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日本中どこでも目にするカキドオシは、シソ目シソ科の山野草です。漢字で「垣通し」と表記するこの植物は、垣根を通り抜けて育つほど繁殖力が強いです。多年草で生命力の強いこの植物は、国内では3種類ほど自生しているといわれています。草丈は、3.5cmぐらいまでに成長します。
今回はそんなカキドオシの育て方についてご紹介します。
カキドオシは空き地などどこでも生える生命力の強い山野草なので、育てる環境はどこでも大丈夫です。とはいえ、日向が好ましい環境といえます。
カキドオシは地植え、鉢植えどちらでもよく育ちます。
地植えのカキドオシの場合は、水やりする必要はあなく、降雨で十分に栽培できます。
鉢植えで育てる場合は、ほかの植物のように神経質になる必要はないといえど、乾燥させない程度に水をあげましょう。ただし、水をあげすぎても根腐れの原因となります。そのあたり注意が必要です。
カキドオシには、肥料は与えなくても大丈夫です。
もし与える場合は、緩効性の置き肥がおすすめです。ゆっくりと効果を発する肥料ですので、春先か秋に与えれば追肥なしで大丈夫です。耐寒性、耐暑性も普通にある山野草なので、肥料に神経質になることはありません。
カキドオシを鉢植えで育てるなら、山野草用の市販されている土を購入するとよいでしょう。
もしご自分でブレンドするならば、赤玉土、腐葉土を7:3がおすすめです。基本的にどんな土でもよく育ちますが、軽石が多い土の場合は草体は全体的に小さめで成長します。
カキドオシの植え付け・植え替え時期は、3月初旬から6月下旬の春から初夏にかけてと、10〜11月の真冬に入る前の秋がて適期です。基本的に真夏、真冬をのぞくといつでも植え付け・植え替えが可能です。
ポット苗を植え付けるにしても、株分けのものを植えるにしても、根がしっかりと張るまでは乾燥しないように水やりに気をつけます。
カキドオシの植え替えは、一年に一度程度の頻度で、鉢のサイズを見直してあげます。鉢が小さい根がつまり株、草体そのものが弱っていきますので、気をつけましょう。
カキドオシは、「種まき」、「株分け」、「挿し芽」のいずれかで増やすことができます。自生しているカキドオシから株分け、挿し芽で増やす場合は、同じ種類の花を毎年鑑賞できます。
カキドオシの株分けは数年たったカキドオシの株がほどよい大きさになっていますので、植替えの時に、切り分けて増やすのがおすすめです。挿し芽は、葉の部分から初根しますので、適度に葉を取り、挿してあげるとよいです。
苗や種を選ぶときは、好みの花カキドオシを選ぶことができます。班入りの花が人気で、種で増やしていく場合は花の種類が選択できるのがメリットです。
カキドオシを地植えしている場合は、特に手入れの必要はありません。見た目の問題で、つるを這わせたい方向に導いてあげるとよいでしょう。鉢植えの場合は、適度に間引くとよいでしょう。
カキドオシは、病気には特に心配ありません。害虫はアブラムシ、ヨトウムシが発生する恐れがあります。
カキドオシは昔から民間薬として使われてきていますが、もし薬として使用を考えている場合は、薬剤などを使わずに見つけ次第、防除がいいでしょう。
カキドオシは開花時期の4〜5月頃に、とても可憐な紫色の美しい花を咲かせます。カジバナ、モウセン、ヤマスミレ、などと呼ばれることもあります。
春先に花を咲かせ、葉は一年を通して青々とした常緑性の山野草のカキドオシは、ガーデニング初心者でも簡単に栽培できる植物としておすすめです。グラウンドカバー、ハンギングバスケット、あるいは鉢植えとして気軽に育てみてはいかがでしょう。
※トップ画像はタンプさん@GreenSnap
GreenSnap編集部