏の様子
よく似たシダにオクマワラビが有ります。見分け方は、クマワラビはこの写真の様にソーラスが先端だけ着き、熟すと葉の先端だけ枯れて仕舞い、美しさが損なわれます。
オクマワラビ
先のクマワラビのすぐ近くにこの株が有りました。
オクマワラビの葉裏の様子
写真の様にソーラスが葉の半分程まで付きます。
コモチシダ
南方系の豪快なシダです。名前の由来は、葉の表面に多数の無性芽を着ける事に依ります。探しましたが、この株には子株は着いていませんでした。
イノモトソウ
漢字で書くと井の元草。つまり井戸の近くに生える草と言う事です。確かに、その様な場所にも生えますが、意外に乾燥しがちな場所にも生えます。
ベニシダの仲間
ベニシダの仲間の葉裏の様子
ゼンマイ
新芽が食用にもなるゼンマイは夏緑性なので、間もなく地上部は枯れていきます。
ウラジロ
1枚の葉が数年かかって成長していく性質や葉裏が白い事を白髪に見立てて、繁栄や長寿を連想させる事から縁起の良い植物として扱われて来ました。
ウラジロの葉裏の様子
ソーラスは確認出来ませんが、葉裏が白い事が確認出来ます。
ヒメノキシノブ
ノキシノブとよく似ていますが、葉の先端が尖らず丸い事で区別出来ます。
ゲジゲジシダ
名前は衝撃的ですが、芽出しから展開したばかりの時は綺麗な葉です。このシダも夏緑性なので間もなく地上部は枯れて仕舞います。
ハリガネワラビ
シュッと伸びた姿がカッコいいです。
ハリガネワラビの葉裏の様子
オオハナワラビ
葉は部分二形になっており、光合成専門の栄養葉とソーラスを密に付けて光合成をほぼ放棄した胞子葉に分かれています。この姿が何ともカッコいいんです。
冬緑性のシダなので、写真の株の様に胞子葉を出しているものはこの株以外は見られませんでした。
マメヅタ
シダらしくないシダです。この丸い葉は光合成専門の栄養葉で、これとは別に長楕円形をして捲くれ上がった胞子葉が出来ます。…が、この写真には写っていません。
ノキシノブ
石や木に着生するシダの代表格がこのノキシノブでしょう。葉先が尖っている事でヒメノキシノブと区別出来ます。
クモノスシダ
高尾山のシダを公開するときにはほぼ必ず登場するお気に入りのシダです。いつもの場所ですが、今回は数がかなり少なかったです。どうした事でしょう。
イワトラノオ
木に着生していました。小さくて可愛いシダです。チャセンシダの仲間で、観葉植物として人気のオオタニワタリなどと同属です。
コバノヒノキシダ
これは石垣に着生していました。これもチャセンシダ属です。
たくさん、調べてあって詳しい❣️
どれも同じ気がするけど、ソメさんにはわかるんですね👏