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切り花やドライフラワーで出回ることが多い大きなエキゾチックな花「プロテア」は、約1億年前から存在しているといわれています。切り花も長持ちして、枯れても形が崩れないことが人気理由の一つです。
「キングプロテア」や「ピンクアイス」などの「プロテア」は南アフリカが原生地です。オーストラリアに自生している「テロピア」もプロテアの仲間です。
そんなプロテアの育て方を説明します。
プロテアは暑さにも寒さにも強い植物ですが、どちらかというと寒いところより暖かいところを好みます。そのため、プロテアは日当たりが良い場所で、適度に風通しをよくして育てましょう。寒風が強くあたると、葉が枯れてしまうことがあります。
真夏の気温が高いことにはあまり影響を受けませんが、多湿に弱く、夏の間は風通しの良い半日陰に移動させるか遮光をしましょう。
また、プロテアは耐寒性があるので、暖地では霜が当たっても越冬できますが、霜に当たると新葉が傷むことがあります。‐2℃を下回ると枯れてしまうので、寒冷地では冬は暖かい窓辺で管理しましょう。
プロテアは乾燥がちな環境を好むので、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりします。いつもじめじめとしている状態に置くと、根腐れしてしまうので気を付けましょう。
真は特に過湿になると枯れやすいので、水やりは控えめにして乾燥気味に管理します。
冬もまた、休眠気味になるので水やりは控えます。乾燥気味といっても、乾きすぎても枯れることがあるので気を付けましょう。多肉植物やサボテンに合わせると乾かし過ぎになります。
地植えにしたプロテアには基本的には水やりは必要ありません。ただし、梅雨など長雨のときの過湿には気を付けましょう。
プロテアはやせ地でも育ち、肥沃な土地では枯れてしまうので、肥料は与えなくてもかまいません。
もし肥料を与える場合は即効性の高い液体肥料ではなく、緩効性化成肥料を与えるようにしましょう。プロテアは、窒素分の多い肥料を好みます。
プロテアを育てるときは、酸性寄りの土を用いましょう。プロテアを地植えにするときは、日本であれば基本的に庭土をそのまま使って大丈夫です。
鉢植えにする場合は、ブルーベリーやつつじ、シャクナゲなどの培養土を使いましょう。鹿沼土小粒と腐葉土・ピートモスなどをブレンドした土もおすすめです。
ただし、プロテアの中にはアルカリ性寄りの土壌を好む品種「ジェスター」などもあるので、植える前に確認しておきましょう。
また、普通の培養土に赤玉土小粒や川砂、バーミキュライト・パーライトなどをブレンドして、水はけを改良しておくと良いでしょう。
プロテアの植え付け時期は、3月~4月頃が適期です。
地植えの場合は植え替えの必要はありませんが、鉢植えは3~5月が植え替えの適期です。
プロテアは根が傷つくと枯れるので、植え付けは土を落とさずにそのまま植えつけましょう。鉢植えのときの土を落とさないでそのまま植え付け、一回りか二回り大きな鉢に植え替えます。
植え替え頻度の目安は2~3年ごとに1回ですが、鉢が小さい場合、プロテアは生育が旺盛で根詰まりしやすいので、毎年植え替えるのがおすすめです。
プロテアの切り花がよく流通しているので「挿し木」で増やすことができればよいのですが、こちらは難しいとされています。そのため、プロテアの増やし方は、「種まき」が一般的です。
プロテアの種が隠れる程度に薄く土をかけ、水切れしないように気を付けて栽培します。プロテアの栽培適温が10~25℃なので、温度管理に気を付けましょう。春に種まきするのが適しています。
プロテアは乾燥を好み過湿を嫌うので、梅雨の時期に地植えしているものは雨除けを付けましょう。土も盛り土しておくなど、あらかじめ排水対策は必要です。
プロテアを育てていると、カイガラムシやハダニが付くことがあります。あらかじめ薬剤を散布しておくなどして防ぎましょう。
プロテアの花の花びらに見える部分はすべて小さな花で、小さな花が寄り集まって一つの大きな花になっています。
プロテアは、切り花にしてもドライフラワー長持ちします。過湿を嫌うので、水はけには注意をしましょう。プロテアは大きな花を咲かせますが、なるべくコンパクトに育てたい場合は適宜剪定して整えましょう。また、やせ地に育つので、肥料のやりすぎに気を付けましょう。
※トップ画像はオアシス☆さん@GreenSnap
GreenSnap編集部