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排気ガスや暑さ、潮風にも強いことから、公園や道路の緑地帯にもよく植えられているシャリンバイ。ご家庭の生垣としても人気があります。花は梅に似ているシャリンバイですが、バラ科に属する常緑低木です。比較的丈夫な庭木なので、初心者でも挑戦しやすいでしょう。今回はシャリンバイの育て方をご紹介します。
シャリンバイは、日当たりのよい場所で育てるのが適しています。暑さにも強いので、とにかく日当たり優先で場所を選びましょう。また、排気ガスにも強いので、道路と家の敷地の堺の生垣として植えるのもおすすめです。
シャリンバイを地植えにする場合、小さいうちは土の表面が乾いたら水やりをしますが、しっかり根付いたら特に水やりの必要はありません。自然の降雨で十分でしょう。降雨がない日が続き、乾燥しきっているときのみ水やりをします。
シャリンバイを鉢植えにする場合は、土の表面が乾いたら水やりしましょう。
シャリンバイへは、寒肥として2月~3月頃に、化成肥料を株元に施します。
シャリンバイを育てるときは、水はけがよく、肥沃な用土を用いましょう。
赤玉土に腐葉土、堆肥を多めに混ぜた用土がおすすめです。水はけをよくするのに、砂を少し混ぜるのも1つの手です。土作りが面倒なら、市販されている園芸用の培養土を使うとよいでしょう。
シャリンバイの植え付け時期は、3月~4月頃が適期です。
シャリンバイを地植えにする場合は、根鉢の2~3倍の穴を掘り、元肥として緩効性の化成肥料を施します。掘りかえした土に腐葉土、堆肥を多めに混ぜて戻しましょう。水はけをよくするには、砂を少し混ぜます。
鉢植えの場合は、元肥として緩効性の化成肥料を施し、赤玉土に腐葉土、堆肥を混ぜた用土か、市販されている園芸用の培養土を用いて植え付けましょう。
シャリンバイを鉢植えにした場合、根が鉢にまわってしまったら、ワンサイズ大きい鉢に植え替えましょう。植え替えする際に、根を気傷つけないように気を付けてください。なお、シャリンバイの植え替え時期は、植え付け同様、3月~4月頃が適期です。
シャリンバイは、完熟した実から種を採取します。種の採取は11月~12月になるので、種まき時期は翌年の3月~4月頃になります。採取した種は、乾燥しないよう、ビニール袋に湿った砂と共に入れて保管します。
春もしくは6月頃に、若い枝を10㎝位の長さに切り、発根促進剤に浸けたあと、挿し木します。
シャリンバイの樹形を整えるのと共に、日当たり、風通しをよくするために剪定しましょう。
剪定時期は、花後の7月頃が適しています。シャリンバイは、その年に伸びた新枝に花芽ができ、翌年の春に開花しますので、刈り込み過ぎると、花芽がつくはずの枝先を切ってしまう恐れがあるのでご注意ください。
すす病は、カイガラムシの排泄物の上に繁殖します。すす病にかかると葉が黒くなり、光合成が行えなくなってしまい、生育不良に陥ってしまうため注意が必要です。薬剤を散布すると共に、カイガラムシを駆除しなくてはなりません。
こうやく病は日当たり、風通しが悪いと発生しやすく、カイガラムシの分泌物を栄養源に繁殖する病気です。枝や幹に、毛足の短いカビが生えます。栄養源になるカイガラムシの分泌物を防ぐため、カイガラムシの駆除も行いましょう。
カイガラムシは葉や枝、幹に寄生して汁液を吸います。汁液を吸われた植物が生育不良に陥ってしまう直接被害のほか、排泄物や分泌物により、すす病やこうやく病を誘発する間接被害もあるため注意が必要です。
葉を傷めないよう、気を付けて歯ブラシで擦り落とすか、殺虫剤を散布して駆除します。
シャリンバイは、春には梅に似た花を咲かせます。その花が終わった秋頃になると、紫色の実をつけます。
シャリンバイの育て方をご紹介しました。シャリンバイは花や実を楽しめるほか、排気ガスや暑さにも強く、生垣にもおすすめです。また、丈夫なので、初心者にも育てやすいでしょう。
あなたもシャリンバイを育ててみませんか?
※トップ画像はピンクのサンダルさん@GreenSnap
GreenSnap編集部