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アサザはミツガシワ科アサザ属の多年草で、原産地はユーラシア大陸・朝鮮半島・中国・日本です。国内では北海道を除く全国に自生していますが、霞ケ浦では絶滅の危機に瀕しているともいわれています。今回はこの貴重種であるアサザの栽培方法や手入れの仕方を紹介します。
アサザは、一日の半分は日当たりがある半日陰で育てます。
鉢植えの場合は鉢ごと水に浸けて育てますが、このとき葉が水面に浮くよう水位を調節(株元から10cm程度の深さ)してください。少しくらい沈む葉があっても問題ありません。地植えにする場合も同じように、水に葉が浮くような水深の場所に植えてください。
アサザは基本的に水の中で育てるので、水やりの必要はありません。株元から10cm程度の水深で葉が水面に浮くよう、水位を調節してください。
アサザを地植えにした場合は、肥料は特に必要ありません。鉢植えの場合も、植え付けの際に元肥を入れておけば植え替えまでは特に必要ありません。
アサザには田んぼの土が適していますが、手に入らない場合は赤玉土などを使いましょう。もともと水が溜まっている場所に植える場合はそのままの土で十分です。
アサザの植え付け時期は3~4月頃が適期です。アザサはランナー(匍匐茎)を横に伸ばして生長するので、鉢植えにする場合は、できるだけ口の広い鉢に植え付けてください。
アサザは繁殖力が強いので、2年に一回は株分けをして植え替えましょう。アサザの植え替え時期は植え付けと同じく3~4月頃が適期ですが、根鉢を崩さないままの植え替えなら、一年を通して行えます。
アサザの増やし方は「株分け」が一般的です。横に伸びた茎から根が出ているので、2~3株に分けて植え付けてください。
アサザにはネクイハムシがつくことがあります。浮葉を食害するので見つけ次第駆除してく
ださい。
アサザは繁殖力が強いので、株が込み入ってきたら株分けをしてください。耐寒性が強く、多年草なので株は越冬します。冬は枯れたように見えますが、春になれば花茎を伸ばすので水を切らさないようにしましょう。
アサザは水面に葉を浮かせて生育する浮葉性植物であり、水底の泥土の中で地下茎を垂直方向に伸ばして生長します。このような地下茎を匍匐茎(ほふくけい)といいます。
アサザの花の開花時期は5~9月頃で、水上に花茎を伸ばし黄色の半日花を咲かせます。
平安時代にもそう呼ばれていたアサザ(浅沙/阿佐佐)という和名は、波の立たない池や湖沼などの浅い水域に生育することに由来します。ハナジュンサイ(花蓴菜)やイヌジュンサイ(犬蓴菜)という別名の通り、若葉は食用に使えます。
今回は浮葉性植物である「アサザ」の栽培方法を紹介しました。アサザの黄色い花は午前中に咲き午後にはしぼんでしまう半日花ですが、多年草なので毎年楽しむことができます。もし庭に池やため水があるのなら栽培に挑戦してみるのもいいですね。
※トップ画像はあかさん@GreenSnap
GreenSnap編集部