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ウコギは、ウコギ科に属する落葉低木です。あまり聞き慣れない植物かもしれませんが、古くから根の皮は漢方薬として、若葉は山菜として利用されています。そんなウコギの栽培に適した場所や手入れの仕方など、育て方についてまとめてご紹介します。
ウコギは日当たりのよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます。また、水はけがよい場所で育てると良いでしょう。
また、庭木として植えることはもちろんですが、ウコギの幹や枝にはとげがあることから、防犯対策として生垣にすることもできます。なお、ウコギは寒さに強いので、地域を問わず育てられます。
ウコギの土の表面が乾燥していたら、たっぷりと水やりをします。夏は暑さにより土が乾きやすいので、水切れしないよう注意しましょう。
冬は成長が緩やかになるため、水やりは控えめにします。土の表面が乾いてから3〜4日後に水やりをするようにしましょう。
ウコギへは、2月頃に緩効性化成肥料を、株元にパラパラとまき散らします。緩効性肥料は、成分がゆっくりと土に浸透していき、2ヶ月程度効果が持続する肥料です。そのため、冬に施肥しておくと新芽の促進などが期待できます。
ただし、ウコギは多くの肥料を与えなくても、春から夏にかけてよく育ちます。葉色が悪いときには、7月頃に追肥をするとよいでしょう。
ウコギを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。地植えの場合は、植える場所の土に腐葉土を混ぜ込んで使います。
鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で配合した土が適しています。配合するのが手間な場合は、市販の草花用培養土を使うとよいでしょう。
ウコギの植え付け・植え替え時期は、12月〜2月頃です。
地植えの場合は30cmぐらい株間をあけ、根鉢の1回り大きい穴を掘って、そこに苗木を置いて植えていきます。活着しやすくするために、植え付けあとはたっぷりと水やりをしてください。
鉢植えの場合は水はけをよくするために、鉢底ネットを入れた鉢に鉢底石を敷きます。そして、その上に土を入れて植えていきます。鉢植えの場合も、植え付け後にたっぷりと水やりをすれば完了です。
ウコギは、挿し木をして増やすことができます。挿し木は、以下の手順で行います。
挿し木をしてウコギが発根するまでは、約1ヶ月かかります。
1月〜2月頃に込み入っている枝を切り落として、日当たりや風通しをよくするようにしましょう。剪定をしておくと、病害虫の発生を防ぐことができます。
ウコギの栽培で気をつけたい病害虫は、アブラムシやうどんこ病などです。アブラムシは春から秋にかけてつきやすく、新芽や新梢、幹などを吸汁して生育を阻害します。加えて、カビが原因のすす病や、ウイルス性の病気を誘発することもあります。
アブラムシは蒸れた状態のときに発生しやすいため、風通しをよくして防ぎましょう。寄生していたら薬剤を散布して駆除してください。群棲していることが多いので、早めの対処が肝心です。
うどんこ病は、葉に白いカビが発生する病気です。葉についたカビは、徐々に葉の表面に広がって光合成を阻害するため生育が悪くなります。発病から時間が経っている場合は、薬をまくのではなく、葉ごと取り除いて処分してください。
ウコギは、4月〜6月頃に伸びてきた若葉を摘み取って、料理に使うことができます。おひたしや和え物、天ぷら、炒め物、塩茹でをした後に細かく刻んでご飯に混ぜるなど、さまざまなバリエーションで楽しめます。
ウコギは、若葉を収穫してさまざまな料理に活用したり、生垣として庭で活用できるのが大きな魅力です。初心者でも比較的簡単に育てられるので、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
※トップ画像はおててさん@GreenSnap
GreenSnap編集部