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紫色やピンク色、そして白色など花色が美しいアジサイは、梅雨の風物詩として知られていますね。街中や公園などでは元気に咲くアジサイを見かけることが多いと思いますが、他の植物と同じように病気にかかることもあります。病気の種類によって対処法もさまざまなので、正しく対処することでアジサイを病気から守りましょう。
ここでは、アジサが病気になる原因や病気の種類、そしてその対策などについて詳しく解説していきます!
梅雨の時期に見頃を迎えるアジサイは丈夫な植物ですが、育てる環境や条件などによって病気にかかることもあります。
アジサイは日当たりと風通しのよい場所で元気に育ちますが、風通しが悪くなると病気にかかる可能性も高いです。株が蒸れることで病気にかかりやすくなり、株元に雨が当たることで病気に感染することもあります。
アジサイがかかりやすい病気はいくつもありますが、対策すれば予防できることも多いです。病気にかからないためにも、アジサイを育てる際は予防策を知って実践することをおすすめします。
それでは、アジサイがかかりやすい病気とその対策について詳しく紹介していきます!
葉の表面にうどん粉をまぶしたような白い斑点ができる病気で、カビが原因で感染します。葉が白い斑点で覆われると光合成ができなくなり、アジサイの生長にも影響を及ぼします。
特に、アジサイの場合は白色のカビが現れたあと黒く変化し、感染が拡大していきます。感染した場合は、症状が発生した葉を取り除いて、薬剤を散布してください。その他、重曹やお酢を水で希釈したスプレーも効果が期待できます。
葉化病とは、アジサイのガクの部分が緑色に変化して葉化する病気です。ファイトプラズマという細菌が原因で感染することから、「ファイトプラズマ病」とも呼ばれています。葉化病が虫が媒介することで感染する可能性が高く、現在葉化病の治療法はありません。
アジサイのガクが色付かないようであれば、葉化病にかかってないか様子を見てみましょう。感染した場合は株ごと取り除いて、すべて焼却してください。
炭疽病もカビが原因で感染し、炭疽病にかかると枝や葉の部分に黒色の斑点が現れます。その後その中心が灰色に変化していき、やがて株全体へと感染が広がっていきます。
はじめは表面に症状が現れますが、しだいに内側に侵入してアジサイ全体の養分などを奪ってしまうため、感染した箇所を見つけ次第すぐに取り除きましょう。
感染したあとも、再発を予防するために薬剤を散布してください。炭疽病は雨や風によって感染するため、雨よけして雨風に当たらないように育てるとよいです。
葉の表面に大小白色の斑点が現れ、斑点の周りがしだいに赤褐色に変化していく病気です。高温多湿の環境で発生しやすいため、雨が降ると細菌が運ばれやすくなります。
日頃から風通しのよい環境で管理することが大切ですが、アジサイが斑点病にかかった際は発病した葉がついている枝を切り落としましょう。予防策として、土の表面にマルチングを施すとよいです。
斑点病と同様で、症状として葉の表面に褐色の斑点が現れます。病気が進行すると、感染した葉はどんどん縮んでいきます。特に、アジサイの樹形が弱くなることでかかりやすくなるため、定期的に剪定して株全体の風通しをよくしておくことが大切です。
斑点病にかかった場合はその部分を切り落とし、対策として株元に薬剤を散布しましょう。
ここまで病気とその対策についてそれぞれ紹介してきましたが、アジサイに木酢液を使うことで病気の予防にもなります。木酢液とは炭を焼いたときに発生する煙を冷却して液体にしたもので、土の表面に木酢液を散布すると土中の微生物が活性化されます。
また、アジサイの葉の表面に薄めた木酢液を散布すると、生育をよくする効果があります。その他、害虫の予防効果も期待できるので、細菌を媒介する害虫を寄せ付けないことで病気にかかる可能性が低くなるでしょう。
今回は、アジサイがかかりやすい病気やその対策などを中心に紹介してきました。アジサイは比較的丈夫な植物ですが、ここで紹介したような病気にかかることもあるので、あらかじめ対策しておくとよいです。
病気にかかるとどんどん拡大していくため、早めに対処することでそれ以上の感染を防ぐことができます。
アジサイの病気を見つけたら迅速に対処し、元気に育てましょう!
高橋康弘
GreenSnap編集部