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春といえば植物が芽吹き出し、何か新しいものが始まる季節になります。うららかな名前のついたエケベリア属の花うららは、見た目もぷっくりとピンク色に色づき可愛らしいです。寄せ植えにもできる花うららの育て方を知って育ててみましょう。
花うららは名前のように、うららかな日当たりが大好きです。晴れてぽかぽかと天気の良い日の陽光が好きなので、外に出してめいっぱい浴びさせてあげましょう。
花うららは春秋生育型の多肉植物になるので、春から初夏までと、9月〜11月の秋が生育期になります。それ以外の真夏や真冬は休眠をします。
高温多湿に弱いため、雨が降りやすい梅雨から夏は雨をしのぎ、半日陰、そして風通しがよくなる軒下で夏越しをさせましょう。
また、寒さにはあまり強くないので、5度を下回るような寒い日は、室内に移動させましょう。明るい室内灯が灯る場所であれば、元気に冬を過ごすことができます。
また生長期にあたる春や秋は庭植えも可能になります。ただし、あまり長雨にあてると根が腐りやすくなるため、庭植えをするなら雨の当たらない場所を確保しましょう。
梅雨の時期は雨に当たらないようにして、水やりも半月に一回ぐらいのペースにしましょう。
花うららは夏が休眠期になるため、活動機能が大幅に低下しています。そのため、水をあげすぎると根の動きも鈍っており、水を吸い上げる吸水性がほとんど機能していません。
土の湿った状態が長引くと、根腐れを起こしやすくなりますし、カビや雑菌、害虫が繁殖しやすくなります。そうなると感染症にもかかりやすくなり、最悪枯れてしまいます。
夏は断水して、葉が萎えてきたなと思ったら、水をたっぷりとあげましょう。また、朝や昼に水をあげると、急激に土の表面温度が上昇することがあります。水やりするなら、日が落ちた夕方か夜に与えるのがよいでしょう。
冬も夏と同じく休眠期なので、夏と同じように水やりしましょう。ただし、冬の場合は夜に水をあげてしまうと、今度は土が凍りついてしまう可能性が高くなります。冬場の水やりは、朝のタイミングがよいでしょう。
花うららへは、春と秋の時期に緩効性の化成肥料を置き肥として与えると良いでしょう。
一方の、休眠期である夏と冬に肥料を与えると、肥料焼けを起こして枯れる可能性があります。うまく養分が吸収できずに、浸透圧によって根がカラカラに乾いた状態になってしまうので、この時期の肥料やりは控えます。
また、花うららが紅葉する時期に肥料を与えすぎると、発色が鈍ってしまうことがあるの注意しましょう。
花うららを育てるときは、市販で売っている多肉植物やサボテン専用の培養土か、水はけのよい土であれば、何でもよいでしょう。
自作の配合土を用意するなら、鹿沼土を2割、赤玉土小粒を2割、ピートモスを2割、川砂を2割、最後にくん炭2割といった割合で、土を混ぜ合わせることで排水性の高い用土になります。
鉢底石を加えると水はけはさらによくなるので、少し大きめの鉢にネットを敷いてから入れることにしましょう。
新しい株を買ってきたら、早速鉢に植え付けましょう。植え付けも植え替えも、行うなら生育期に行うと良いでしょう。
用意するものとして、花うららの苗、一回り大きな植木鉢、水はけの良い用土、鉢底石と鉢底ネット、スコップ、割りばし、ハサミ、ジョウロとなります。
まず鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石をいれて、用土を半分まで敷き詰めます。苗の干からびた葉や黒っぽい根っこは、ハサミで切り落とします。切り口から雑菌が侵入しないように、あらかじめハサミに殺菌消毒を行っておくとよいでしょう。
苗を鉢にセットし、土を被せていきます。この時割りばしなどを使うと、スコップでは流しきれない根の奥にまで土が行き渡ります。直射日光の当たらない所で様子を見ます。そして、土をなじませて下さい。2〜3日してから水を与えましょう。
多肉植物は種まきから育てることがあまりないため、数を増やしたいのであれば、葉挿しや株分けなどといった方法で増やしていくことになります。
花うららは、2〜3年の頻度で植え替えをした方が良いでしょう。
鉢植えであれば、何年も使い古した用土であると、土に含まれている有機物の含有量が減り、カサカサとした砂に近い土へと変わり、栽培に不向きとなります。そうなる前に環境を新しく整えることで、植物が刺激を受けて生長しやすいスイッチが入るのです。
根詰まりを起こす前に、植え替えを行うと良いでしょう。
種まきでも育てることは可能ですが、少し難しいのであまりおすすめはできません。
花うららの増やし方には「株分け」「挿し芽」「葉挿し」などの方法がありますが、「葉挿し」が簡単なのでおすすめです。自然に落ちた葉を土の上に置いておくと、新しい芽が生えてくるので、簡単に増やせますよ。
花うららは、アブラムシやカイガラムシ、ハダニ、アザミウマ、ネジラミといった害虫が発生する恐れがあります。
もし発生したら駆除剤を散布するか、見つけ次第クラフトテープに引っ付けるなどして駆除ができます。ネジラミは根に発生するため、オルトラン剤などを使用すると効果があります。
なお、病気の心配は特にありませんが、風通しが悪いとカビ類が繁殖しやすくなります。
花うららは高温多湿に弱いため、梅雨期間、夏の長雨、激しい雷雨には注意が必要となってきます。なるべく葉を水に濡らさず、また葉の間に水が溜まると葉が腐りやすくなるので、拭き取ってあげることが大切になります。
花うららはベンケイソウ科、エケベリア属に属する多肉植物です。ぷくりと膨らんだ肉厚の葉先が紅く色づき、ロゼッタ状のバラのような形をしていて、年中花が咲いているような葉姿となります。
ほかのエケベリア属で有名なものといえば、エケベリア・ピンクフリルズといった可愛らしいものや、エケベリア・ラウィという白く純白な品種などがあります。
また、桃太郎といった和名のものもあり、種類が多く存在しています。
花うららを含むエケベリアはその見た目から女性に人気があり、エケベリア女子という言葉が生まれるほど可憐な装いをしています。
一見すると花のように見えますが、花うららは中央から花芽を伸ばし、その後、黄色い釣り鐘のような花を咲かせます。春先に花を咲かせるので、花が咲く前は液体肥料を与えておくと良いでしょう。
多種多様なグループであるエケベリアの中でも、陽気なイメージが強い「花うらら」をご紹介しました。春うららといえば、春のうららかなる様子が目に浮かび上がります。
そのため、似たような名前の花うららは、花の美しい様を浮かび上がらせることになるでしょう。
風水アイテムとしても使えます。葉姿はかわいらしく、女性の部屋にピッタリ合うので、ぜひとも部屋の中に飾ってみて下さい。
GreenSnap編集部