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虹の玉は厚みがあり艶がある赤い葉が特徴で、可愛らしい存在感がある、セダムの中でも特に人気の多肉植物です。お部屋の窓際やテーブルの上に、思わず飾りたくなる形状をしていて、お庭にあるほかの植物の足元に植えたり、鉢に寄植えしても良いアクセントになります。
そんな虹の玉の育て方をご説明します。
虹の玉は日当たりが良く風通しいい場所を好むため、お部屋の窓際かベランダ、日陰ではない庭などが生育環境として最適です。また、高温多湿には弱いため、梅雨の季節は雨が降らない場所へ、移動させるといいでしょう。
虹の玉を育てるときの冬の対策としては、雪や霜には大丈夫ですが、凍ってしまうと枯れる原因になります。育てる場所を暖かい所へ、移動するなどして管理して下さい。凍っていない環境であれば、マイナス1℃~2℃程度の気温までは耐えられます。
多肉植物によくある葉の丸い厚みは、水分を蓄えている形状です。虹の玉にも水を与えすぎると、腐りやすくなるだけでなく、きれいに葉が紅葉しない要因になってしまいます。
基本的に乾燥ぎみでいいですが、特に夏と冬の季節は水を与えなくても大丈夫です。春と秋の季節は、用土が乾いてきましたら水を与えます。ただし、水分量が多くなりますと用土が乾きにくいため、用土表面を湿らす程度の少なめに与えるといいでしょう。
虹の玉を植える用土に元肥として、ゆっくり効くタイプの肥料である、緩行性肥料を混ぜておくと、追加して肥料を与える必要がありません。
虹の玉を育てる用土は、多肉植物用培養土を使用すれば大丈夫です。自分で用土を配合したい場合は、鹿沼土小粒2・赤玉土小粒2・ピートモス2・川砂2・燻炭2、の割合で混ぜて使用するといいでしょう。
虹の玉は、昆虫がつきにくいタイプの多肉植物ではありますが、まれにアブラムシとカイガラムシがつくこともあります。発生する季節としては春~秋にかけてで、アブラムシが葉や茎などの汁を吸って、カイガラムシが樹液を吸って、株を弱らせて枯れる原因となります。
虫が少数であれば、ティッシュか歯ブラシなどで優しく拭いて落としてあげて下さい。数が多い場合は駆除専用の、殺虫剤を使用するといいでしょう。病気については、風通しが悪く高温多湿になりますと、カビ類が発生するため根腐れしてしまいます。
虹の玉の植え付けに最適な時期は、春~秋頃になります。真夏と真冬の季節は、植え付け・植え替えに向いていない時期なので、行わないようにして下さい。
虹の玉を育てるなら、1年~2年に1回は植え替えをするといいでしょう。根の生育がいいため鉢の中が、すぐ根でいっぱいになってしまいます。根詰まりすると、水分が吸えなくなるので、気根がたくさん生え、手入れするのが難しくなってしまいます。
スペースに余裕がある鉢への、植え付け、植え替えを行うといいでしょう。
虹の玉の増やし方には、「葉挿し」と「挿し木」という方法があります。
葉挿しの方法で増やしたい場合は、葉を切って植木鉢やプランターなどに挿しておくだけで、手軽に増やすことができます。大きく成長して管理が大変になってきたために葉挿しを行うのもいいですし、ほかの部屋にも飾りたいなどの理由で増やしていくのも楽しいですよ。
挿し木の方法は、植え替え作業中に折ってしまったものでも、春~秋の季節であれば、簡単に増やすことができます。
虹の玉は葉に水を貯める多肉植物なので、乾燥に強く、逆に水を与えすぎるとダメージになります。水分量は日々注意するといいでしょう。
また、虹の玉は日に当てるとよく成長します。成長して根詰まり状態になるのを防ぐため、忘れずに植え替えを行いましょう。伸びすぎて手入れが難しい状態になってきましたら、葉をカットして、ほかの鉢に葉挿しなどで移し替えて下さい。
カットした切り口は、風通しがいい日陰で2~3日乾かし、雑菌が入らないようにします。
虹の玉は、四季により葉の色の変化が見られます。特に秋~春の季節は鮮やかさが美しい赤色に、紅葉する姿が見ていて和みます。そのため、鑑賞用としても人気の多肉植物となっています。
虹の玉は太陽の日をよく当てることで、成長も旺盛になります。初夏になりますと、黄色の星型の花が咲きます。虹の玉は、1年中通して鑑賞ができる多肉植物といえます。
虹の玉はは世界中に生息する多肉植物ですが、種類でいうと400種類ぐらい存在します。和名が厚葉弁慶(あつばべんけい)といわれている、乙女心は、虹の玉の交配種で葉に厚みがあり、赤い葉に紅葉する姿などがよく似ています。成長しますと10~30㎝ぐらいになり、乙女心も虹の玉と同じ程の大きさに育ちます。
お世話をするのが難しくないですし、可愛い形や綺麗な色をしていますので、まずは1鉢育ててみるのも手軽な多肉植物です。園芸ビギナーの人でも、気軽に育てて成長してくれますし、他の植物との寄せ植えも簡単です。ちょっとおしゃれな鉢などを買ってきて、インテリアとして飾る方法も最適です。葉に水分を含んでいるため、水を過度に与えないようにして下さい。根の成長も早いため、根が詰まってきたら大きい鉢に植え替えしましょう。
※トップ画像はゆうさん@GreenSnap
GreenSnap編集部