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オタフクナンテンは、メギ科ナンテン属の常緑低木です。秋になると、みごとな紅葉をみせてくれるにも関わらず、冬になっても落葉しない性質をもちます。そのため、カラーリーフとしてガーデニングや商業施設などで幅広く用いられています。
今回はそんなオタフクナンテンの育て方をご紹介します。
オタフクナンテンは、直接日光にあたらないような場所で育てることが重要です。直射日光に当たりすぎると、葉焼けをおこしてしまい、美しい葉色をもつオタフクナンテンの魅力を損なってしまいます。日差しの強い西日などにも注意をしましょう。
オタフクナンテンは通気性、水はけのよい、ある程度の保湿力をもつ肥沃な土を好みます。「赤玉土7:腐葉土3」や「赤玉土4:腐葉土3:黒土3」の配合土を用いるとよいでしょう。
オタフクナンテンの肥料は、休眠期にあたる2~3月に寒肥と、その半年後の8月頃に追肥をあたえましょう。
緩効性肥料や骨粉入りの油かすなどが適していますが、くれぐれも肥料をあたえすぎないようにしてください。もともとオタフクナンテンは強健な植物であるため、肥料なしでも充分に生育するからです。
オタフクナンテンは乾燥と多湿を嫌う性質があります。水やりでは、水切れに注意して育てるようにしましょう。
鉢植えのオタフクナンテンの場合、表土が乾いているようであれば、適宜水をあたえるようにしましょう。土が湿っているようであれば、水やりは不要です。
地植えのオタフクナンテンの場合、真夏のような乾燥がひどい場合をのぞき、水やりは不要です。自然に降る雨だけで問題ありません。
オタフクナンテンの植え付け・植え替えの適期は3~4月、または9~10月です。
鉢植えのオタフクナンテンの場合、苗よりひとまわり大きな鉢に植え付けします。オタフクナンテンは比較的生育が遅いので、植え替えは2~3年に一度ほどで問題ありません。
地植えのオタフクナンテンの場合、植え付けを行う2週間ほど前に腐葉土などを土に混ぜ込むという、事前準備を行っておきます。
土づくりがすんで2週間後、苗よりひとまわり大きな植え穴をつくり、植え付けを行いましょう。
オタフクナンテンは挿し木で増やすのが一般的です。挿し木は、2月頃に行いましょう。古くなった芽を切り、葉を落としたら、5cmほどの長さに切りそろえましょう。そのあとは、赤玉土などの新鮮な土に挿し、ビニールなどで覆って乾燥を防ぎつつ、水をあたえて育てます。
オタフクナンテンは生育がゆるやかなため、定期的な剪定は不要です。樹高が伸び、下方の葉が枯れてきたようであれば、その部分を剪定し、整えてあげるだけで十分です。
オタフクナンテンは病害虫への耐性が高いことで知られています。しかしカイガラムシなど、すす病といった二次被害を及ぼす害虫が発生することがあります。
もしカイガラムシを発見した場合は、幼虫であれば殺虫剤を、成虫であれば薬剤が効きにくいため、ブラシなどでこすり落とすなどしましょう。
オタフクナンテンは、頻繁なお手入れをせずとも生長してくれるため、ガーデニング初心者でも扱いやすい植物となっています。育て上げれば、秋の紅葉を人一倍ながく体験できますよ。
GreenSnap編集部