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葉っぱがぷっくりとしてかわいい多肉植物も、子孫を残すために花を咲かせます。多肉植物の花は、種類によって姿形がとてもユニーク。草花とはまた違った楽しみ方ができますよ。
今回は、多肉植物の花の咲かせ方や、きれいな花を咲かせる多肉植物をご紹介します。
多肉植物も種子によって繁殖する植物なので、花が咲いて受精し、種がつきます。
花が咲く時期は、多肉植物は種類にもよりますが、基本的に休眠期があけてから生育期初期の間です。たとえば春秋型のエケベリアは、冬の休眠期があける2〜6月に花を咲かせます。
多肉植物に上手に花を咲かせるには、休眠期にあえて厳しい環境をつくることが大切です。
多肉植物は、休眠期には活動を停止して厳しい環境を生き延びますが、休眠期が開けるとともに、ここぞとばかりに子孫を残そうと、花芽を伸ばして咲かせます。
そのため、たとえば春秋型の多肉植物なら、冬は10〜5度ほどの寒さにあてて、水やりも完全に断水するか、1ヶ月に1回にするなど、厳しく育てることで、休眠期と生育期の緩急がついて、花を咲かせてくれます。
多肉植物に花が咲くと、多肉植物が弱る、または枯れてしまうことがまれにあります。これは花を咲かせることに、多肉植物が相当体力を使うのが原因です。
花が咲いて枯れるのが常ではありませんが、次の場合は、早めに摘み取ったほうがいいでしょう。摘み取った花芽は、水に挿しておくと開花して、切り花のようにも楽しめます。
草花としても楽しまれる品種もあるカランコエ。こちらは福兎耳という、人気のもふもふなウサギの耳シリーズのひとつです。花芽までもふもふとしているので、かわいらしいです。カランコエ属の多肉植物は小さな花が無数に咲き、赤・黄・オレンジなど色も豊富。
母の日などのアレンジメントなどで寄せ植えにされたりと、扱いやすく、生花店などでも良く出回ります。
花うららは、ロゼット状の葉先をピンクに染める、まさにお花のようにかわいらしい、エケベリア属の多肉植物です。
春になると、花芽をニョキニョキと伸ばし、レモン色の花を咲かせます。花が鈴なりに連なってつくのが、花うらら特有の花姿です。
角ばった葉が連なって上へ伸びるクラッスラ属・星の王子。星丼とも呼ばれる、星がつく品種だけを植える寄せ植えでは、レギュラーメンバーの人気品種です。
星の王子の花はとってもミニミニサイズ。5mmほどの白い花をたくさん密集させて咲かせます。王子様っぽい、さわやかな花姿ですよね。
エケベリアのなかでもトップクラスの育てやすさを誇る、七福神。大株になりやすく、広げた葉の美しさから、ファンも多い人気の品種です。
七福神からは、花びらの外側がピンク、内側が黄色のかわいらしい花芽がつきます。花芽がよく伸びるので、ちょっとした花畑になるかも?笑
桜の花びらのような形をした葉が密集して生える、桜吹雪。紅葉すると鮮やかなピンク色に染まって、まさに桜吹雪のような姿を楽しませてくれます。
夏ごろになると、花芽を伸ばし始めて花を咲かせますが、なんとお花も桜にそっくりなピンク色をしています。
玄関先でよく自由に伸びる白っぽい多肉を見かけたら、それはほぼ間違いなく、この朧月です。丈夫で育てやすく、屋外でもぐんぐん伸びる、暴れ多肉の朧月。
例にもれず、花芽も自由に枝分かれして、暴れるようにあちこちに伸びていきます。白い花びらの先には、アクセントに赤い斑点がはいって、ちょっとオシャレなお花ですね。
にょっきりと伸びた長めの葉っぱの先端を、乙女の頬のようにほんのり赤く染める、セダム属・乙女心。そのかわいらしい姿は、寄せ植えのいいアクセントにもなります。
意外なことに、乙女心にもお花が咲くんです。なが〜く花芽を伸ばして、その先端に小さな黄色い花を、密集させて咲かせます。ぽんぽんみたいでかわいらしいですよね。
まるで植物とは思えないような、独特なフォルムをした帝玉は、メセンとも呼ばれる植物の仲間で、大きくなるとこぶし大にまで成長します。
お花の咲き方も超独特。ぱっくりと割れた葉の間から、パッと花びらを広げてお花を咲かせます。石のような見た目からは想像もつかない、晴れ晴れとしたお花ですね。
名前の通り、こぐまの手の先のような、爪のあるころんとしたフォルムと、繊毛のモケモケ感で人気の熊童子。
美しい花を咲かせるガガイモ科の植物。そもそもガガイモ科の花は奇妙なものが多いのですが、なぜかサクラランの花は殊の外プリティ。
星形の花が集まり、半球状になったりします。世界中で愛好家が多いのも、頷けますよね。
最近は、葉がねじれたタイプのサクラランも人気沸騰中。そのため、観葉植物としても流通しています。
多肉植物は得てして葉を観賞することが多いけれど、あらゆる種類において花を咲かせます。それがどんな小さくても、どんなに地味でも、大切にしている植物なら、花が咲けば童心にかえったように喜べます。
ほんの僅かな期間、普段とは違う姿を見せる「花」。あなたの心にもきっと、花を咲かせることができますよ!
GreenSnap編集部