warning
error
success
information
紫色の花を咲かせるイングリッシュラベンダー(コモンラベンダー)。北海道などで大量に栽培されている風景を見たことがある人も多いことでしょう。イングリッシュラベンダーは暑さに弱いので、東北以南の地域だと少し育てるのが難しいのですが、しっかり夏場の処置をすればそこまで問題でもありません。ここではそんなイングリッシュラベンダーについて紹介します。
イングリッシュラベンダーは日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。また、イングリッシュラベンダーは高温多湿に弱いので、夏場の管理にきをつけてください。これについては後述します。
イングリッシュラベンダーはジメジメよりも乾燥した土壌をより好みます。鉢の表土が乾いて完全に乾燥してきたら、水を上げるようにします。
イングリッシュラベンダーを庭で育てる場合には基本的に水やりは必要ありません。加湿に弱いため、梅雨場の長雨などに気をつけておきましょう。
肥料がなくてもイングリッシュラベンダーはよく育ちます。逆に肥料を与えすぎると樹形が崩れることもあるため、通常は肥料なしで育ててください。
肥料を与える際には3月から7月の間だけ緩効性肥料を与えます。
イングリッシュラベンダーを育てるときは、市販のハーブ用専用用土を用いるのが一番おすすめです。基本的に水はけの良い用土を用いましょう。
また、庭に植える際にはコケが生えているような場所には植え付けないでください。コケなどは地面がジメジメしている証拠です。
イングリッシュラベンダーの苗は葉色が良いものを選びましょう。また、表土にコケなどが生えているような苗は避けてください。イングリッシュラベンダーにもいろいろと品種があるので自分にあったものを選びましょう。
イングリッシュラベンダーは4月から5月にかけて植え付けます。鉢植えの場合、鉢に底石を入れて用土を3分の1ほど注ぎます。あとは購入してきたイングリッシュラベンダーの苗を鉢に入れて土をかぶせて植え付けるだけです。
植え終わったら水を与えて日陰で根の定着を待ちましょう。根が定着してきたようならば日当たりの良い所へ移動させます。
地植えの場合には用土をつくったら、穴を掘ってイングリッシュラベンダーを植え付けてください。苗毎の間隔は最低でも30cm程度は取ると良いでしょう。
イングリッシュラベンダーは前述にもある通り、高温多湿に弱いです。そのため、夏はなるべく風通しの良い半日陰に移動させておきましょう。暑いところで放置しておくと、最悪の場合枯れることもありますので、夏は完全に室内で育てるのもおすすめです。
一方、イングリッシュラベンダーは比較的寒さに強いです。そのため基本的に冬場の対処は必要ありません。
とはいえ、雪がイングリッシュラベンダーに積もると茎が折れることがあります。このため、豪雪地帯で育てる場合には雪が積もらないように屋根をつけるなどして工夫してください。
風通しが悪いと発生しやすいです。うどんこ病になるとうどんこが葉などに付着したように見えkます。うどんこ病になってしまったらすぐに殺菌してください。
春になると発生することがあります。増える前に殺虫剤などで退治します。
イングリッシュラベンダーは種で増やすこともできるものの、発芽率は決してよくありません。このため、基本的に苗をホームセンターなどで購入してきて植えるか、挿し木で増やすのがおすすめです。
挿し木で育てるのは初心者にもおすすめです。時期は春もしくは秋ですが、春場のほうがおすすめです。
やり方も簡単で、まず挿し木に用いる茎を5cm程度切り取ったら、水に数時間ほどつけて吸水させましょう。挿し木に用いる茎は、丈夫そうなものを選んでおいてください。その後に発根促進剤を用いても構いません。あとは用土に挿し木します。
根が生えるまでは日陰で管理して、根が根付いたら植え替えします。
種まきは簡単ではないですが、イングリッシュラベンダーの栽培に慣れてきたら行ってみるのも良いでしょう。
まず、種を採取したいならば花は摘み取らないでおきます。花がしぼんだら種ができるので、これを採取しましょう。種はそのまままくと発芽率があまり良くないので、冷蔵庫に数日入れておきます。こうすることで適度に種を寒さに晒すことができて発芽しやすくなります。
あとは、この種を水に数時間つけたのちに鉢や地面に撒きます。ホームセンターなどで売られている種は発芽しやすいように処置されているものもあるので、最初の内はホームセンターなどで種を購入してくるのもおすすめです。
イングリッシュラベンダーの花がしぼんだら、こまめに摘んでおきましょう。花を残しておくと種ができますが、これによって株が弱ります。
ただし、種をつくる予定ならば、花はそのままで構いません。花を適切に積むことで加湿を防ぐこともできます。また、肥料を与えすぎるとシルエットが崩れてくることがありますので、この場合には適度に剪定して、風通しを良くしておいてください。
イングリッシュラベンダーの収穫は、花が咲いている最中に行いましょう。イングリッシュラベンダーの花は結局は摘んでしまうので、大量に収穫しても構いません。
イングリッシュラベンダーは開花時期である5〜6月になると、青紫色の花を咲かせます。様々なラベンダーの種類の中でも、花の香りが良いものが多いことでも知られています。
イングリッシュラベンダーの花は、収穫してドライフラワーなどにすることができます。収穫したら風通しの良いところに吊るしておきましょう。数日から数週間程度で水分が抜けて、ドライフラワーになり、インテリアとして活用できます。
また、イングリッシュラベンダーを利用してコースターをつくったり、押し花にしたり飾り物をつくることもできます。何かと活用できるのでいろいろとチャレンジしてみてください。
イングリッシュラベンダーの特徴の一つがその独特なニオイです。ドライフラワーなどにしてもかすかにこうしたニオイが楽しめます。
また、イングリッシュラベンダーの品種によって、微妙にニオイが変わってくるのも面白いところ。こうしたニオイがあることから、イングリッシュラベンダーを室内で育てて、香料代わりにニオイを楽しむという人も多いそうです。
イングリッシュラベンダーは見ていて癒される花です。清潔感がありますし、涼しげな感じがなんとも堪りません。しかし、イングリッシュラベンダーは夏場の暑さには弱いので夏場の管理はしっかりしておきましょう。
※トップ画像はめぐさん@GreenSnap
GreenSnap編集部