植物を育てる上で欠かせない存在の植木鉢。
自分も制作している”土もの“の陶器鉢について…
ベゴニアスカーレットオハラ
去年の10月に自作の陶器鉢に植え替えました。寒さに弱いらしくリビングで育てていました。
下葉は枯れて落ちましたが最近、新しい葉が出て来ています。
と同時に鉢も変化。
株元が淋しいので化粧石がわりに赤い粒の揃った玉土を敷き詰めました。
確か信楽のテラコッタという物だったと思います。植え替えた際にはいつもこの玉土を使っています。
吸水すると色が濃くなり乾いて行くにつれ変化するので次の水やりするタイミングの目安になり便利です。
この鉢は焼成温度1230度です。釉薬がわずかに厚掛けだった為、器本体と釉薬の馴染みが甘かった様です。陶器の器は吸水性があり、赤い玉土の部分から“貫入”が進んでいます。
“貫入”とは…
貫入とは土ものの器のお話。
焼成後、窯内の温度が下がる時に
素地(きじ・つち器本体)と釉薬の間に収縮率の差が生じ、全体的に細かいヒビ模様が出たりします。
この現象は土ものの器、全般に現れるものでヒビ割れ等の物とは異なり不良品という物ではありません。
が、貫入という現象を知らない人にとっては不良品なのでは…?と思うかも知れません、自分も陶芸を始める前は全然、知りませんでした…
現在では硬質なガラス質の”磁器“の器が主流で、磁器に比べ陶器の器は耐久性的にはもろい事もあり、丈夫な磁器が発展していったのだと思います。
ですが陶器の器もちゃんと釉薬が掛かっている部分はガラス層で覆っているので水漏れしたりせず、ちゃんと使えます。
淡いミントグリーンのマットな質感の器…
その後、水やりする度に“貫入”が進んでゆき全体的に趣きある”景色“へと変化していきます。
この様な変化を「器を育てる」といい、土の器の愉しみ方です。
硬質な磁器に比べ、もろいけど磁器にはない趣き、柔らかさ…そういった優しさが土の器の魅力でもあります…
時を経て植物と共に、どの様に変化して行くのかも陶器を愛でる唯一無二の醍醐味です。
が、高性能な磁器も本当に素敵だし、憧れでもあります‼︎…イイな…🥰
ベゴニアも陶器鉢もめちゃくちゃカッコいいですね😆👍
✨育てる鉢✨とてもいいです⤴️⤴️
憧れちゃいます😌✨