ヘンリー8世が住んだ宮殿の庭に咲く、美しい花々
8月最後の週末の庭園訪問
8月最後の週末、ロンドン南西部にあるハンプトンコート宮殿を訪ねました。
こちらは66エイカーの広大な土地に建つ、かつてヘンリー8世が住んだ宮殿そして美しい庭園があります。
暴君であったヘンリー8世のお話はまたの機会にするとして、今日はその庭園に咲いていた美しいお花たちをご紹介したいと思います😊
ダリアを名脇役にした植え込み
夏の花という事で、色とりどりのダリアを多く植えてありました。
これはニコチアナ(花たばこ)との共演。
組み合わせの妙はまさにイングリッシュガーデン
アストロメリア、サルビア、コスモス、ダリア、1番後ろにローズマリーとなっています。
鮮やかなレンガと葉っぱの組み合わせ
古いレンガって、なぜどんな植物も引き立たせるのでしょうか。
色褪せた壁に鮮やかなコリウスとホスタを合わせて。
赤トウゴマを差し色に
植え込みで随所に見えられたのが、この赤トウゴマ(カスタービーン)。くすんだワインレッドのような色が、パステルや緑を引き立てます。
可憐なアネモネたち
今、近所のお家の前庭でもたくさん咲いてるのが、アネモネ。ピンクや白などがあり、その愛らしさが私は大好きです。
この庭園でも満開でした。
地味なお花だって、ここでは主役
ペンステモンのように小さく咲くお花でも、植え込みの中でパッと光る。サルビアと合わせて、優しい雰囲気です。
緑の小径を抜けて
さて、メインの大きなガーデンから、この小径を通って、“ローズガーデン”と”キッチンガーデン“に向かいます。
イングリッシュローズ
やはりバラは春の終わりから夏の初めが旬なので、さすがにローズガーデンのバラたちもシーズンは終わりかけていましたが、それでもその種類と美しさにはため息でした。
キッチンガーデン
キッチンガーデン入り口の看板。
育てられていた種類があまりにも多く、とても写真が撮りきれなかったのですが、今の時期はイチジク、りんご、カリン、トマト、チャイブ、セロリ、ケール、カボチャ、等々。
どうやら日のよっては販売もしているようです。
元気いっぱいエキナセア
ジャンプしてるように生えるエキナセア。
このお花もイングリッシュガーデンには欠かせないお花です。薬用効果もあり、イギリスでは人気のお花です。
青アザミにスコットランド🏴を想う
最後はスコットランドの国花でもあるアザミ。これは青アザミの”エキノプス“です。
6度の結婚、当時認められていなかった離婚のために国を巻き込んだイギリス宗教改革を断行。さらにはイングランドのみでなくウェールズ、スコットランド、アイルランドの統治権も行使し、イギリスを一つの主権国家としての統合を進めたヘンリー8世。どんなに栄華を極めても、やがて歴史の一コマになっていく盛者必衰の人間世界。
彼の遺した庭園に植えられた花たちは、そんな人間の欲などに関する事なく、それぞれに美しく咲いていました。
イギリスの秋はもうすぐそこまで来ています。
こんばんは🌇
宮殿のお庭の花々
ありがとうございます😊
さすが本場、素敵な宮殿の壁とマッチして素敵です。