室外機は四角い。そして外にある。
世界で最小の野外劇場の誕生である。
その舞台に上がるスターは鉢植えたちだ。
地球温暖化はしばらく続く、エアコンは手放せない。
室外機との 美しい共存 のしかたをそろそろ、真剣に考える時期に来ているのかもしれない。
1 グリーンスナップ上に数々の、まだ見ぬ景色を出現させ、フロンティアを切り開いてきたこのボクが、今宵、また、未開の領域へと大きな一歩を踏み出す、、、それが、、、
室外機である‼️ エアコンのっ‼️
室外機のお写真をアップしている人は、なぜか、誰も、いない、、、あえて問いたい。
君たちはなぜ⁉️ 室外機を撮らないのかと。
まずはボクが最初に室外機を発見した↑このお写真から。
こんなの撮っていいのかしら? 最初はいつも、そう思う。
まだ撮り方が定まっておらず、はみ出しちゃった、、、が、すべてはここから始まった。
2 これを撮った時、これでいいのだ‼️(バカボンパパ)と、心底震えた、、、
まごうかたなく美の世界である。室外機という機械と植木という生命が、寄り添いあうように共同で、美の世界を形作っている。
室外機を避けるように育った樹木の成育過程さえ、垣間見えてくるようで微笑ましい。
3 次に出会ったこの室外機が転機となった、、、
近年これほどショックを受けたことはない。というほど、路上に立ち尽くした‼️
しっ、しっ、しっ、室外機の、うー、うー、うー、上に、鉢が並べてあったのだ‼️
なるほど 室外機の上 はどうやら、最小の劇場らしい、、、鉢植えたちの。
これを撮ろう‼️ ボクは心に決めた。このステージで繰り広げられる、誰も目を向けようとしないドラマを、見逃すまいと。
このシリーズは室外機「の上」に置かれたグリーンばかりを集め、例によって考察を深めていくだろう、、、
そしてグリーンスナップ上に、空前の室外機ブームを巻き起こしたい‼️ フォローワーたった24人(当時)のこのボクがっ‼️
明日以降タイムラインが 室外機のお写真 で埋め尽くされることを、切に願う。
4 いったい室外機とは何なのか?
ある者は ネコちゃんのお昼寝ベッド と言い、またある者は 舌切りスズメの大きいツヅラと小さいツヅラとの 中間のツヅラ と言い、またある者は 叶わずに潰えた夢の数々が詰まった箱 と言う、、、
どれも正解である。なぜならば、、、
室外機の定義はまだ充分に定まってはいないからだ。
我々はどうやら室外機について、知らなすぎるようだ。手始めにふたつほど、絶対に確実な定義から始めてみよう。
1 室外機は外にある。
2 室外機は四角い。
とくに2番が決定的。室外機はどれも四角い。ファンが回っているだけのようなので、構造上は丸くてもいいはずなのだが、どれも四角だ。
そして決まって外にある。部屋の中にある室外機は室外機でない、あるとしてもそれは室内機だ‼️
5 四角く安定した室外機の上に、物が置けることに気づく人類が現れるのに、そう時間はかからなかった、、、
そしてそこが外であることから、わりと植木鉢が選ばれる、、、これは経験則だ。
鉢以外のものは、まず見ない。でっかいプーさんのぬいぐるみ(ゆずる)とか、ギブソンのヴィンテージギターとか、金庫とか、見たことない。たぶん盗まれるから。
スペースは充分だろうが ワンピース全巻 とかも意外とない。雨で濡れるからかな❓
とにかく、室外機の上のデフォルトスタンダードが、植木鉢なのである‼️
6 いま見てもらったお写真はぜんぶ商店街のお店で撮った。
雰囲気づくりに欠かせない観葉植物の鉢を、けして広くはない店先に並べるのに、室外機はもってこいの台として、重宝されている。これホント。
店に入っていくお客は、このチープなおもてなしを、けして悪くは思わないだろう(大半は気にもしないだろうが)。
もちろん、店主もよかれと思いやっている。商店街組合的にもオールオッケー、推奨される美観であろう。
しかし、これは果たして、室外機が望む美の世界なのだろうか❓
7 個人宅でも事情は同じだ。
これは一見、まぁ、グリーン溢れるステキなお宅ですね、、、ということになるのだろうがっ。
ひと様のお宅を無断で撮影し、SNS上で一方的にディスるのも、どうかと思いますが、、、
この樹木の盛り方を見ていると、無機質な室外機を、その無機質さゆえに隠したい、という身勝手な願いのようなものが、垣間見えて仕方ない、、、
室外機を隠したいならエアコンごと外せ‼️ みたいな、、、
8 これはもう明らかに確信犯である‼️
このたまに見かける網々の、室外機ケースの目的は何なのだろう。
無機質な鉄の塊に、木の温もりを与えたい、、、そうとしか思えないのだが(遮熱目的も若干アリ)、、、
木製の室外機はない。これを室外機の3つ目の定義に加えよう。
必然的に帯びる無機質さを、カムフラージュするための、リアル樹木による迷彩ごっこ、、、室外機はまさに檻の中。
この室外機の疎外感たるや‼️
室外機の実存問題にぼんやり頭を悩ませ始めた頃、出会ったのが、次のお写真デス‼️
👸あのー、この調子で13枚まで書いたのだが、字びっしりで。
読むのもしんどいでしょうから、わりとこの辺で、、、次週へつづく‼️
室外にとって美とは何か~第2回~
0 前回から大幅に、時間が空いてしまったが、、、
わりと自信があったわりに、なんの反響もなかった 室外機 の、つづきであ~る。
お写真はきっと キレイなお玄関 であろう。
悲しいことにそこに、室外機は必要とされていないようだ。
そう、ナチュラルガーデニストさんが敵視して止まないのが、ムダにデカく、無機質この上ない、鉄の塊 = 室外機ーッ‼️
こうして木目調のカバーで化粧を施され、隠れんぼされる悲しい定め、、、
キレイなお庭 = キレイな室外機 でないときのこの、、、
室外機の疎外感‼️ たるやんっ‼️
ex 疎外された室外機のサンプルをもう少し見てみましょう。
これはオシャレなお店の店先だが、、、そのオシャレに室外機は勘定されていないようだ。
ex これは個人のお宅。もう、ジオラマよ。庭のスペースぜんぶを使って、思い描くオシャレ空間を演出、、、吊り物まで使って、、、
室外機はあの奥の奥に、化粧木箱に隠されている、、、
しかし、この庭で労働に従事しているのは室外機のみである。室外機が働かなければ、オマエの好みのお庭が見晴らせるオマエの室内は、暑苦しいままだろう。
ex 同じお宅の横庭。ここでも、あの奥の奥に、たしかに室外機が隠されていた。
隠されて、働かされる、、、カジモドのように、、、
これが室外機の哀しみである。
ex わりと本質的なお写真。川越の有名な通りあるじゃん、そこのお店の室外機は、ぜんぶこの同じ目隠しがされていた。
江戸情緒に反するようだ。
1 で、ここから前回のつづきである。長かった、、、
論よりようこそよう子👍
室外機の美のお手本のような、このお写真へと、一気にワープ‼️
ヤベエ。どう❓ これは激渋‼️
現代に蘇った 千利休‼️、、、みたいな。
ボクが思う、理想の美、室外機とグリーンとの完璧なマリアージュが、ここにある。
そう、イマジン~想像してごらん(ジョンレノン)。利休の生きた時代には、幸か不幸かエアコンはなかった、、、
夏は狭い茶室で、汗だくでお茶(ホット)していたはず、、、
エアコンがあったならどう❓ 茶事は快適‼️ これがほんとのクールジャパン‼️ 利休的にもオールオッケー👌
しかし、その痛すぎる代償に、茶室の外には、ゴツい室外機を置かざるを得ない、、、
それは純朴を美とする茶室の佇まいを、壊滅的に損なうことだろう、、、
利休なら、どうする❓ きっとその室外機をも、アートの現場に変えたはず。例えば、この、お写真のように、、、
遮熱ボードと思われる実利のみがわずか、美の法則に反するが、余分なものが一切ナイチンゲール。
めったに並べればいいのではない。シンプルな室外機の産むシンプルな美に叶うのは、これくらいシンプルな鉢がいいようであ~る。
2 まあまあ、わりと、以上である。完。
あのね、はっきりいって室外機の上に物なんて、何にも乗ってないのよ。8割は何にも乗ってない。買ったときのまんま、プレーンの状態で、放ったらかし、、、
それが室外機のリアル、誰も気にしてない ≪透明な存在≫ なのである。
このお写真は 公文式教室 の室外機ですけど、、、
遮熱シートが飛ばないようにブロックで重し。あと、雨水の貯まった水槽と、多肉の鉢、、、
これが室外機の上の世界の、わりと忠実な縮図。
8割は何も乗ってなくて、あとの半分ガラクタ。そしてもう半分がやっと鉢、、、
鉢が、鉢が、足らんのですよ‼️
3 いかに鉢の置いてある室外機のお写真が貴重なことか、、、歩き回ってようやく集めた、、、そう、ダイヤモンドだね、いくつかの場面、、、うまく言えないけれど、、、宝物だよ。
ここはね、お花屋さんなの。値札ついてるっしょ。
乗せすぎ‼️
公文式でゆーならば、、、室外機の美とはまさに 分数 であ~る。
いつも決まってどっしり分母である室外機は、誰も目を止めない、隠したいとさえ思われている、まさに意識の下の下、無意識に属する存在。
上に乗っかる分子の 鉢植え とはお花、意識も意識、美意識の権化。
すなわち、分母の無意識に釣り合うように、鉢植えがまるで無意識を装った置かれ方をしたとき、調和の美が生まれる。それが、、、
室外機にとっての美 に他ならない。
キャー‼️キャー‼️キャー‼️
4 どうであろうこの、寸分の迷いもなくど真ん中に置かれた、鉢ひとつ。
まるで室外機の中に根を張ったかのように育つ、飾り気ないただの鉢の木。
これは美である。これこそが室外機にとっての美である、、、美であろう、、、美であれかし、、、
茶道や華道、美の世界に「道」があるなら、これはもう「室外機道」の世界が始まっているとしか、思えない、、、
きっとそう 室外機道 の世界へ、ようこそよう子。
5 これはどうであろう。
一見、くすんで汚ならしい、古い室外機である。
プラズマクラスター(シャープ)のシールは剥がれ落ち、使い込まれた一品で、雑多に置かれた上の鉢のモジャモジャも、どうにも締まりがない。
しかし、室外機という名の分母と、鉢という名の分子との、調和が美の世界を形作るなら、、、
これも完璧なハーモニー、ひとつの美の形のようである。
美の形はひとつではない。
室外機道 の歴史はいま、始まったばかりでありゆえに、一瞬にして歴史を駆け巡るだろう。それは次回のお楽し耳👂
反面教師に、著しく調和を欠いたお写真をお見せして、今夜は終わるるる。
6 これはお馴染み 胡蝶蘭。
正式名称「店頭・贈答・専用・胡蝶蘭」 である(T Z S K)。
狭い坪数で頑張ってる飲食店のオープン記念に贈られた模様。
7 ブハハ、ブハハ、ブハブー‼️
どうやらお店の狭さゆえ、置き場がなく、お外、それも室外機の上にパイルダーオン。
室外機と胡蝶蘭の、夢のコラボが実現、、、この奇跡、そこに偶然立ち会えたこの喜び、、、しかし‼️
過剰は笑いを産む。
美からは遠ざかる。
それ自体が、純情愛情過剰に異常な美の塊である胡蝶蘭を、室外機に乗せてはいけない。
素晴らしき哉、人生‼️ あなたももう明日から、室外機から目が離せない、、、
ウォッチアウト‼️
室外機にとって美とは何か~第3回~
0 室外機のことを語る上で、いちばん大事なことは、、、
>室外機の上には、たいてい何も乗っていない。
と、いうことである。これも、あそこに棚がなければ、室外機の上に並べられたのであろうか、、、
1 しかし、室外機は四角い。そして、外にある。
いつしかそこに、ものを乗せる人類が誕生する。選ばれるのは、お外にある鉢であり、そこにキレイな花が咲いていたとき、そこは最小の野外劇場として、輝きを放つだろう。
この広い舞台でたったひとりのオンステージ。
ex 最もうなったのがこのお写真。ピカピカの新築のお宅にて撮影(無断で)。
大量生産で安価となる、壁のプリント合板は実利経済の要請で 美の世界 とは無縁と思われる。
まだ乾ききっていないかのような打ちっぱなしのコンクリも。そこにダイキンの室外機だけが置かれた駐車スペース。
このモノトーン一色の味気ない世界に、一鉢の味気ない花が、見事にジャストミート(古い)。
この鉢。いかにもホームセンターで大量に売られているどれでもよさそうなそれを、ポンと置いただけ感漂うこの鉢。
壁がくすみ、コンクリが使い込まれ、生活感が滲み出すにつれ、置く鉢も変わっていく、より生活感の増すそれに。
今はまだ、そのときではない。そのわきまえ方が、すなわち美である。
2 マンションベランダの左右に一つずつ室外機が置かれ、そのどちらにも鉢が二つずつ置かれているという、シンメトリーこの上ない美の世界。
室外機のスペースは限られている、その上に乗せられる鉢の数も。
たいてい、ひとつか、ふたつか、みっつか、よっつ、、、
3 では、みっつ乗せを見てみよう。
これ、鉢が左にいっぱいスタンバってるの。そこから、その日の気分で、みっつ選んでこの目立つ台の上に並べているようなのだ、、、
その日のベスト3を。
これをとくに 表彰台スタイル と命名したい。
ex これもそう。4位まで上がっちゃってるけど、、、
やはり左に鉢がたくさん集っていた。
ex これも。右に似たような鉢がいっぱいあって、ボクにはどれも同じに見えるが、、、
たしかに真ん中のがいちばんデカい。だから、優勝🏆
ex 5年3組魔法組 とか さわやか3組 とか、、、日本人って 3 が好きみたい。
室外機の幅と鉢の大きさを考えると、みっつが最も座りの良い鉢数と言える。
ex ジオラマが始まっちゃってるのもたまに見る。
まさに劇場、、、
ex ここはもはや前衛演劇、、、
4 で、次にありがちなのがこの戦艦タイプ。
室外機って長いから、長い鉢をでんと置きたくなるのも、理である。
そしてもうひとつ、とても重要なことを今さら言うのだが、、、
これ、メーカーは日立、そしてブランドは 白くまくん である。
室外機ばっか見て歩いてたら、メーカーがすぐわかるようになって来て、、、
またしても役に立たない能力を、身につけ太👍
ex ファンの部分と鉢の横長をピタリ合わせるこのこだわり。
室外機のメーカーは ダイキン である。
ex これは真ん中分け。
そして、こちらは三菱の 霧ヶ峰。国内シェア、ナンバー1らしい。
霧ヶ峰とダイキンが、シェア争いをしてるらしいのだが、、、
ボクの見て来た感じでは、ダイキンのが多い気が、、、とくにお店はダイキン多し。
5 これは集合住宅のベランダで見かけたのだが、、、
ダイキン、霧ヶ峰、プラズマクラスター(SHARP)の勢揃い。
それが、階下の住人の庭にぜんぶ集約されていて、人様の室外機に、勝手に鉢を乗せている、夢のような光景、、、
最近はもう建てた時点でエアコンなんか完備しちゃうの。そーするとメーカーを揃えちゃうから、同じ室外機が並ぶ、退屈な光景が生まれる、、、
6 古い空き家をね、見てるともう、とんでもない古い室外機があって、、、
これサンヨーの ロータリー ですって、、、何かしら、あの天井のファン、、、
ex これはサンヨーの クローバー って書いてある。サンヨー自体がいまはもうない。
ex これ、東芝の こかげ。
家電のデザインが懐かしい時代の。いい色。
ex もひとつ こかげ。
やっぱ、横文字より俄然、親近感湧く。
ex ナショナルは松下なの。松下が国内向けに ナショナル を、海外向けに パナソニック を、ふたつやってたのだが、パナに統一して、ナショナル消えた。
ex ナショナルもうひとつ。
ex これ、日立の。旧式。なんか怖い。
穴おお杉くん。
ex あれも日立の ビーバーエアコン(の旧式)。
ビーバーエアコンはまだ現役よ。
日立ルームエアコン。
7 じゃ、そろそろ終わりですんで、乗せすぎ室外機を紹介がてら、これは FUJITSU なのだが、、、
フジツーは名前をつけないからつまんない。
ex これもFUJITSUだ。FUJITSUは乗せすぎちゃうのかしら❓
ex これ、白くまくん。
やっぱ親しみ持てるよね。くんづけネーミングは。
ダイキンにも うるるとさらら ってのがあって、それはやっぱカワイイ。
ex あの壁の高いとこの落書き、室外機に乗って書いた👍
ex キケン 触るな ってありますので、ノータッチで、、、
8 最後に新宿三丁目で見かけたシュールな光景を。
朝早く出たので9時についてしまった。夜の町にとって、朝9時は真夜中である。
寝静まっていて、どういうシチュエーションか、訪ねるべく人はおらず、、、
ここは新宿三丁目。雑居ビルの裏。雑居するテナント分だけ並んだ室外機も壮観だが、それに見合うだけのジャイアント花束が、ガチに対等に張り合っていたオンザロード、9時AM。
この花がさっきの新築住宅にあってはいけない。そこに当然咲くべき花が、咲いていたこのミラクルひかるが、すなわち美、室外機道の美の世界なのである。 ~完~
ex ネコちゃんのお昼寝ベッド。
隠されて働かされるカジモド 笑った( ゚∀゚)
「Oh the bell! Oh the bell!!」🦘🦘🦘