warning
error
success
information
北海道南部から九州まで、日本各地に分布するマサキは、海岸近くに自生していることが多く、生け垣にもよく利用されています。樹高は2メートルから6メートルほどになり、根元近くから枝分かれするのが特徴的です。長さ5センチほどの葉っぱは、厚くて光沢があり、縁がギザギザしています。
ここでは、そんなマサキの育て方についてご紹介したいと思います。
マサキは日なたの方を好みます。ただし、塩害などにも強くとても丈夫なので、半日陰でも育てることもできます。
マサキは基本的には地植えにするので、雨の恵みに任せればOKです。ただし、植え付けから1年程度は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしてあげてください。
また、植え付けから1年以上経っていても、真夏など乾燥しやすいときには様子を見て水やりをしましょう。
マサキはそれほど肥料を必要としません。2月頃に有機質肥料を株元に施しておけばOKです。
葉っぱに元気がないなど、生育がよくないときや、強い剪定をした場合などには緩効性肥料を与えるとよいでしょう。
マサキは水はけが良く、腐葉土などが入った肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
春なら3月上旬から4月中旬、秋なら9月中旬から10月中旬頃が、植え付けに適しています。
植え付けの際には、有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として施しておきます。マサキには、細かい根っこがしっかり張りますので、根っこの間までしっかり土を入れて、ていねいに植え付けましょう。
マサキは挿し木で増やすことができます。6月頃に、新しい梢から15センチ前後の挿し穂をとったら、水に挿して吸水させてから湿った土に挿します。
その後は直射日光が当たらない明るい反日陰で管理し、土が乾いてしまわないように水やりをしてください。
マサキは6月頃と10月頃の年2回ほど刈り込みをします。マサキ自体は剪定にも強いので、やや強めの剪定を行っても大丈夫です。その際に枯れ枝なども整理しておきましょう。
マサキがかかりやすい病気には、うどんこ病があります。風通しや日当たりが悪いとかかりやすいため、混み合った枝は適宜間引いておきます。
また、栄養不足になっている場合もうどんこ病にかかりやすいので、栄養不足だと思われる場合には肥料を与えるなどして予防します。
ユウマダラエダシャクというシャクトリムシの仲間や、ツノロウムシというカイガラムシの仲間などの害虫が付きやすいため、あらかじめ薬剤を散布して予防しましょう。
特にユウマダラエダシャクによる食害には注意が必要で、葉っぱを食べつくされないようにしましょう。
マサキは6月から7月頃に、直径5ミリほどの小さな花をたくさん咲かせます。花姿はとてもかわいらしく、11月から1月頃には薄紅色に実が熟して裂け、種が現れます。
ここでは、マサキの育て方をご紹介しました。
日本や中国原産のマサキは、日本全国で見ることができます。それほど日当たりが良くなくても育ち、耐寒性もあります。
なおかつ海の近くで自生しているくらいですから、塩害にも強いという、とても丈夫な植物です。
丈夫なので、初心者にも育てやすくておすすめですよ。
※トップ画像はリュウさん@GreenSnap
GreenSnap編集部