縄文時代から生息している植物での草木染め
令和3年7月27日「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録が決定しました。
私が住む青森県には三内丸山遺跡があります。
今回世界遺産登録が決定し、「縄文」に関わる物で何か商品化できないかとの依頼があり、縄文時代にも生息していた杉、栗、イタドリを使った草木染めの色見本のサンプル作りをやってみた結果をまとめてみようと思います😊
さて、どんな色になるのかお楽しみに☺️
まずは栗
今回は栗の木を細かく砕いた物を使います。
栗を煮た時の煮汁でも綺麗に染まります😊
杉
こちら杉の木を細かく砕いた物
そしてイタドリ
イタドリって何?と思う方もいらっしゃると思いますが田舎だとどこにでもあります。
大きくなると2m以上にもなる厄介な植物。
でもこれ食べれるって知ってました?
私の嫌いな義母(言い方(笑))が春先になると若芽を茹でてポン酢で食べていて。
わー💦とうとう草まで食ってるよ😲
なんてビックリしましたがなかなかおいしいらしいです😅
30分位煮ます。
今回は色のサンプル作りなので布の重さに対して100% 500% 1000% 1500%と濃度別に媒染液もみょうばん、鉄、銅の3種類で仕上げます。
自宅のキッチンで何種類もやってられないので今回は市民センターの調理室のガスコンロ12台 を借りて一気にやります。
まずは煮て色を出します。
これイタドリ
もうおひたしですね。
染める布
・シルク
・綿
・晒綿
染めるよ~
80℃で30分位
★番外編★
隅っこで宿題をやらせていた子供達が飽きてウロチョロし始めたので藍の生葉染めに挑戦。
手も青く染まっちゃうからゴム手袋をさせたのですがピンクの手袋争奪戦になり、1つずつ半分こ☺
★番外編2★
ちなみに自宅に植えている藍
こぼれ種でどんどん増えるよ😊
★番外編3★
空気に触れないように静かに藍の葉を水の中で潰します。
これにシルクを入れてモミモミしてできあがり。
最初は緑色の布ですが空気に触れると綺麗な水色になります。
完成後の写真がないのが残念😖
だったら載せるな!って?
すいません😅
栗杉イタドリに戻ります💨💨💨
染料に30分程浸けたら次は媒染します。
右 みょうばん
左 鉄
上 銅
こちらも各30分位浸けたかな。
はい!できた
栗
杉
布を煮てる間に昼食をとっていたら焦げちゃって左上がありません💦
イタドリ
イタドリは濃度が高い方の色がおかしい( ̄~ ̄;)
こんな色になる予定じゃなかったのにな💧
水道水に不純物(サビとか)が混ざってたかな😓
同じ染料でも媒染液で全然違う色になります。
綿布 媒染液→みょうばん
右 イタドリ
真ん中 杉
左 栗
この布で何かを作ってみよう😊
草木染めは採取する時期や鮮度により色が変わります。
採りたては元気に発色しますし、採ってからしばらく時間が経つと色が薄いというか元気がない色に仕上がります。
なので同じ色は2度と出せません。
綿の場合は染める前にタンパク処理すると染まりやすいです。
今回は薬品を使ってタンパク処理しましたが無調整の豆乳や牛乳でもタンパク処理できます。
ただいま入院中で時間をもて余しているのでみどりのまとめを作ってみました。
退院したらまた付け足してもう少し分かりやすくしますね。
とりあえずここまで😉
暇すぎて体もてあましてるよ💧
あまり院内ウロウロできないし、撮り溜めしてたものでみどりのまとめを作ってみた😃
イタドリは綺麗な黄色でいい色だよ✨