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タマシダはシダ系の植物です。花は咲きませんが、葉の存在感が印象的な植物です。耐陰性もあるため室内で育てる観葉植物としても向いています。ここではこうしたタマシダの育て方について紹介しています。タマシダのおすすめ品種も解説したのでインテリアにタマシダを合わせたいという人も参考にしてみてください。
タマシダは耐陰性がある観葉植物なので、半日陰で育てましょう。ある程度日陰でもしっかり育ちます。なお、タマシダは夏場の直射日光に弱いため、夏場は特に日に当てすぎないようにしましょう。気温が高すぎると葉焼けを起こすこともあります。
タマシダを外で育てる場合には遮光が必要です。遮光をしたい場合には屋根のあるところで育てたりすると良いでしょう。また、ホームセンターなどで売っている遮光ネットも役立ちます。
耐陰性があるため室内でも育てやすいのがタマシダの利点です。しかし、乾燥には弱いのでエアコンには直接当てないようにしましょう。また、多湿にも強いので浴室などのジメジメするところにも置くことができます。
タマシダを育てている表土が乾いたら、水を与えましょう。タマシダはしっかり水を上げないと、枯れたり葉の色が変化しやすいので気をつけてください。
特に成長期にあたる春から秋にかけては、霧吹きも利用して葉にも水を与える方が良いです。霧吹きをすることで、アブラムシなどの害虫も予防可能です。とはいえ、水のあげ過ぎにも注意してください。
冬になったら水やりの回数を減らします。表土が乾いて数日経ったら、水をあげる程度で十分です。
タマシダはしっかり肥料をやると育ちが良いです。
タマシダは高湿度の環境を好みます。そのため、水苔やベラボンなどに植え付けることも可能です。
タマシダは5月から9月にかけて植え付けます。夏真っ盛りの時期に植えるのは発芽の関係からあまりおすすめできません。
また、タマシダの苗を購入する際には虫がついていないかチェックしてください。虫がついている苗はすでに弱っていることが多いです。虫がついている苗を購入するとガーデンに虫を広げてしまうことにもなりかねないので気をつけてください。
タマシダを鉢で育てている場合には、根詰まりを防ぐためにも定期的に植え替えします。2年に一回を目安にすると良いでしょう。植え替え時期は、4月から8月にかけてが適期です。
根詰まりすると見た目が悪くなるだけでなく、水も吸収できなくなります。最悪の場合、枯れることすらあるのです。もしも植え替えしない場合には、根をある程度切り落としてあげてください。
タマシダの増やし方は「株分け」が一般的です。株分けの適期は、春から秋にかけてです。元気な株を選んで新しい土に株分けしてみましょう。
タマシダの枯れてきた葉があったら、切り取って整理します。こうすることで病気なども防ぎやすくなります。また、下葉が枯れることがあります。この場合には適度に間引いて植え替えすると良いでしょう。
また、気温が5度を下回るようだったら、冬の時期は室内に取り込みましょう。
まれにこの虫が発生します。カイガラムシは殺虫剤で殺す他、落ちにくいカイガラムシはブラシなどで直接擦り落とします。
梅雨に発生しやすい虫です。葉だけでなく花も食害されることがあります。ナメクジがいたらつまみとって除去します。
アブラムシはタマシダの葉にくっついて養分を吸い取ります。アブラムシは放って置くと大量発生しやすいです。発生したら霧吹きなどで落とします。数が増えて対処しにくくなったら殺虫剤でまとめて倒します。
アブラムシと同様に葉にくっついて養分を吸います。葉の裏に潜んでいるので見つけにくいです。
アブラムシやハダニを放って置くとスス病が発生することがあります。これはアブラムシがスス病の媒介となっているため。スス病になったら感染を防ぐために悪くなった葉を早めに切り落とします。
ツデーは最もポピュラーな品種です。ツデーが人気なのはサイズが比較的小さいことも関係しています。耐陰性があるツデーを小鉢などに入れて室内で育てるのはおすすめです。
こちらは大型の品種です。かなり大きくなるので室内で育てる際には気をつけてください。
スコッチシダは熱帯アメリカが原産です。ツデーと同じくらいの大きさです。葉がかなりもふもふしています。
南米が原産の観葉植物です。セイヨウタマシダは様々な派生品種があります。ボストンタマシダはセイヨウタマシダの派生品種です。
比較的小さい品種です。小さいので育てやすいと感じる人は多いでしょう。
日本にも自生するヤマシダの一つです。南西諸島などに生息しています。石灰岩の崖などに生えている姿を時折見かけることができます。
日本各地にもタマシダは自生しています。本州だと伊豆や九州のタマシダが有名です。また、小笠原諸島や南西諸島などにも生息しています。野生のタマシダは岩の植えや海岸近くなどに自生していることが特徴です。
タマシダの仲間はかなり多いです。例えば、ヘダなどがタマシダとかなり近いです。他にもハート型の葉が特徴的なハートファンなどもタマシダの仲間。タマシダに手を出して気に入ったらこうした関連植物も検討してみると良いでしょう。
タマシダは室内で育てるのにも向いていることから、インテリアとしてよく活用されます。この際にはタマシダのサイズや葉の色をじっくり調べて品種を選ぶと良いでしょう。
ただし、室内で育てられるからといってどこにおいても良いというわけではありません。やはりある程度の日光は必要ですし、エアコンなどの近くに置くと枯れやすくなります。
タマシダは花はつけない植物なので、鉢を選んで、室内のインテリアとして存在感を光らせてあげると良いでしょう。
タマシダは花をつけないものの花言葉はいろいろと存在しています。例えば、タマシダの花言葉として「愛嬌」と「魅惑」があります。タマシダの可愛らしい花がこうした花言葉を連想させるのでしょう。ちなみに9月10日の誕生花でもあります。
タマシダは英語では「sword fern」やネフロピレスなどとも呼ばれます。ほかにツディと呼ばれることも。また、日本語でタマシダ(玉羊歯)と呼ばれるのはタマシダの独特な葉っぱなどの形状のため。
タマシダについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。タマシダはシダ系植物の中では比較的育てやすいのでおすすめです。また、室内でも育てられるのでインテリアと合わせるのにも向いているところでしょう。タマシダは存在感もかなりあります。
※トップ画像はアヤセさん@GreenSnap
GreenSnap編集部