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植物には数え切れないほどの種類があり、さまざまな特徴があります。植物の中でも最も白いとされているダドレア・グリーニーという冬型の多肉植物があります。ダドレア・グリーニーの育て方や名前の由来などについてご紹介します。
ダドレア・グリーニーの管理場所としては、明るい日陰が適しています。ただし、夏場に直射日光が長時間当たると葉が焼けてしまいますので、レースカーテン越しなど室内の明るい場所に移動させましょう。
ダドレア・グリーニーは冬型の多肉植物だからといって、寒さに強いわけではありません。乾燥は好みますが気温や霜の当たる場所を嫌います。そのため、気温の暖かい場所で育てるようにしましょう。
ただし夏は、暑さに気をつけて比較的涼しい場所で管理するようにします。
ダドレア・グリーニーは、乾燥地帯に自生する植物です。自生地では雨が一年を通して数日しか降らないことがほとんどですので、水やりをする機会は少ないです。
水やりは、土の表面が乾いたら与えます。このとき土の中まで乾いていることを確認するようにしましょう。水を与えすぎると根腐れになるので注意します。
3月〜5月はたっぷり水をあげてあげましょう。
冬は特に水やりをする必要はありません。9月〜11月をメインに水やりを行います。多肉植物は、水が嫌いというわけではなく乾燥耐性がついていると考えてください。
多肉植物であるダドレア・グリーニーにも言えることです。土が過湿にならないように注意して管理すると良いでしょう。
ダドレア・グリーニーには、基本的に肥料を与える必要がありません。もし元気がない場合は、ダドレア・グリーニーの生育期である冬に液体肥料を与えましょう。固形の肥料ではなく、液体タイプのものにすることで水やりの代わりになります。
なお、肥料を与えたときは水を与えないようにしましょう。
ダドレア・グリーニーを育てるときは、多肉植物用の培養土かサボテン用の培養土を使います。サボテンも多肉植物の一種ですので、どちらを使っても構いません。
ダドレア・グリーニーの葉が黄色に変色していたり、ブヨブヨしているときは根腐れを起こしている可能性がありますので、新しい土に植え替えてあげましょう。
基本的には、ブレンドされた市販の培養土を使うと良いのですが、用土を自作してもいいです。自作では、赤玉土の小粒サイズとピートモスを7:3の割合で混ぜましょう。混合させた土に観光性化成肥料も盛り込みます。
ダドレア・グリーニーの苗を植え付けも植え替え時期も、9月〜11月頃が適期です。両者とも、作業する際雨の日は避けましょう。雨の日に植え替え・植え付け共に行ってしまうと、根腐れを引き起こすことに繋がりかねません。
植え替え・植え付けの手順はどちらも同じです。
多肉植物用の培養土またはサボテン用の培養土、植え付けの場合は購入した苗のポットより一回り大きい鉢を使い、植え替えのときは育てていた鉢よりも、ワンサイズ大きい鉢を準備しておきます。
鉢底石と鉢底ネットを用意し、清潔にしているはさみやピンセットも必要です。あとは割りばしと新聞紙(ビニールシート)です。
作業をする場所に新聞紙(ビニールシート)を敷いておきましょう。新しく植え付ける鉢の底に鉢底ネット、鉢底石を敷いておきます。鉢に多肉植物用の培養土などを3分の1の量を入れます。
植えているダドレア・グリーニ―(多肉植物)をポットから取り出します。取り出すときに根に付いている土を落さないようにしましょう。手を使って傷つけないようにほぐしながら落とします。
根が黒くなっている部分を見つけたら、清潔なハサミ(またはピンセット)で取り除きます。処理が終わったら、用意した鉢の中心に配置していきます。位置が決まったら用土を加えて鉢一杯にします。割りばしで土をつついて根全体を土に馴染ませます。
ダドレア・グリーニーの増やし方は、「株分け」という方法が一般的です。
9月のダドレア・グリーニーの植え替えと同時に作業し、縦割りで行います。縦割りするには、まずダドレア・グリーニーを横に切断したい部分に合わせて、糸で括り付けます。ある程度糸が食い込んだら、一気に引っ張って切断します。
茎の先端にある茎頂と、根頂の部分を同じくらいになる様に、2つに切り分けます。切った側面にぬめりがある場合は、ティッシュも使って拭き取りましょう。切ったダドレア・グリーニーは、風が良く通る半日陰の場所で、乾燥させるためしばらくの間放置しておきます。
乾ききっているように見えても、枯れていませんので変わりなく管理を続けましょう。少しすると根が中心から生えてきます。根が生えてきたことを確認できたら、植え替えて育てていきましょう。
ダドレア・グリーニーなどの多肉植物は、黒点病という病気やコナカイガラムシという害虫の被害にあうことがあります。
しかし、ダドレア・グリーニーには、葉全体に白粉がかかっており、これが果物や野菜などのブルームと構造が同じで、水がかかっても弾いたり、水を蒸散させたりと活躍します。この白粉が防虫効果も発揮するため、さほど病害虫を気にする必要はありません。
虫を見つけたらピンセットなどでつまみだしてしまいましょう。
多肉植物は、暑い場所でも耐えられる植物として有名ですが、冬型の多肉植物は暑さに弱い性質を持っています。
冬型の多肉植物であるダドレア系では、5~20度が適正温度となっています。室内の環境に合わせてダドレア・グリーニーを移動させましょう。
ダドレア・グリーニーは、ダドレアの中でも一番白く、小型とされています。原産地はアメリカ合衆国にあるカリフォルニア州の山岳地帯です。同品種には、ダドレア・グリーニーやグリーニー・ホワイトという名前のものが存在します。
ダドレア属は、ベンケイソウ科の仲間です。品種には、ダドレア・ブリトニー(仙女盃)、ダドレア・クサチンなどがあります。日本では希少な品種なので手に入れにくいです。
ダドレア・グリーニーは花芽を一本伸ばし、その先端に黄色の小さい花を咲かせます。その花姿は、チューリップの花のような形をしています。
雌しべも花びらの中に幾つか伸びて、まるで妖精が住んでいそうなメルヘンチックな花姿です。開花は4月あたりに咲きます。
今回は多肉植物のダドレア・グリーニーについてご紹介しました。
ダドレアの中でも最も白く小さい品種で、室内で管理しやすいです。水やりのタイミングに気をつけていれば、育てることは難しくはありません。
GreenSnap編集部