「平和」主な品種のひとつで、花も美しく生食でも加工しても美味しいので、よく栽培されている品種。栽培にも手がかからないようです果実は約50～70ｇで酸味が強くジャムやシロップ漬に適します

長円形果。肉のしまりもよく生食用、加工用にも適し豊産性、日もち性よい。バラ科

ウメのほかアンズなどバラ科の果樹で知られているようですね。またウメと同属のPrunus属の中には、雌しべが発達しない雄の花や、雄しべが不全な雌の花を分化させる種類もあります。アンズには、雌ずいや花弁が異常な不完全花が多発することがあり、
結実不足の一因となる。不完全花の発生原因としては、花芽分化時の異常ではなく、
花芽分化後の栄養不足や凍害によるものと考えられる。アンズは開花期が早く、低温や降雨等の不順天候に遭遇しやすい。また、野生の訪花昆虫が減少し、結実不足を招くことが多い。
このため、ミツバチやツツハナバチ等の積極的導入や人工受粉により、結実の確保に努める必要がある。
アンズは花芽の着生が多いので、結実がよいのが普通である。全花数の 10～20％結実すれば十分といわれている。摘果時期は早いほどよいが、晩霜や不受精等による落果が心配されるので、極端に早い摘果は危険である。逆に摘果が遅れると果実品質が低下、樹勢の衰弱や隔年結果等の原因にもなる。さらに、果柄が硬化して枝にしつかりと着き、摘果し難く作業の効率が低下する。摘果はガク筒が落ちて、果実の形状が判断できる頃から始める。この時期は、満開後 20～25 日頃に当たり、遅くとも硬核期に入る前の満開後 40～50 日頃には摘果を終了させる。ただし、開花の早い年には晩霜による果実の被害が考えられるので、凍霜害の常襲地帯ではやや遅らせ、危険期を過ぎてから摘果を実施する。摘果する果実は、肥大や形状の悪いもの、奇形果、病害虫被害果等を優先する。生理的落果が少ない短果枝や花束状短果枝を中心に着果させる。
また、長果枝に着果させる場合には、基部の果実を摘果し、先端を中心に果実をならせる。
４）病害虫防除
アンズで問題になる病害は、灰星病、黒粒枯病、胴枯病、黒星病、疫病等であり、害虫としてはコスカシバ、アブラムシ類、ナミハダニ、シンクイムシ類、カイガラムシ類、アメリカシロヒトリ等である。