2021年《日経セミナー:名庭を見る、知る》の再復習。
徳川御三家紀州徳川公の名庭『養翠園(ようすいえん)』を訪れました。国宝級の蓬莱式・池泉回遊式・船遊式・汐入式の大名庭園です。
憧れの名庭
道々の看板を目にすると老人ホームと間違えそうですが、国指定文化財「名勝」庭園ざます
刈り込まれた生垣に期待も高まります。
入園料@600円。駐車場無料
NHK大河ドラマ『吉宗』の主演俳優名が言えるひと、記憶力抜群です。ロケ地だったのですねぇ
写真が日焼けして、お顔も真っ白。約30年前ですもん、大滝秀治さんか?
汐入の池
いきなりがばっとは見せない日本の庭園。やや狭めの前振りがあり、眼前にワンダフォーな景色が拡がります。ヒゲじいともモリゾーとも見える竹の仕立てがぐー
さすがの紀州さま。青空と白い雲が水面に映り込みます。美しい
庭造営にあたり、老松を活かすことも殿のご意向。御意。
*汐入庭園とは、近くに海があり、水門を作ることで人為的に池の水量を調節できる仕組みです。砂浜に見立てた石が出現したり、中之島まで飛び石で渡れたり、舟を浮かべたり。現在海と繋がっているのは東京の「浜離宮恩賜庭園」のみとのこと
和歌山の県木「ウバメガシ」。姥がフツーらしいのですが、お庭の案内には馬目樫と書かれていました。備長炭の中でも最高級の炭になる木なのだとか。
養翠園でも松とこの木が多く見られました
石にもつくのかウメノキゴケ
立華ずくし
第十代紀州藩主徳川治宝(はるとみ)公は、無駄を嫌い、商工、教育、文化等に力を入れる多能多芸の明君だったとか
池は全部松で縁取られています
風情ある枯れ姿①
立ってる立ってる
たまに寝そべってるコも
ぐっと池が引き締まります
三ツ橋
築庭当時は木製
着物でも容易い緩さ。どっぼーんには要注意
藻が沢山。エフクレタヌキモ?キツネモ🦊
お水は澄んでいます
変化をつける太鼓橋。ご趣向ご趣向
守護神
弁天さまとお稲荷さま
置物が気になります
阿吽の双頭白蛇。遠目にゅんちが「かかって来ンかい」ポーズをしてるようにも見えますが、かなり可愛かったです
お稲荷さまは狐
お詣りをさせて戴きありがとうございます
風情ある枯れ姿②
鴨寄せ
日本でも数少なくなった鴨場です。見なくては
こちらも続く松の縁取り
塀との間には水路も
綺麗でしょ
Come on💕呼んでも飛び立つ鴨ちゃん達。さみし
松ぼっくり考
当然、松ぼっくりがあちらこちらに
ひょっとして松ぼっくりって2個2個のたまたまちゃん?
と思えば3個ちゃん4個ちゃんもいる
ちっちゃい松ぼっくりちゃんは成育不全かなぁ
これが噂の裸子植物
最初はグー✊ができない松葉さん
ご機嫌でたまたまちゃんと独りごちながら、帰宅して調べてギョッ。ぼっくりは本当にたまたまちゃんという意味でした
水門
向こうは河口です
調節バルブ
ハンドルみっけ!別の場所に隠されていました
刈り込み松
元は金柑畑だったとか。和歌山ですもん。柑橘は外せません。これから老松目指す若手達
見渡す限り「松」なのです
お馬場。
堤防横にある細長い道は…
確かに。この距離を敢えてお馬ちゃんで走る必要はありません
養翠亭
御茶屋。
紀州藩主が使われた旧地に旧状のまま現存する価値ある建物とか
見るだけよん
「養翠亭」前のアヤメ池
オニビシ?あの忍者の小道具?
外側から見た「養翠園」。広いです
おまけ
お土産に頂戴した「和歌浦せんべい」と超高級南高梅。甘いものとしょっぱいもので永遠のスパイラル。雑賀崎と東照宮、もちろん行きましたとも。駿河屋さん、養翠園の刻印もお願いします