相鉄線の駅構内には、生け花を飾るスペースがあります。その様子をなんとなく撮りためたアルバムです。主に二俣川駅です。
2022年6月
コロナの影響でしばらく止まっていた生け花が再開したようです。
最近の華やかで愛らしいあじさいに少し苦手意識を持っていましたが、こうして生けてあるとシックで雰囲気が良いです。
鶴ヶ峰駅。
ドラセナも花材として使われるんですね。
もうちょっと明るい場所に生け花スペースを作ってあげて、と言いたくなるような場所ですが、小さな駅なのでしかたないのかもしれません。
花の盛りのアガパンサスと、花の終わり頃のカーネーション。
カーネーションが日本に伝来したのは江戸時代だそうです。
意外と古くからあったようで、驚きました。母の日がはじまった頃から日本に入ってきたのかなと、なんの根拠もなく思い込んでいました。
2022年7月
今回のは大きいです。
じっくり見ると、良い寄植えの基本と組み立て方が似ている気がします。
竹が長くて写真に収まりきりません。
短冊を書いたのは、二俣川駅の駅員さんたちだそうです。
すべての短冊を読めたわけではありませんが、世界平和やゼロコロナ、地球温暖化ストップや毎日の安全な電車の運行など真面目な願い事が多い中で、アイテムはてるてるのみの人気上昇を願った短冊が異彩を放っていました。
アイテムはてるてるのみとはなんだろうとググってみたところ、てるてる坊主をモチーフにした地下アイドルだということがわかりました。1〜3まであるようです。
竹の足元のギボウシと、明るい色合いのキスゲの組み合わせがかわいいです。
最近は班の入っていないギボウシが気になっています。
夏で傷みやすいからか、回転が早いです。
キスゲは色も形もかわいい花ですね。ヘメロカリスとも呼ばれているようです。
苗をお店で見つけられたら、育ててみたいです。
ギボウシが素敵。
生けたのは嵯峨御流の尾野絹甫さん。
前回の生け花の残りのようです。
写真では分かりづらいですが、この花瓶は近くで見ると、水面で踊る光のような印象の、目立たないけれど美しい釉薬が塗ってありました。
ヤツデとフトイで作る垂直と平面の線と、ヤツデの大きな葉の面と、散らしてある玉アザミでシンプルながらゴージャスな空間が完成していました。
池坊の久下俊月さんの作品です。
蕾がたくさんあると、もうすぐ花が開くのかなってワクワク感があります。少しだけ遠くのことを待ち遠しい気持ちにさせてくれるので、花の蕾が好きです。咲いたら咲いたで普通に嬉しいですが。
生けたのは草月流の杉浦玲泉さん。花材はオニユリ、葉蘭、枯れ枝です。
器がかっこいいです。
紅葉がすごくゴージャスです。
華美とは全く感じないのに、上品でゴージャスで素敵です。
嵯峨御流の尾野絹甫さんの作品で、花材は紅葉、リンドウ、ナデシコ、菊です。
菊ってどこ?と思ってよく見ると、菊のつぼみがたくさん使われていました。このように使われている蕾は実もののようにも見えます。
愛らしいひまわりとかっこいいニューサイランの特徴を活かしてダイナミックさを感じさせる作品です。
生けたのは草月流の高倉玎森さんです。
2022年8月
バショウとトルコキキョウと、ヒマという植物。
ヒマがわからなかったので、調べてみるとひまし油を取る植物だそう。
生けたのは池坊の久下俊月さん。
足元が涼しげできれいです。
2022年9月
草月流の高倉玎森さんの作品
花材は、バラ、ケイトウ、フウセントウワタ、ドラゴンウンリュウ。
華道やってる人はすごい。私だったら、こんなに癖の強い花材が目の前にあったら、すぐにお手上げ状態になってしまいそうです。
2022年10月
嵯峨御流の小野絹甫さんの作品です。
班入りの葉蘭とアンスリウム。
長過ぎる葉蘭は違和感の出ないように三角に切ってあります。
班入りの葉蘭が素敵です。
ホトトギスのみの生け花。
渋くてかっこいいです。
ちょうど今日のお花の日がホトトギスの日に見かけました。
生けたのは池坊の久下俊月さんです。
草月流の杉浦玲泉さんの作品です。
見たときは生けたばかりで、ハランに残る水滴が瑞々しかったです。
花材はハラン、センリョウ、セイタカアワダチソウ、デンファレです。
ホトトギスもまだ残っていました。
ムベとブルーセージの生け花です。
草月流の徳久 星蘭さんの作品です。
2023年2月
草月流の高倉玎森さんの作品。
乙女椿、サンゴミズキ、リューカデンドロン、アリアムコワニー
かわいい。
草月流の宗石桃啓さんの作品です。
マンサクとチューリップ。
前回のと同じ花器だけど、方向が違うと印象がだいぶ変わります。
草月流の今関蕉恵さんの作品。
桃、菜の花、小手毬。
菜の花と小手毬が花畑のようでかわいい。
古流松藤会の内藤理恵さんの作品です。
花材は桃、カラー、チューリップ、ハランです。
桃は前回のを再利用かもしれません。
ハランかっこいい。
チューリップとカラー側だとこんな感じ。
2023年3月
草月流の森久湧萌さんの作品。
さくらこまち、ハラン、桜、アイビー。
夜には撤去されていた。儚い。
今が盛の椿に、蕾が膨らんで咲く準備をしている桜。
この季節感が好きです。
嵯峨御流の尾野绢甫さんの作品です。
今回の生花はとても好きなので、色んな角度から見たくなります。
椿が好き。