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トウガラシは熱帯アメリカを原産とする、ナス科トウガラシ科の一年草です。トウガラシといえば食用イメージがあると思いますが、じつは観賞用の品種もありも、古くは江戸時代から愉しまれてきました。おなじみの細長い実の形はもちろん、丸い実や、紫色の実など、バリエーションも豊かですよ。
今回はそんな観賞用トウガラシの栽培についてご紹介します。
観賞用トウガラシの種まきは5〜6月が適期となります。観賞用トウガラシの発芽適温は25〜30℃と、比較的高いのが特徴です。よって最低気温の低い日は、より暖かい室内で管理しましょう。
観賞用トウガラシの種まきは5〜8月が適期となります。鉢植えで観賞用トウガラシを栽培する場合は、10号以上の大きい鉢に植え付けてください。地植えの場合は、土づくりが済んでいる土に植え付けます。
株の間隔は40cm以上空けて植えるようにしましょう。
観賞用トウガラシは、水はけのよい肥沃な土を好みます。「赤玉土小粒6:腐葉土4」に堆肥を混ぜ込んだ土がおすすめです。
地植えでの場合は、苗植えの2週間前に苦土石灰を、1週間前に緩効性化成肥料や堆肥を混ぜ込むとよいです。
観賞用トウガラシには日当たりと風通しのよい環境が適しています。日照不足になると実が細くなってしまうので注意しましょう。
また熱帯地域が原産であることから耐寒性が低く、日本で屋外での冬越しはできません。地植えにする場合は一年草として育てます。
観賞用トウガラシは根を浅く張るので、乾燥に弱いです。土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れでるくらいたっぷり水やりをしてください。
植え付けの際に、元肥として土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
生育状況に合わせて、必要であれば5〜9月ごろに緩効性化成肥料を置き肥してください。
観賞用トウガラシが花のつぼみをつけた頃に、葉っぱの付け根からでてくる脇芽を摘み取ります。
一番上にあるわき芽2つのみを残して、ほかはすべて摘み取ってしまいましょう。指で脇芽をつまみ、横方向にひねることで簡単にできます。
わき芽とりをすることで、花がたくさん咲いて、観賞できる果実の数も増えていきます。
観賞用トウガラシはアブラムシやハダニといった害虫の被害を受けやすい植物です。見つけ次第、いち早く駆除しましょう。
観賞用トウガラシは完熟した果実から種を採取して増やすことができます。果実がしぼんできたら、収穫の合図です。
摘み取った果実を切りひらいて、なかにある種を採取しましょう。種はしっかり乾燥させてから袋にいれ、冷蔵庫で種まき時期まで保存します。
種取りの際は、くれぐれも果実をさわった手で目をこすらないようにしてください。辛味成分が目に入ると、激痛に襲われます。
観賞用トウガラシは、発芽適温や生育適温が比較的高いので、温度管理が育てる上でのポイントです。ある程度大きくなれば育て方も特別なことはなく簡単で、果実を長い間楽しむことができますよ。

GreenSnap編集部