warning
error
success
information
水生植物であるウォーターポピーは、学名を「ヒドロクレイス・ニンフォイデス」といいいます。ブラジル原産のこの植物は、夏から秋のはじめにかけて、花を咲かせます。多年草で、水面を覆い被さるように成長し、およそ50cmほどの幅までになります。今回は、そんなウォーターポピーの育て方について説明します。
ウォーターポピーは植物全体が水の中、あるいは水の中に一部が入った状態で育つ植物です。そのためウォーターポピーを育てる環境は、池や水槽あるいはビオトープのように、植物ごと水の中に置くことができるところです。
さらに、ウォータポピーは水生植物のなかでも、浮葉植物と呼ばれるものに分類されます。このタイプは葉が水に浮くように、ポットそのものは水中に置いて育てます。
ウォーターポピーのような水生植物にとって、水はとても大切です。常に水位がある一定から下がらないように注水し、葉がしっかりと水に浮く状態を保ちましょう。まだ水に淀みのない環境で育てるようしましょう。
ウォーターポピーへは、固形の化成肥料を与えます。肥料を与える時期は、ウォーターポピーの成長期にあたる春先から秋の頭頃です。
肥料を上げる頻度は一ヶ月ごとで、量の目安は、一株に付き、小粒で3粒もあげると十分です。
ウォーターポピーは土にこだわる必要はありません。適当な土がない場合は、園芸用に販売されている水生小物用の土を購入されるとよいでしょう。
ウォーターポピーの植え付け・植え替え時期は、4~6月頃がおすすめですが、真夏以外はどの時期に行っても問題はありません。根は崩さないように、まるごと大きな鉢に植え替えてあげるほうが良いでしょう。
ウォーターポピーを増やしたい場合は、「株分け」という方法をとります。
株分けを行う時期は春です。ウォーターポピーの葉が水面に元気よく生い茂っているものをみつけます。その茎を適度にカットします。切った茎の節から根がでてきたら、植え直します。
ウォーターポピーの草丈は10cmほど、広がりは20cm~50cmほどにもなります。浮葉があまりにも込み入ったような環境で育てると、お互いの葉が重なったままになり、草体そのものが徐々に弱くなっていくことがあります。
そのため、葉が生い茂り水槽などが小さいときは、お手入れのためにも株分けを行ってあげると良いでしょう。
また、ウォーターポピーは冬に弱いので、寒い時期には冬枯れのようになることがあります。葉が弱ってきたからといって、死んでしまったと勘違いをせず、暖かい時期になるまで待ちましょう。
暖かい季節になると、葉も青々と復活してきます。ただし、とにかく水がない状態は良くないので、水を絶やさないようにします。
ウォーターポピーは、特に心配する病気や害虫はありません。
水中で育てる水生植物であるウォーターポピーは、メダカなどの水槽の中で水草の代わりとして育て、鑑賞を楽しむ方も多いです。見ているだけで涼しさを感じる植物です。お庭がある家は、ぜひウォーターポピーなどの水生植物を使い池やウォーターガーデンづくりに挑戦してみてはいかがでしょう。
温かい環境だと冬でも葉は枯れることなく青々として葉を鑑賞できます。一年を通して葉を楽しみたい方は、水温が5℃になるように保ちましょう。特に、屋外で育てている場合は、日当りのよい環境におきましょう。
※トップ画像はウォーター@GreenSnap
GreenSnap編集部