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庭木で庭の目隠しをすると、ブロック塀やフェンスなどよりもよりナチュラルな印象になって美しいです。ただし、目隠しになるような樹種には「常緑性」があるものを選ぶことが大切です。
今回は庭木に目隠しとして樹木を植えるときのポイントと、おすすめの常緑樹についてご紹介します。
庭木を目隠し用に植えるのであれば、一年中緑色の葉が生い茂る常緑樹がおすすめです。
常緑樹とは1年中葉を茂らせる性質を持っている樹木のことで、落葉樹とは違って冬になっても葉を落とさないので、季節によって目隠し効果が落ちるということはありません。
常緑樹は数えきれないほどたくさんありますが、今回はその中からとくに丈夫で目隠しできる樹種をご紹介します。
バラ科カナメモチ属。真っ赤な葉が特徴的な庭木です。高さは3mから6mまで生長します。よくマンションの入り口に使用されているのを見かける丈夫で育てやすい植物です。
生長が早い植物なのでこまめな刈り込みが必要となってきます。和風のお庭と相性がよい植物で、赤い葉の見た目と葉が生い茂り適度な目隠しとなるため人気です。
コニファーはおもにヨーロッパに自生する針葉樹の総称です。種類は500以上あり、品種によって樹高も変わりますが、どれも洋風の庭によくあう庭木として親しまれています。
ただし、中には落葉性のあるコニファーのあるので、品種選びは慎重に。
モクセイ科モクセイ属。葉に切れ込みとトゲをもち葉が密にしげるので、目隠し用はもちろんのこと、防犯性も高い樹種です。
白い花や真っ赤な実がなるので、季節の変化も楽しめます。とくに洋風の庭に植えるときは西洋ヒイラギがおすすめ。
ニシキギ科ニシキギ属。2mから5m前後に生長します。剪定しやすく、ちょうど目隠しの高さに最適です。生長が早くないので、手入れの頻度も高くないため目隠しに使いやすく人気があります。
洋風のお庭にも和風のお庭にも合います。葉が密集して生い茂るため、目隠しに向いています。
もっと常緑樹の種類を知りたい方はこちらの記事をチェック!
ツツジ科カルミア属。北アメリカ原産の常緑低木で、酸性の土壌で育つのが特徴です。
五枚の花びらが咲開くと五角形のような花姿になり、それが密集して咲くのでとてもかわいらしいです。つぼみも金平糖のような形をしていて、洋風の庭におすすめの低木です。
モクセイ科モクセイ属。キンモクセイというとやはり良い香りが魅力的ですよね。ふわっと強く香るため、庭木としてとても人気が高いです。自宅に植えれば、花期なら外に出ただけで良い香りがしますよ。
丈夫で育てやすく、生長が早くないため手入れもかんたんです。高さは3mから10mにまで生長します。和風のお庭にぴったりなため、日本庭園のようなお庭を作りたい方に人気があります。目でも香りでも季節を感じられておすすめです。
ツバキ科ツバキ属。2月から3月に5枚花弁の美しい花が咲くため、庭木として人気があります。葉の色は濃い緑で、花の色とのコントラストが美しいです。
着物の柄にもなるほどの花なので、和風のお庭にとても合います。ただし頭からぽとっと花が落ちるので、落ちた花の掃除など若干手入れや掃除が必要となります。
ツツジ科ツツジ属。4月から6月に花を咲かせることで有名です。ピンク、白、赤などの花色があり、丈夫な植物なので、屋外で育ててもほぼ手入れは不要です。水やりの心配もありません。
白やピンクなど色を分けてグラデーションの生垣を作ることもできておすすめです。
イチイ科イチイ属。2mから10mほどに生長する植物です。常緑性のある植物なので美しい葉を長く楽しむことができます。日陰でもよく育ち、樹形が整いやすいため手入れも楽な植物で庭木としても人気があります。
和風のお庭に向いた庭木で、赤い果実も愛らしいので、取り入れている方も多いです。
ブナ科コナラ属。高木に属し、自然樹高は15mほどになります。生育旺盛で寒さにも暑さにも強い丈夫な樹種なので、ほったらかしにしても枯れることはほぼありません。
やや幅広な葉をよく茂らせ、刈り込みにも強いので生垣としてもよく使われます。
モチノキ科モチノキ属。そのまま自然に育てても5mほどにしか伸びない低木で、寒さ暑さに強く丈夫です。
萌芽力が強く、刈り込めば刈り込むだけ葉が茂るので、目隠しはもちろん生垣にもトピアリーにも向いています。
もっと生垣におすすめの庭木を知りたい方はこちらの記事をチェック!
バラ科バラ属。中国原産のバラの一つで、常緑つる性低木です。春ごろになると黄色い花がたくさん咲き乱れます。トゲがなくつるも比較的しなやかなので、ガーデニング初心者にも安全にフェンスに誘引して楽しめます。
モクセイ科ソケイ属。4〜5月ごろになると白い花を一面に咲かせる常緑つる性植物です。ジャスミンのような甘く爽やかな香りがあるのも特徴のひとつで、目隠し用の庭木としても、観賞用としても楽しめます。
ウコギ科キヅタ属。星形に切れ込みが入った葉が特徴てきで、暑さにも寒さにも乾燥にも強い、ガーデニング向きのつる性常緑植物です。耐陰性が高いので日陰でも育ちます。日当たりを気にしないで育てられる、おすすめの目隠し用植物です。
タデ科ミューレンベッキア属。寒さにも暑さにも強いつる性の植物で、名前の通り針金のような黒い枝に丸い葉っぱをたくさんつけます。
かなり葉が茂り、日陰にも強いので、フェンスに誘引して目隠しとして使うことができます。
もっと常緑つる性の植物を知りたい方はこちらの記事をチェック!
庭の目隠しにはブロック塀やレンガ塀を利用する方法もありますが、少し圧迫感がありますよね。庭木で目隠しすると、より自然で庭の植物と同化して景観がよくなるメリットがあります。
ブロック塀などであれば、建ててしまうと高さを変えることは難しいですが、庭木を生垣などにする場合は、剪定をすることで高さを変えることが可能です。季節によって外から入る光の量を調節することもできます。
また季節によって変化するので目隠しとしてだけでなく、季節の変化も楽しむことができますよ。
目隠しとして庭木を植えることのデメリットとしてはお手入れが大変なことです。植物なので枝葉を伸ばして生長していきます。伸び放題になれば自宅の庭の景観が悪くなってしまいます。自分で手入れをするか、剪定屋さんに依頼することになるため、手間や費用がかかってしまうこともあります。
目隠し目的で庭木を育てるなら、じつはきちんと剪定をして葉を茂らせることが大切なんです。
剪定というと葉を切ったり枝を切ったりして、逆に目隠し効果がなくなるのではと思う方もいるでしょうが、植物は剪定をすることで枝が分岐するので、むしろ葉が茂って目隠し効果がアップするのです。
剪定は難しいイメージがあるかもしれませんが、とくに刈り込みに強い樹種であれば、表面の葉を切るだけでもかなり効果がありますよ。詳しい剪定方法はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
より自然なお庭にしたいなら、目隠しや生垣として庭木を植えてみませんか。花期が長い庭木であれば、目からも楽しむことができますよ。
しっかりとプライバシーを守りたいなら、1m50センチ前後の大きさがおすすめです。1m以下であればオープンな雰囲気で開放的なお庭になります。
生垣は剪定して高さを変えることができ、気分によって高さを変えて楽しめるのも魅力の1つです。香りを楽しめるものや果実が愛らしいものなどさまざまな種類がありますので、ぜひお好みでお選びくださいね。
GreenSnap編集部