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湿り気のある森林に多く自生するシャガという多年草の植物があります。日本各地でも拝見することができるありふれた初心者でも育てやすい植物です。シャガの花には特徴がありますのでそのことに触れながら、育て方についてご紹介していきます。
シャガは明るい日陰もしくは日陰で育てます。耐陰性にはかなり強いので日光の当たらない環境にも負けません。ただ、あまり暗い場所で管理していると、花つきが悪くなるので注意してください。
シャガはやや湿り気のある場所で育てるようにしてください。シャガは常緑樹の下などに植えても十分育つ植物です。
ただし、寒さの耐性には弱いので寒冷地で育てる場合は、地植えは控えておきましょう。
シャガは湿り気を好むので、水やりは重要な作業となります。
植え付けたあと、根付くまでの間はどの場所で育てていても、土を乾燥させないように注意を払いましょう。
根付いたあとは、地植えの場合水やりをする必要はありません。夏は日差しが強いので、晴れた日が続いて乾燥しているときは水やりを行いましょう。
鉢植えで育てているのであれば、土の表面が乾いていることを見てから与えてください。
冬でも乾燥に気をつけながら水やりを行いましょう。土の表面が乾いてから水やりを行います。
シャガには、花が咲く前に堆肥を与えます。花後には、リン酸成分の多く含まれている油かすを株元に散布します。鉢の大きさにもよりますが、5号鉢であれば2・3個が目安です。
シャガは丈夫な植物ですので、肥料の量は控えめにするのがベストです。生育状況を観察しながら追肥を施しましょう。
追肥を行うタイミングは、葉が黄色に変色しているときです。液肥を2・3週間を目安に1週間のペースで与えるようにしましょう。液肥には、植物がよく育つ三要素の窒素とリン酸とカリが等量に配合された液体肥料を使いましょう。
シャガを育てるときは、主に水はけに良質な土を選びます。その条件が揃っていれば土に拘る必要はありません。
地植えで育てるときは、土に腐葉土を3割ほど混ぜておくと良いでしょう。
鉢植えで育てる際は、赤玉土と腐葉土やバーク堆肥を7:3の配合土を作りましょう。または、市販の草花用培養土を使用することもできます。
鉢植えでも地植えでも、シャガを植え付ける時期は、4月〜6月の間もしくは9月〜10月の間が適期です。植え付け方の注意点として、根茎が地表に隠れる程度に浅めに植えます。
シャガを地植えしている場合が、ほとんど植え替えの必要はありません。
鉢植えで育てているときは、成長が早く根が伸びて増えてくるので、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。増えすぎを防ぎ、根を窮屈にさせないためにも、年に1回は植え替えをしてあげましょう。通気性を良くするように植えるようにしましょう。
シャガという植物は、三倍体の生物体で不稔性になります。不稔性ということは、花が咲いたあとに種子をつくらない性質を持っているということです。そのため、シャガは種まきで増やすことは不可能です。
シャガの増やし方は「株分け」が一般的です。株分けは植え替えの際に同時に行いましょう。
大きくなった株を分けてあげることで上手に増やすことができます。株分けを行う手順は、まず土または鉢から株を取り出します。根に付いている土をほぐしていきます。1株あたり3〜5芽になるように根をはさみで切っていきます。
その後に葉の部分を3分の1の長さになるようカットします。切り詰めることで水分の蒸散防止になり、根付きが良くなります。
非常に丈夫な常緑植物なので特に病気にかかることも害虫に蝕まれることもありません。
湿地性の植物ですので温度に気を付けることはありません。
越冬温度も0度までであれば余裕です。耐寒性、耐暑性共に強いので日本全国で育てることができます。
ただ寒冷地であれば冬場は戸外ではなく室内で管理するようにしておきましょう。
シャガの花言葉は「反抗」や「友人が多い」です。
アヤメに似た花を咲かせるシャガの育て方についてご紹介しました。
薬用として一般的に用いられたかは知られていませんが観賞用としての価値は上等なものです。日陰や湿地帯でもすくすくと育つのであまりガーデニングになれていない方でも育てやすいと思います。自分磨きのために育ててみてください。
GreenSnap編集部